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   <title>インタビュー</title>
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   <updated>2011-11-09T01:01:20Z</updated>
   
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   <title>2011全国公開実技コンクール特集！</title>
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   <published>2011-11-05T23:41:05Z</published>
   <updated>2011-11-09T01:01:20Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第18弾」 　2011全国公開実技コンクール特集 　　　　　　...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
   </author>
   
   
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      <![CDATA[「インタビュー企画第18弾」
　2011全国公開実技コンクール特集

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　担当　西嶋
すいどーばた美術学院と湘南美術学院が合同で公開実技コンクールを始めてから
すでに今年で8回目となります。
これまでの流れは昨年のインタビュー記事<a href="http://www.dobachou.net/interview/2010/11/2010.php" target="_blank"> 2010全国公開実技コンクール特集</a>と2007年のインタビュー記事<a href="http://www.dobachou.net/interview/2007/10/post_4.php" target="_blank"> 対談！　すいどーばた主任 中瀬康志×湘南美術学院主任 佐藤武夫</a>を読んでみてください。

<img alt="20111106_DSC_1242.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/20111106_DSC_1242.jpg" width="400" height="239" />

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ーすいどーばた・湘南全10名の講師の採点総評コメント掲載ー

公開コンクールの講評は時間に限りがあり、残念ながら総評を全10名の講師にお話ししていただくことができません。
個性的な講師が多く、それぞれの視点や意見には幅がありますので、全部ご紹介したほうが、より意味合いの深いものになると思います。

そこで、今年も「採点直後！新鮮で率直なコメント」を各講師にお願いしました。
採点同様、相談無しの本音コメントです。採点が終わった直後にすぐ書いてくれた人、帰りの電車の中で思い出しながら書いてくれた人、翌朝までじっくり考えて書いてくれた人、それぞれです。
では今年もまた、コメントを送ってくれた順番に掲載したいと思います。
受験生にとって有益なこと間違いなしです。是非参考にしてください。

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最初にコメントを送ったのは、わたくし すいどーばた美術学院 主任 西嶋雄志でした。5日 22:35
<img alt="PB064777.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064777.jpg" width="400" height="317" />
例年に比べて上位の作品のレベルは良かったと思います。ヘルメスは難しい像だと言われていますが、しっかりと印象を合わせれば、自然と良いものになるのでしょう。
しかし、Bレベルから下のデッサンは厳しいものがありました。バランスの狂いと動きの理解が低いと感じ、どれも似たり寄ったりで、あまり差を感じませんでした。
また、全体に言えることとしては、彫刻としてヘルメスの構造を理解しようとしているデッサンが少なく、なおかつ雰囲気で捉えるに留まるデッサンが多かったのは少し残念です。そう言う意味ではトップに来たデッサンは形態を良く把握した彫刻的なデッサンで、一際目立って見えました。
芸大の試験まで4ヶ月もあります。今後の方向が見えた人は突き進み、迷いがある人はしっかりと問題を見つめ、彫刻科受験生全体のレベルUPを期待します。

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次は湘南美術学院 藤川真由子さん　5日 23:31
<img alt="PB064757.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064757.jpg" width="400" height="335" />
全体的にみて、決定力に欠ける作品が多い様に感じた。

頑張っているな?というのはつたわるが、ヘルメスの場合やはり大きな構造のうえに柔らかい動き形態が乗りかつ量感が表現出来ている事が望ましく、そういう点でも満足出来る作品は３~４点くらいしか無かった様に思う。

目の前のモチーフを素直に観察し正確に描こうとするのはとても大事な事だか、それと共に元の作品の全体像や裏や自分から見えない所の形まで感じとって制作することは制作の基本だと思っている。

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次は湘南美術学院 東儀悟史さん　6日 00:10
<img alt="PB064770.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064770.jpg" width="400" height="299" />
今回のコンクールの私の採点基準は、構造と空間が描けているか？という所に重点をおきました。ヘルメスという像は描写も勿論大切ですが、正中線、首の傾き、首回りの空間の表現が、理解を伴わないと描けないからです。
今回のコンクールの傾向としては、やることはやっているが、例えば髪の毛の描写であるとか、バランスのよい時間にあった進め方だとか、ですが構造と空間をしっかり理解して描いているデッサンが非常に少なかった様に思います。一見、よくみえるのですが、最終的にはそのようなデッサンは残っていかないのではないでしょうか？
見せかけの描写より、彫刻をやって行くうえで大切な構造をしっかりみているというメッセージをプレゼンテーションしていくような、デッサンを目指していきましょう。

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次は湘南美術学院 主任 佐藤武夫さん　6日 00:28
<img alt="PB064764.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064764.jpg" width="400" height="300" />
今回、私の採点基準は、対象に近づいたか、近づけていこうとしているかでした。
石膏デッサンは構図、構造、光線、ムーブマンなど、考えないといけない要素はいっぱいあります。
それを6時間で全部押さえて描き上げる…きつい作業です。
その中で今回は、ぱっと見の印象では「おおっ今年レベル高い！」と思いました。

しかし採点中に感じたことは、「ヘルメス2号がいっぱいだぁ」です。似てるようでちょいと違う。いや大分違うぞ。

もっと対象に迫れ。
見抜く力を付けろ。
そして、腕を上げろ。

芸大入試までに大切なことは、方向を間違えない事だと思います。
自分勝手に描いてはダメですモチーフがある限り。

がんばろう彫刻科！  

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続いて湘南美術学院 齊藤寛之さん　6日 02:32
<img alt="PB064750.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064750.jpg" width="400" height="309" />
裸像彫刻の魅力！とまではいかなくとも、もう少し自然に表現して欲しいのが率直な感想です。
ヘルメス像に関して、頭部と両肩の三角形の位置関係を空間に成立させているか、
ボディ→首→頭部へ螺旋の柔らかいねじれを見れているかを基準に採点していきました。
今回この二つが噛み合っている作品が少なく、特に人体の生命線と言える「首付き」に注目できる作品は殆ど無かった様に思われます。
今後入試に向けて、現役生は「よく見る」を「構造を意識してよく見る」、
浪人生は「理解して描く」を［魅力的に作品に残す」といったところで描写に持って行って下さい。

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続いてすいどーばた美術学院の虫本文さん　6日 06:52
<img alt="PB064780.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064780.jpg" width="400" height="316" />
全体的な感想としてはヘルメスは難しいモチーフなんだなと思いました。
それでもB°より上のデッサンはヘルメスらしさを捕まえて来てました。
Bから下の人たちは良さよりも狂いが先に出てきてしまっています。
一枚一枚のデッサンには確実な良さがあるので印象やバランスをもう一度しっかり確認したいですね。試験まで残り４ヶ月ほどですが、まだまだ逆転可能です。負けずにいきましょう！

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次はすいどーばた美術学院 竹花 哲さん 6日 07:24
<img alt="PB064792.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064792.jpg" width="400" height="290" />
公開コンクールでは、普段は感じられない違った視点のデッサンを見たり、雰囲気の違う環境で実技が出来て、自分のデッサンはどんな感じのものか、客観的になれるいい機会です。講師側もすいどーばたの先生方と湘南の先生方と合同で採点することが新鮮で良い緊張感があります。
受験生の皆さんも、このチャンスを利用し、自分の価値観に自信を持ち、理想的なデッサンへ向かって入試までの期間をどのように行動するか考え、実りある時間にしましょう。
 具体的なアドバイスとして、何か、自分のこだわり要素を実技に二つぐらいでいいので入れてみること。例えば、1、印象と空間。2、形の正確さと細部の完成度。3、動きの理解と量感。考えたら無限にいろんな組み合わせがありますが、どれでもいいので、自分の気持ちや感覚を信じて、組み合わせる事で何倍ものリアリティになります。
 今回のヘルメスについては印象がとても大切なモチーフです。丁寧に確認し描きすすめ、印象のいいところで終わりにすることが大切です。時間いっぱい強引に描くのではなく、自分がモチーフなっている気持ちを想像し、ポーズしてみたり、工夫し自分でしか感じなかった空間、時間、または、何かを描いてみる。ということがヘルメスに限らず、全てのデッサン対策になります。
 入試まで、まだ時間がたくさんあるので、楽しく挑戦してしていってください。応援しています。

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次はすいどーばた美術学院 吉田朗さん   6日 07:31
<img alt="PB064758.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064758.jpg" width="400" height="345" />
採点し終わって、全てのデッサンが順番に並んだ様子を見たときに、出来ていることが多い作品から、出来ていないことが多い作品へと綺麗にグラデーションのように並んで見えました。

自分でデッサンを描いていると、とかく難しく考えがちですが、求められていることはシンプルで、そのシンプルなことが、きちんと出来ている作品は意外と少ないのだと思います。

この並びが、いったい何の順番であるのか？ それが自分の感覚で理解できると、これからやるべきことがはっきり見えてくるのだと思いました。

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次はすいどーばた美術学院 氷室幸子さん   6日 07:33
<img alt="PB064754.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064754.jpg" width="400" height="316" />
全体的には、良いデッサンがあるなと言う良い印象でした。

頭部と体のバランスや動きはもとより、頭への仕事がないがしろになりがちな像なので、頭の形がきちんと捉えられている事をふまえながら採点をしました。

そして、これから立体を扱う事を目標に、今があるみなさんですから、与えられた木炭紙と言う空間に、どうモチーフを置くのかという、一番最初に気にするべきであろう構図には、もっと意識が欲しいですね。
そこを置き去りには、なにも始まらないと思います。
中盤から、途中感のあるデッサンが目立ったので、自分との戦いの部分で、やり切るという事は大切だと思います！
今の自分には、ここまでやれるんだ！と、結果を一枚一枚で出して行き、そこからまた次へつなげていく、このサイクルが、これから先に役だって行くと思います！

一生の内に、あと何枚、木炭石膏デッサンを描けるのか？以外にも、短い時間です！充実した残りの時間を丁寧に使って下さい！！

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そして最後はすいどーばた美術学院 阿部光成さん   6日 08:01
<img alt="PB064768.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064768.jpg" width="400" height="332" />
皆さん、公開コンクールお疲れでした！
今回の採点のポイントはずばり「このデッサン本番で戦えるのか！」といった観点で終始採点しました。たくさん並んでいる環境で、パッと目に飛び込んでくるデッサンは有利です。が、ジワッとうったえかける実技も見逃せません。両方とも印象の良い事が条件です。
全体の感想は上位は実力をアピール出来たのではないでしょうか？さらなる高みを目指して下さい。また中盤以降はドングリの背比べに思えました。僕の中では３０位も６０位もあまり変わずそれ以降も数珠つなぎに感じました。要するに誰が上位に食い込んでもおかしくはなく、また些細なミスで大きく後退してしまったと思います。誰にでも勝利と惜敗が表裏です。うかうか出来ないという事では戦国時代とでも言えますね。
ここで大切なのは日々の積み重ねです。安心する事なく今のうちにミスを出し尽くし、失敗しない為の方程式を自らあみ出して下さい。逆転満塁ホームランはカッコいいですが稀です。これからの４ヶ月、自分の短所に目を背けず、長所を見失なわないようにコツコツと重ねて下さい。心がけで結果は変わります。本当です。ガンバロー！ 


さー、いよいよ受験が見えてきました。
今回参加してくれた152名の学生諸君！
有意義に４ヶ月を過ごして、万全の状態で受験を迎えてください！
今日はお疲れさまでした。
<img alt="PB064699.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/PB064699.jpg" width="400" height="300" />


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   <title>2011合格者体験記特集</title>
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   <published>2011-07-19T09:42:49Z</published>
   <updated>2011-07-21T09:50:22Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第17弾」 　2011合格者体験記特集 2011年度の合格体験...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
   </author>
         <category term="卒業生" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第17弾」
　2011合格者体験記特集

2011年度の合格体験記をまとめました。
それぞれにリアリティーがあります。
参考にしてください。
<br><br />
<br><br />
「自分」
<img alt="face_s11_morooka.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/face_s11_morooka.jpg" width="95" height="95" />

諸岡　亜侑未 さん（2011年 彫刻科）
大阪・市立工芸高校 卒
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
<img alt="2011_7_19IMG_6415.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_7_19IMG_6415.jpg" width="400" height="546" />

　背中を丸めてトボトボ歩きながら発表を見に行き、やはり同じ姿勢でトボトボと上野を去った現役の３月。私は浪人することになりました。
　どばたにやってきて。それはそれはいろんな人がいました。たくさんの人がいたというより、色んな人がいました。特に入試直前の人の多さといったら…アトリエぎゅうぎゅうです。でも、それだけいろんな人がいたからこそ、いろんなものが発見できました。アトリエぎゅうぎゅう、中味もぎゅうぎゅうの１年でした。
　受験は一見、周りとの戦いのように見えますが、結局は自分との戦いです。
自分と向き合うこと。でも、矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、自分と向き合うことというのは、自分１人ではできないことなのです。いろんな人がいて、やっと自分が客観的に見えてくる。いろんな人のなかの１人である自分。
　デッサンについて、粘土について、作品について、彫刻について、受験について、全然関係ない、音楽について、本について、もっとくだらないことについて、いろんな話を、いろんな人としました。お互いの作品を、ほめることもあれば、けなすことも多くありました。それぞれの視点、それぞれの考え方、それぞれの価値観を持って、そして、みんな正直でした。お世辞も嘘もなくて、ただみんないつも本気の本音でぶつかっていました。講師も、学生も。
　色んな人を知ることで、自分が見えてくる。人数の多いどばただからこそ、見えてくるものが多いと思います。
　そんな中で、入直に入ると、毎日の課題が「受験」としてではなく「作品」として捉えられるようになって、「作品を作っているんだ」という意識が強くなり、制作が楽しくなり、塑造の質も上がっていきました。
　そして今年の３月。１年前の背中を丸めて上野を歩いていた私はどこへやら、まだ結果もわからないのに私は胸を張って歩いていました。受かるという自信があった訳じゃない、やりきった、という自信があったのです。作品と向き合うこと、それはつまり自分と向き合うこと。
本音でぶつかり合うこと。きっと大学に行ってその先もずっとずっと大切なこと。
　それを教えてくれたのは、どばたのたくさんの講師と、同じ学年のみんな、教務の方々、私を取り巻く全ての人達です。本当にありがとうございました。
<br><br />
<br><br />
「出会い」
<img alt="face_s11_enokida.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/face_s11_enokida.jpg" width="95" height="95" />
榎田　進之介 さん（2011年 彫刻科）
東京・広尾学園高等学校 現役
合格大学：
東京芸術大学 彫刻学科
多摩美術大学 彫刻学科
<img alt="2011_7_19IMG_1229.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_7_19IMG_1229.jpg" width="400" height="518" />

　ボクの体験記は芸大の１次合格発表の日からはじまります。その日ほど芸大に合格したいと思った日はないし、今まで芸大を目指してきたくせに、その日ほど芸大の厳しさを知った日はないからです。１次発表の当日、ボクは少しドキドキはしていたもののわりと楽な気持ちでその日を向かえていました。芸大の勝負は２次、１次は突破して当たり前と思っていたからです。甘く考えていたわけではありません。すいどーばた美術学院に通い、参考作品もたくさん見て、これが芸大に受かるデッサンなんだと理解してたつもりでした。その上で、１次試験前のすいどーばたのデッサンは現役、浪人ともにいままで見たことのないような素晴らしいものが並び、あまりの迫力にボクは本気でこれはほとんど全員１次合格しても全然おかしくない、自分も絶対その中にいなくてはと思いました。
　あっという間に１次が終わり発表の日、予備校の仲間たち数人と発表を見に行きました。その中で１次合格はボクだけでした。えっなぜ？みんなあんなに頑張ってたのに、すごい上手いのに、仲間たちは自分のくやしい気持ちをおさえボクに頑張れと言ってくれました。芸大の厳しさが改めてボクに重くのしかかります。みんな粘土もとても上手いのに、当然２次試験で競いあうことになると思っていたし、誰が芸大に入ってもおかしくないと思っていたのに、こんなにも厳しいなんて、ずうずうしかったかもしれませんが、みんなのくやしい思いの分もボクが合格してはらすしかないと本気で思いました。
　２次試験当日、手が出たらあの人、首像はあの人、構成はあの人、と仲間を一人一人思い浮かべます。予備校の先生、高校の先生、学校のみんな、家族を思い浮かべます。そうして挑んだ２次試験は今までとはくらべものにならない作品をボクに残さしてくれました。この結果に導いてくれたすべての出会いに深く感謝します。ありがとうございました。
<br><br />
<br><br />
「一年間で得たもの」
<img alt="face_s11_tomita.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/face_s11_tomita.jpg" width="95" height="95" />

冨田　佳菜子 さん（2011年 彫刻科）
京都・府立宮津高校 卒
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
<img alt="2011_7_19IMG_6368.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_7_19IMG_6368.jpg" width="400" height="516" />

　高校二年生の頃から彫刻というものに興味を持ち、私は何も分からないまますいどーばた美術学院へやってきました。何もかもが新鮮で、先生方から教わる技術や 知識などが流れるように脳や身体に入ってくる。講習会に行く度、そんな感覚に喜びや楽しみを覚え、気づけばあっという間に高校三年生の冬、まさに入試直前になっていました。
　塑像力においては弱いところがあったものの、合格する可能性は無くもないといわれ、結果は不合格。そして私はその瞬間、「見破られた」と思いました。私は、完全な受身となって受験をしていたのです。不合格という結果を目にして、自分の描ける力だけに頼り、周りに流されてきたことに気づかされました。だから、この与えられた１年間は、自分を見直し、どうして大学へ行きたいのか、自分の気持ちを確かめ、何事も自発的な年にしようと思いました。
　そうして始まった浪人生活では、生徒それぞれの個性を活かして力を伸ばしていく、という先生方の方針に存分に甘え、１枚１枚描いたり創ったりするたびに、どんなことが伝えたいのか、それはどうすれば伝わるのか・・・。
　たくさんの表現に挑戦することができ、ただ実技を上手くこなすのではなく、その先の『絵』としてどのように描くか、『自分の作品』としてどのように創るのか、たくさん学ぶことができました。きっと、現役生の私がそのまま大学へ行っていたら、このように自分のしたい表現がすぐにできるようになるところまで辿り着くことはできなかったと思います。
　また、定期的に実施される実技コンクールなども、そのような実技の成果を試すことのできる良い刺激になりました。 そして１浪目の冬、２度目の入試直前、私は楽しくて仕方がありませんでした。なぜなら、すいどーばたで１年間ひたすら実技に時間を費やすことによって、描きたいものを描きたいように描き創りたいものを創りたいように創れる、しっかりとした力がついていたから。受身ではなく、自分から受験に向かっていたから。私はそう思います。
　そう思えるところまでこれたのは、互いに高めあえる良きライバル達、ユニークで楽しい先生方、そんな人たちがたくさんいる充実した環境のおかげです。こんな素敵な環境を共に作り上げてくれた皆さんに感謝です。本当にありがとうございました(*＾＾*)
<br><br />
<br><br />
「恵まれた環境」
<img alt="face_s11_ohno.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/face_s11_ohno.jpg" width="95" height="95" />

大野　陽生 さん（2011年 彫刻科）
埼玉・浦和実業学園 現役
合格大学：
武蔵野美術大学 彫刻学科／ 東京造形大学 彫刻専攻領域
日本大学芸術学部 彫刻コース
<img alt="2011_7_19IMG_1161.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_7_19IMG_1161.jpg" width="400" height="524" />

　僕がどばたに始めて訪れたのは高２の終わりに受講した春季講習会で、それからすぐ学年が上がると同時に夜間部生としてどばたに通うようになりました。
　講習会は体力勝負で、集中力を持続させるのがとても難しかったですが、その分長く自分を見つめ直す事ができる期間でもありました。
　ある日、僕の兄が何気なく愚痴をこぼしました。「今やってることが勉強の為の勉強になっている」それからだいぶ時間が経ち芸大１次の１週間くらい前にこの言葉を何気なく思い出したとき、はっとしました。兄の言葉が自分の中で置き換わり、「大切なことは受験の中で得た技術とか知識をどんなふうにに生かしていくかで、受験の為だけの、受験用のデッサンや塑像になったらダメなんじゃない？」と言っている様に思ったからです。
　それからは受験というよりも１つの作品を作るような感覚で実技に取り組みました。私大に合格出来たのは試験当日、無意識にそれを実行していたからではないかと今では思います。芸大合格の夢は叶いませんでしたがそれ以上にどばたで得たものの素晴らしさを実感しています。
　 どばたの人々は友人や先輩方、先生方に関わらず、皆彫刻というもの、美術というものに対してとても純粋でまっすぐです。参考作品からもその志というか欲求の様なものがもの凄く伝わってきます。この様な恵まれた環境で人生の分岐点を迎えられたことや仲間や先生方と巡り会えたことはとても幸せなことです。一緒に実技を高めあった夜間部の皆を思うと感謝仕切れない思いがあり涙が出ます。一生忘れません。入学後は彫刻に限らず様々な分野から知識や表現を吸収して広い視野を持った人間になれるよう努力し、そして将来的には、どばたの仲間たちと共に現代美術を担っていきたいです。少しでも多くの人に感動を与えられるよう頑張ります！
<br><br />
<br><br />
「フランス野郎！」
<img alt="face_s11_ruiji.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/face_s11_ruiji.jpg" width="95" height="95" />

ホノラ　ルイジ さん（2011年 彫刻科）
フランス
合格大学：
武蔵野美術大学 彫刻学科
多摩美術大学 彫刻学科
<img alt="2011_7_20Faune_III.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_7_20Faune_III.jpg" width="400" height="518" />

　私はコンピュターグラフィックス(CG)を勉強して、その分野から来ました。
　元々美術にも興味を持っていて、技術的ＣＧに近い伝統の芸術は彫刻であるので、彫刻を学んでみたいと思えてきました。それで美術専門学の彫刻学科に入って、1年間彫刻の基本を学びました。美大に進学したいことを決めて、すいどーばたを通うようになったのは去年の夏後でした。比較的に短い期間を通いましたが、学んだことがとても多かったです。
　大人数、レベルが高いクラスの授業は、自分の意識を強めて、集中力を高めたと思います。初めて日本の予備校のシステムを経験した私には、非常に良い勉強になりました。今まで自分のペースでものを学んだが、わりと早く予備校になれました。その理由はクラスの雰囲気が集中しやすくて先生の丁寧で解りやすいアドバイスであると思います。５人の先生のそれぞれの意見と教え方がとても良い授業でした。
　最初はデッサンより彫刻を多めに勉強したいと思っていましたが、どうしてデッサン力が大事なのか初めて理解ができたかもしれません。ものの見え方はデッサンをたくさん描くと変わってきてものの「立体」が見えるようになりました。
　そして上手な人の作品を見たり、講評を聞いたりするのも勉強になりました。日本語はまだ上手じゃないだけど、日本人の学生と同じレベルを目指し、だんだん自分の上達を見ることは力になったと思います。彫刻の面白さをさらに解ってきて、彫刻をこれから深く勉強したい気持ちが強くなりました。だから大学入る前にとてもいい準備が出来たと思います。
　友達もできて、とても楽しい時間を過ごしました。予備校で出会った友達のこれからの作品を楽しみにしています！みんな頑張って下さい！]]>
      
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   <title>2010合格者体験記特集</title>
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   <published>2011-02-10T00:28:16Z</published>
   <updated>2011-02-10T01:19:20Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第16弾」 　2010合格者体験記特集 2010年度の合格体験...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
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         <category term="卒業生" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[「インタビュー企画第16弾」
　2010合格者体験記特集

2010年度の合格体験記をまとめました。
wabや入学案内に載っていますが、こちらにご紹介しようと思います。
それぞれにリアリティーがあります。
参考にしてください。
<br><br />
<br><br />
「自信を持つということ」
<img alt="2011_2_10DSC_0454.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10DSC_0454.jpg" width="95" height="95" />
佐野　藍 さん（彫刻科） /東京・桐朋女子高等学校 卒
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
多摩美術大学 彫刻学科
<img alt="2011_2_10_DSC0532.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10_DSC0532.jpg" width="400" height="533" />

　１浪の最後、東京芸術大学の合格発表。自分の番号がなかった。その時に自分は「来年は確実に合格する」と決心した。今まで自分が残してきた作品に対してひとかけらの自信もなく、それがこの結果を呼んだということがわかったからだ。
　２浪始めの面談で、「絶対に合格します」と宣言して２浪目がスタートした。たくさん実技をこなしたけれど自信がついてこなかった１浪の時とは違う毎日にしたいと思い、その頃を振り返ってみた。いろいろな事にチャレンジして、苦手を克服して、穴を埋めて…　とても充実した１年だった。できることも増えて、成長したとも思う。　けれど「じゃあ何が得意なの？」ともし訊かれたら、答えられなかっただろう。もっと自分が満足できる実技がしたい。自分が生み出したものを、愛したい。振り返ってみて、そう強く思った。
　なので、２浪目は、もっと自分が「かっこいい」「美しい」と思う作品を作れるようになるために、自分なりに考えて過ごした。粘土の質感だったり、見せ方や動きの事、そのような「勉強」をしてきたことを、自分の作品をかっこ良くするために使いたいと思うようになった。はじめのうちはあまりうまくいかなかったけれど、すこしずつ自分が納得する作品も出てきて、自信もついてきた。
　自信がない時というのは人に何を言われても、良い成績をとれても、それでも自信を持てない。そんな時に、一番勇気をもらえたものは、こだわり抜いてできあがった、自分の作品だった。
　試験の時は、本当に自分の目しか信用できない。そんな時に、自分が１年やってきたことに確かな実感が持てたら、それだけでもかなり強いと思う。本当に今思えば、どんな時でも、どんな状況でも、かっこいい作品が作れるようになれればと思って、それが合格への確かな道だと信じてやれたのが良かったのだ。
　今まで自分を支えてくれた全ての人に、感謝します。
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「限られた時間の中で」
<img alt="dom_face7.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/dom_face7.jpg" width="95" height="95" />
村田　勇気さん（彫刻科） / 富山・県立高岡高等学校 現役
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
<img alt="2011_2_10mu.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10mu.jpg" width="400" height="526" />

私のスタートはかなり遅く、実技に本腰を入れるようになったのは高校３年生の秋。塑造に取り組み始めたのもこの時期からでした。
　それまでは普通の進学校に通いラグビー部に所属し活動する傍ら、空いた時間にデッサンを重ねていたのですが、力試しに当校の公開コンクールに出てみたところ、当然の如く揮わぬ成績に終わり、大変悔しい思いをしました。それを契機として本格的に志望先へと焦点を当て始め、当校の冬季及び入試直前講座を受講するに至りました。
　受験までのごく短い時間と、圧倒的な経験不足という致命的とも言えるハンデの中、いかに他の受講生たちと比肩し得るレベルまで自分の実力を高めていくか。それが私にとっての最重要課題だったのですが、その際に実践したのが以下の４点でした。1.１日あたりの実技の絶対量を増やす。2.講師陣の指導を徹底的に実践する。3.周りの生徒のテクニックを接収する。4.参考作品を徹底して分析する。
　一見すると当たり前かつ簡単すぎる内容なのですが、、これらが絶大な効果を発揮するに充分な要素がすいどーばたには凝集されているのです。1〜4におけるそれぞれの具体例を挙げるならば、以下の通りになります。1.早朝も夜間もアトリエを使用できる。2.優秀な講師陣が熱心に指導して下さり、力をつける上での具体的なアプローチを提示して下さる。3.全国から実力者が集っている。4.膨大な資料がジャンル別に整理されている。
　このように優れた環境に囲まれていたおかげで、２ヶ月弱という短い時間の中でど素人からそこそこのレベルにまで力をつけることができました。
　こんな環境を利用しない手はありません。あなたも今スグすいどーばたへGO!!
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「1人では出来なかった」
<img alt="2011_2_10DSC_0445.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10DSC_0445.jpg" width="95" height="95" />
山田　亜紀さん（彫刻科） / 長野・県立諏訪二葉高等学校 卒
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
<img alt="2011_2_10DSC_0736.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10DSC_0736.jpg" width="400" height="519" />

　地方から東京に出て来て周りにビクビクしていた1浪、彫刻の面白さに気付き技術面での上達に没頭した2浪、自分の価値観を疑い続けた3浪。
　1番自分のペースで出来たのはなんだかんだ1番辛いと思った3浪だった気がします。
　精神が上下左右に振れに振れ〔同時に実技も（笑）〕、もう止まらないんじゃないかと思う日もあったけど、そこは先生方や友達やどばたならではの先輩方に止めてもらっていました。
　自分が1人で戦っていると思ってしまうことが多かった私は、浪人を終えて気付けたことがあります。それは、本当に沢山の人に支えられていたことです。自分が何かコツを掴んで先に進めた時には、必ず誰かがきっかけをくれていたこと。それはどばたの先生であったり友達であったり親であったり「画材あ〜る」の皆さんやバイト先に来てくれたお客さんであったり。そして、刺激しあえるどばたの友人達がどれ程私の精神面の支えになっていたか。
　どばたで出会えた友人達は、歳の差なんて関係なくて。個々の持つ課題に日々向き合う姿勢が脇にそれようとする私を何回も進むべき道に戻してくれました。
3年間どばたに通い「得られることは全て得たのだ！」と思いたいと思っています。今の私の精神面での成長も技術面での成長もどばたに通わないと得られなかったと思いますから。
　それともう1つだけ大切なことがあるんですが。
『上達は螺旋階段』という言葉を昔教わったことがあります。上から見ると同じ所を回っている様でも横からみると少しずつ上に登っているということなんです。実技は嫌でもやればやっただけ気がつかない程少しずつ積み重なっています、それにいつ気が付くかは個々のペースで。気が付いた時の上達っぷりは先生達を驚かすことができちゃうくらいです。あとは、気が付けるまで自分をどうコントロールするかということだけで。それを、学べたおかげで私は、3年間最後までやり通すことが出来たのだと思います。
　支えてくれた先生方、味のある友人達、本当にありがとう！
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「要は意識の仕方」
<img alt="2011_2_10DSC_0828.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10DSC_0828.jpg" width="95" height="95" />
宮内　素さん（彫刻科） / 私立・城西大学附属川越高等学校 卒
合格大学：
東京芸術大学 彫刻科
武蔵野美術大学　造形学部彫刻科
<img alt="2011_2_10DSC_0701.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10DSC_0701.jpg" width="400" height="523" />

　僕は高3の夏まで油画科に在籍していましたが、夏季講習会から転科して彫刻科で制作するようになりました。今考えれば本当に無謀なことをしたなと思いますが、時間的に追いつめられたぶん、
がむしゃらになってがんばることができたと思います。その年は私大は結果を出せたものの東京芸大は不合格、それでも次は必ず受かってみせるということで浪人が決まりました。
　この１年を振り返ってみると、現役の年に比べて実技に費やすことのできる時間が増えたために「１歩引いて客観的に見直す」余裕があったように思えます。
　どうして自分はここで浪人してるのか、どうして自分は芸大を目指すのか、どうして自分は美術をやっているのかなど、根本的なところを改めて考えることができ、それをふまえて今自分のするべきことや目標を立てることができました。
　この１年は経験不足を補うためにただひたすら手を動かしていましたが、時には一息ついて原点に立ち返ることで大きくぶれることなく目標に向かって進むことができたと思います。
　また、僕はどばたで浪人して大切な仲間と出会うことができました。夜間一緒に残って自主課題をし、コンクールではライバルとして競い合い、課題以外では仲の良い友達としてみんなで過ごして充実した浪人生活を送ることができたと思います。美術は自分と向き合うことも大切ですが、そういった周囲との結びつきもまた重要だということを教わりました。
　納得のいくものができなくて行き詰まったり、本番が近付くにつれて焦りや緊張を感じてしまうこともあったけれど、そういう時こそ原点に立ち返って見つめ直し、仲間とともに意識を高め合って前進していくことが大切だと思います。それはきっと受験だけではなく今後制作するうえでも重要なことで、これから先も忘れてはいけないことだと思います。
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「疑う」
<img alt="dom_face_c_murataarisa.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/dom_face_c_murataarisa.jpg" width="95" height="95" />
村田　亜里紗さん（彫刻科） / 東京・私立跡見学園 卒
合格大学：
武蔵野美術大学 彫刻科
<img alt="2011_2_10CIMG2629.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_10CIMG2629.jpg" width="400" height="630" />

　私が実技をやって行く上で一番意識した事は、疑問を持ち続けることでした。デッサンや粘土はもちろん、考え方や言葉にも気をつけていました。色々な考え方を知り自分が固まらないように、「うまく形がとれた」「いい感じだ」と思っても口に出す前に本当にそうなのか？と自分に問いかけるように、言葉に出すとそうだと思い込んでしまうので、思い込まないように自分を戒めていました。
　疑いを持つためにまず大事なのは知識でした。色々な事、考え方を知っていなくては考えることもできないので知ることから始めました。私は実技が上手くなく、経験も浅かったので人一倍努力していこうと思っていました。努力したら報われるとは思っていませんでした。ただ、努力する事で少しでも自分に自信をつけようと思っていました。
　知識をつければつけるほど自分の駄目さがどんどん見えてきました。自分を褒める事が出来なくて何を描いても何を作っても欠点が見えて不安で仕方ありませんでした。
　自分の作品を素直に褒められる人が羨ましくて、毎日悩んでいました。でも、悩み続けながら課題を続けているうちに吹っ切れてきました。自分はこのやり方で良いのかわからないけれど、おばあちゃんになるまで、満足できる作品が出来なくても新しい課題を見つけ続けられたら本望だなと思うようになりました。そう思うと前向きに取り組めるようになっていきました。
　芸大も多摩美も武蔵美も満足のいく作品は出来ませんでしたが、反省しつつ描くこと、創ることを楽しめたので、半歩前進したと思います。
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<img alt="dom_face6.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/dom_face6.jpg" width="95" height="95" />
結城　実菜子 さん（彫刻科） / 埼玉・私立大妻嵐山高等学校 現役
合格大学：
武蔵野美術大学 彫刻学科
多摩美術大学 彫刻学科
<img alt="2011_2_102638_1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2011_2_102638_1.jpg" width="400" height="575" />

私は、高２の夏頃からどばたに通っていたのですが、本当にこの1年半、あっという間に終わってしまいました！でもこの1年半という時間は、実技の成長と共に、人間的にも成長できた、とても充実した時間になったと思います。
どばたに入りたての頃はただ美術に携わっていたいと漠然と思っていただけだったのですが、デッサン基礎での体験から、高2の冬、進路をはっきりと彫刻に決めることができました。
私は、後悔だけはしたくなかったのです。たくさんの選択肢、岐路の中から常に最善の…とまでは言えませんが、自分の選択に後悔しないよう、意志を強く持っていたと思います。
だから私は進路を彫刻にしたことを全く後悔していません。むしろ本当に彫刻科にきて良かったと思っています。そのおかげで、わたしはたくさんの良い友人、先生たちに出会えました。一時、酷いスランプに陥りデッサンが本当に描けなくなってしまいました。自分でどうしたら良いのかわからなくてパニックになり、もう自分はずっとこの調子なのかもしれない、という不安に押し潰されそうになったときも、私のことをよく理解してくれていた人々の厳しくも優しい言葉や、指導のおかげで何とかスランプを抜け出すことができました。
実技のことを考えていると、どうしても気持ちが落ち込んで暗くなってしまいがちな私は、そういう時は友人や先輩、先生たちと話してみるようにしていました。言葉にすることで、自分の作品についての考え方が整理されてはっきりとわかることがある、と私は思います。そういう思案の繰り返しによって、精神面でも鍛えられ、実技にも考えていることを反映させてみたり、新しいことに挑戦することができました。その結果、自分の良い部分と悪い部分が明確になり、自分は自然な感じと、色味が持ち味だからそれを前に押し出して、苦手な形を徹底的に最初にあわせる！！という気持ちで、モチベーションを上げていったことで自信がつき、試験では気持ちよく実技をこなすことができました。
そして、私が身をもって実感したことは、現役生はとにかく本っ当に入直で伸びる！！
周りの現役生の伸び具合には本当にびっくりしました。実際私も、入直前までのコンクールでは上位になんて雲のまた上〜みたいな感じだったのに、入直最後のコンクールではなんと現役3位！！
これには本当にびっくりしたし、何より嬉しかったです。
やっぱり、実技はこなした数だけ力になるし、あとはとにかく根性です。誰にも負けないって気持ちと、自信を持つこともまた大事だと思います。そうして試験でも新鮮な気持ちで楽しく実技をこなすことができれば、きっと合格できます！あと学科は大事です！やっておいて損する事なんかないと思います。
本当に、1年間夜間部で面倒を見てくださった彫刻科の先生には感謝しきれません。ありがとうございました！
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   <title>『受験生へ！応援インタビュー』</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dobachou.net/interview/2010/12/post_10.php" />
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   <published>2010-12-07T09:48:54Z</published>
   <updated>2010-12-13T07:59:36Z</updated>
   
   <summary>　「インタビュー企画第15弾」            〜 受験生へ！応援インタビ...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
   </author>
         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[　「インタビュー企画第15弾」
           〜 受験生へ！応援インタビュー 〜
<br>
今年も残りわずか、受験生の皆さんは日々デッサンや、塑像の向上に励んでいる事と思います。ですが受験が近づくこの時期、やはりナイーブになってしまい技術的なこと意外に、メンタルが実技の内容に大きく影響してしまいます。「努力は怠ってないけどやっぱり不安だよー」なんて感じている人もいるのでは？そこで、今回のインタビューは今年合格した東京芸大一年生４人に、昨年のこの時期からを思い出してもらいながら、５つの質問に答えてもらいました。きっと不安を解消できる話が聞けると思います。ぜひ参考にしてみて下さい。
<br>
東京芸大一年生　山田亜紀　西沢紅伽　浅井拓馬　宮内素　（順不同）

インタビュアー  氷室、阿部 （以下→ 氷、阿）

<img alt="IMG_6075himuro.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6075himuro.jpg" width="70" height="75" />                   <img alt="IMG_6075abe.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6075abe.jpg" width="70" height="75" />


（氷）まずは４人の紹介を兼ね最初の質問をしたいと思います。

「振り返ってみて自分を自己分析するとどんなタイプの受験生でしたか？」

まず始めに、山田さんお願いします。

山田 亜紀　３浪 長野県出身（以下→ 山）

<img alt="IMG_6074-yamada.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6074-yamada.jpg" width="100" height="115" />

（山）えーわたしはー地道にコツコツ系でメンタル面での浮き沈みはもろ実技に直結型でした（笑）深く考えすぎて自分で問題点を更に大きくして深みにはまる事が多かったですね。

（阿）そうだよね。脅かしじゃないけど余り深く考えちゃうと三浪とかしちゃうよね。ハマルっていうのかな？僕も三浪したけどわかるなあ・・・（しみじみ）
では、紅伽さんお願いします。

西沢 紅伽　１浪 山梨県出身（以下→ 西）

<img alt="IMG_6070-benika.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6070-benika.jpg" width="100" height="99" />

（西）私は真面目なタイプになるのかな。良く言えば真面目というか、悪く言えば融通がきかない。決められたことをやらないと(休んだりすると)罪悪感が生まれるんです。マイペースに授業に向かうというより、決められた時間に従って動いてました。

（氷）私も近かったかも。決められた事をこなしている方が安心できるというかね。休めないタイプだったな。
浅井くんはどおだった？

浅井 拓馬　１浪 茨城県出身（以下→ 浅）

<img alt="IMG_6073-asai.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6073-asai.jpg" width="100" height="114" />

（浅）そこそこに真面目でそこそこに適当な（笑）、楽観的でもあるけど気にしやすい所もあるみたいな、そんな若干気分屋みたいな人間なので、受験生としてはどうですかね・・・ダメな奴にならないよう、努力して頑張ってるヤツになろうとしてたヤツ・・みたいなかんじかなあ（笑）

（阿）時には無理しているのかな？って感じるくらい自分を追い込んで頑張っていたよね。
それに対して、宮内はどうだった？

宮内 素　１浪 埼玉県出身（以下→ 宮）

<img alt="IMG_6069-miyauchi.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMG_6069-miyauchi.jpg" width="100" height="101" /> 

（宮）かなりマイペースだったと思います。やる気があるときとそうでもないときの差が激しかったです。「頑張るけど無理はしない」が座右の銘でした（笑）

（氷）結構、肝の据わったマイペース型だったんだね！
<br>
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（阿）それでは次の質問ですが、この時期に限らなくてもよいのですが

「当時取り組んでいた課題とそれに対して具体的なトレーニング法など、通常のカリキュラム以外で何かありましたか？」

山田さんお願いします。

（山）二浪の時は画集や参作見たり夜間残って講評で言われた実技の改善点を直してみて、良くなったと自分で実感して分かろうとしてました。中々上手くいきませんでしたけど（笑）三浪になったら自分が良く出来るかなと思った実技だけ残ってやってました。

（阿）それまでに色々やってきたから最後の年ってシンプルになるよね。
それに対して一年で決めた浅井くんはどう？

（浅）自分の問題点を考えながらこうかなー？こうかなー？と、自分なりには毎回色々試したりしていたつもりです。漠然としてると「思ってるのに表現できねーなー！」と、イライラしてしまい自分にも他人にも何一つ良いことがないので、「今回は粘土をこう動かしてみよう」とか「流れで見てみよう」とか、事前に何かしら目標設定はしてやるよう心がけてはいました（性格柄ガッツリ決めてかかるってわけではないんですが）。あとは、夜はなるだけ残っていました。半ば筋トレ的に自分にムチ打ちながらやっていれば、それが生きる時もあると思います。 

ー少なくとも予定もないのに帰っちゃうヤツなんかに比べればー

（阿）いいねー熱いねーストイックだねー

（氷）同じ1浪の宮内くんは、浅井くんと良きライバル関係だったと思うんだけど、どうだった？

（宮）自分の場合はとにかく手を動かして経験不足を補わねばと思っていたので、夜は基本的に毎日残って講評で言われたことをやってみたり、たまに全身像デッサンや友人像などテンションの上がることをしてました。

（阿）宮内の※生ものモチーフでの実技、自画像とか印象的だったなあ。

<img alt="DSC_0690miya1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_0690miya1.jpg" width="400" height="521" />
宮内くんの自画像

そういえば紅伽さんはいつもバイトをしていたよねえ？

（西）そうなんです。わたしは大抵バイトがあったので授業外に時間をとることがなかなか難しくて。同じ歳の浅井くんや宮内くんはいつも遅くまで残って勉強していたから焦りましたね。それにやはり彼らの実技はコンクールなどでも評価されていたので・・・だから授業内で最大限集中できるようにしていましたね。

でも直前の時期はもう人と比べるのはやめて、自分の時間をいかに濃く使えるのか、と割り切って実技に向かってました。あと、実技のテクニックをたくさん盗むために、上手な人の隣でデッサンや塑造をしてました。特に模刻なんかは上手い人と一緒だと、自分も自然に身体を沢山動かせたし、ペースがつかみやすかったですね。

（氷）自分と周りを良く観察しながら冷静に判断していたんだねー。やっぱり、より時間の使い方にはシビアになるよね。
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（氷）次の質問に移りたいと思います。みなさんそれぞれ

「キッカケになった実技や出来事」

があると思うんですけど、山田さん何かありましたか？お願いします。

（山）うーん、沢山ありましたね！（笑）描写の意味をやっと理解した時に描いたラオコーンとかフォーン、円盤も然りですが、やっぱり氷室先生に教えてもらった粘土での必殺小割り法は私にとって衝撃的でした！それまで塑像で作れなかった表現がやっと作れた事で多くの悩みが芋づる式に解決されたのが印象的でしたね。

<img alt="10.2.25.yamada-1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/10.2.25.yamada-1.jpg" width="400" height="554" />
山田さんの自刻像

（氷）必殺小割り法(笑)　本当に小さなきっかけで、ぐんぐん変わるんだあ！って私も感動したもん。考えている事が手に伝わってできる様になると感動的だよね。浅井くんもそんな出来事ある？

（浅）コレと言っては無いです。（キッパリ！）
ただ、ひとつひとつ自分の試してきたものが徐々に実を結んでくるとモチーフから見えなかったものが見えてくる、そういった喜びみたいなものは入直で如実に感じました。
そういう意味で言うと入直最後のコンクールで描いた奴隷は印象的な一枚で、「あっ? 奴隷ってこうなってんのか」「あっ? スゲーなミケランジェロ」みたいな感覚を素直に感じられたのは良かったと思います。
勿論完璧なものが描けたということではなく、そのデッサンも課題はたくさんあったし、表現できなかった。でも、「漠然と描けないで苦しい」のと「像の到達できない完成度に感動しながら負ける」のでは、感覚の次元が違うところにあると思います。

受験生のみんなも、攻めて苦しいのならそれを受け止めて「今は我慢」することだと思います。逆に、恥ずかしいものを描くのが嫌で無難な表現に逃げているようならば、それは何枚、いくつ数をこなしても意味のないことだと思います。

あと出来事で言えばとにかく色々見ることに尽きると思います。展示でも映画でも音楽でも本でも、そういったものも自分の確たる骨子になってくれると思います。

<img alt="2010_12_13_asai.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2010_12_13_asai.jpg" width="400" height="532" />
浅井くんの奴隷デッサン

（阿）あの奴隷覚えているよ！それに夏に描いた馬頭単体も印象深かったな。こうしたい！ああしたい！の欲求って「あぁ見えているのにー描けないよー」そんなフラストレーションが元になっているよね。
紅伽さんのモチベーションって？

（西）私は誉められると伸びるタイプなので（笑） 
ブルータス模刻コンクールで、初めて上位に入った時は「多浪の人とも同等に勝負できるんだ！」っていう自信ができて、模刻が楽しくなりました。それからは、上手い人の真似ではなくて、上手い人たちよりも、もっともっと見てやろう！っていう対抗心ができて、実技も変わりましたね。

<img alt="DSC_0898beni.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_0898beni.jpg" width="396" height="471" />
紅伽さんのブルータス模刻
 

（氷）質の良い対抗心が原動力になってたんだね。宮内くんもモチベーションを大事にしていた様に感じたけど、どうだった？

（宮）わりとどばた以外の場所で、新しい発見やわからなかったことに気づくことが多かったです。満員電車の中だったり、作家さんたちのお話を聞いてるときだったり、大学の試験本番中だったり。いつ何が起こるのか分からないものです。

（氷）なるほど。アンテナ張ってたんだねー。
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（阿）次の質問ですが

「コンクールの成績が振るわなかった時など、落ち込んだ時どうやって自分を奮い立たせたの？」
　
紅伽さんはどう？大きな声では聞けないけど公開コンクールではどちらかっていうと３ケタに近い順位だったよね？（”汗”）

（西）あ〜っ、あの時ですね。ちょうど公開コンクールでの自分のタイミングは、実技が噛み合わない悔しさや、順位に対する焦りはありました。それもあって公開コンクールの結果に対して、あーやっぱりなって、まだまだだなーと真摯に受け止められる部分もありました。それまではキャリアのある浪人生に負けるのはしょうがないって、言い訳をしてました。だけど、戦わなきゃいけない！！って。それからは無いものねだりをやめて、自信が持てる部分だけを伸ばして、ネガティブにならない様自分のモチベーションをあげましたね。それからは、実技に向かうのが楽しくなりました。

　あと私はすっごく恋愛体質で(笑)　当時大好きな人がいたんですけど、オフの時はその人のことばっかり考えて実技から現実逃避しました。でも授業の時は頭を実技に！恋のおかげでオンとオフの切り替えが上手くいったのかなあ。 たぶん恋してなかったら、頭が実技だけになって、つぶれちゃってたと思います。

（氷）知らなかった！そんな切り替え方法もあるんだねー。
浅井君は、成績が良かったイメージがあるけど、プレッシャーを感じたり、成績が振るわなかった時はどうしてたの？

（浅）自分は高校の恩師から「君みたいなタイプは※Bマル以下はとっちゃダメ」と言われていたので（天才肌でも個性派でもない、フツーの実技をする人間なので）、Ｂマル行かなかったときはマズイと落ち込んだりしましたが、でもそんな落ち込みも焦りもしたところで時間の無駄なので、「次！次！」となるだけ早く忘れるようにしてました。コンクールは成績がわかりやすく出るだけの話ですし、ナーバスになりすぎるなら「じゃあお前いつもの授業はどうなんだ？」といったところだと思います。

（阿）前向きって大切だよね！宮内はどうだった？

（宮）落ちこんでいるときはとことん落ちこんでました（笑）その方が早く立ち直れる思ってたんで。どうしても元気が出ないときはどばたを休んでどっかに出かけたり、やりたいことをしてました。

（氷）時には自分なりの息抜きも大事だね。山田さんはどうだった？

（山）その日の問題はその日の内に解消させようと思い、先生方にアドバイスしてもらってました、特にそのままでも良い所は自分の中では注意して聞いていました。自分だけで考えると全部ダメだったと思い込んでお先真っ暗になりやすかったので、次の実技への希望の光りを残すためにも（笑）

（阿）今日の自分は明日の自分のためだね。
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（氷、阿）最後に一言「受験生に応援のメッセージ」をお願いします。

（山）今の時期は焦りや不安、悩みがあると思いますが、まずは自分の興味のあるモチーフに向かい、捉え方が見えてくれば入直から1課題に充てる実技の時間が短くなってきても強いと思います。今はまだ、ハッキリしてなくても入直になれば自ずから出てくると思うので、焦らずに自分と対話してみて下さい。応援しています！！

（西）なんとなくの時間を減らして、濃い毎日を過ごせば、実技はめきめきと輝いていくと思います。どばたには、熱い先生と、良いライバルがたくさんいます。たくさんのモノを観て、聴いて、感じて。たくさんのヒトと話して、恋をして、泣いて、笑って。試験という限られた１日に、等身大の自分をぶつけられるように毎日を充実させて下さい！

（宮）やりたいことをやりたいようにできる奴は強いと思います。具体的じゃなくても良いから、自分なりのイメージをもって頑張ってください。あと風邪には気をつけましょう。

（浅）美大受験は自分の表現さえしっかり出来れば受かる、ある意味ではとても幸せな世界だと思います。大学へ行けばそれ以上のものを求められるし、自分も多くを求めないといけなくなります。「予備校時代の話」なんて、ずっとしてるわけにもいきません。だから、自分の表現から逃げないことが大事だと思います。人マネはしたところで所詮は人マネ、いつか絶対に苦しくなります。嫌でも自分の表現を受け入れて、それを基盤に様々な視点から強化していく。そうすればいつか、多面的に魅力あるものになると思います。
とかく僕らの世代は虚無感漂う世代ですから、それに流されないようお互い燃えていきましょう！！ 
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（氷、阿）最後にみなさんしっかりと締めてくれました。本当にありがとうございました。４人の話を聞いていると、受験を通して様々なことを感じ、悩み、考え、自分と戦っていたのだなぁと感じました。受験生の皆さん参考になったでしょうか？夢を実現するためもう少しがんばっていきましょう。


※生ものモチーフ‥‥石膏像や模刻のような無機質なモチーフに対して、自画像、モデル、動物など有機的なモチーフ。

※Bマル（ビーマル）‥‥東京芸大一次通過レベルの評価用語、他にはa(スモールエー）やB'(ビーダッシュ）など実技の評価に対して７個の用語が使われます。

<img alt="syashinn.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syashinn.jpg" width="400" height="271" />
インタビュー後の打ち上げにて。
その他の大学生活やバイトなどについてのインタビューは、また春に掲載を予定しています。お楽しみに！]]>
      
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   <title>2010全国公開実技コンクール特集</title>
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   <published>2010-11-06T06:26:37Z</published>
   <updated>2010-11-14T06:21:58Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第14弾」 　2010全国公開実技コンクール特集 　　　　　　...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
   </author>
         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第14弾」
　2010全国公開実技コンクール特集

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　担当　西嶋
すいどーばた美術学院と湘南美術学院が合同で公開実技コンクールを始めてから
早くも今年で7回目となります。
受験生からみると合同コンクールが当たり前のように思うかもしれませんが、
実際は両校のスタッフが彫刻や受験に対して広い視野をもっていないと実現しないことなのです。
そのあたりのことは以前のインタビュー記事<a href="http://www.dobachou.net/interview/2007/10/post_4.php" target="_blank"> 対談！　すいどーばた主任 中瀬康志×湘南美術学院主任 佐藤武夫</a>を読んでみてください。
すいどーばたは今年、中瀬康志の金沢美術工芸大学の教授に就任により、主任が西嶋雄志に交代しましたが、インタビューで話されていた意志は引き継いでいます。
インタビューで掲げられているように、今後もさらに、受験生にとってプラスになることを実践し発展させていきたいと考えています。

交代したばかりで大きなことは出来ませんが、今回は新たにこのような企画をしてみました。
<img alt="2010_11_14P1010229.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2010_11_14P1010229.jpg" width="400" height="300" />

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ーすいどーばた・湘南全10名の講師の採点総評コメント掲載ー

公開コンクールの講評は時間に限りがあり、残念ながら総評を全10名の講師に
お話ししていただくことができません。
個性的な講師が多く、それぞれの視点や意見には幅があり、全部ご紹介できたらと感じておりました。

そこで、今回は「採点直後！新鮮で率直なコメント」を各講師にお願いしました。
採点同様、相談無しの本音コメントです。採点が終わった直後にすぐ書いてくれた人、帰りの電車の中で思い出しながら書いてくれた人、翌朝までじっくり考えて書いてくれた人、それぞれです。
今回はその辺も踏まえ、コメントを送ってくれた順番に掲載したいと思います。
受験生にとって有益なこと間違いなし。
こころして読んでください。
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最初に送ってくれたのが、すいどーばた美術学院彫刻科　氷室幸子さんです。
(13日 20:56送信)
<img alt="himuroDSC_2147.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/himuroDSC_2147.jpg" width="400" height="295" />
緊張の中色々な気持ちと戦った人、お疲れ様でした！！全体的には、普段やれてる力が出せたのか？！と言う印象が大きかったです。
ーブルータスー
肩を捉え動きに伴う、関係性を見る。そこから首の出方を見る。彫刻を勉強するたる者！ここを感じずに、何を描く！！もっと、大事な部分で競って欲しかったです！ が、トップのデッサンから良い点と悪い点が明確に一枚の結果に出ているので、これからの課題として、確実にクリアして行って欲しいです。まだまだ、ここからが勝負！！同時に、メンタルも鍛えろー！！ 
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続いて、すいどーばた美術学院彫刻科　虫本文のコメント。
(13日 20:58送信)
<img alt="mushimotoDSC_2093.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/mushimotoDSC_2093.jpg" width="400" height="277" />
全体としては頭部、首、両肩の構成をしっかりと捉えているデッサンが見られなかったと思います。とくに両肩の形態感と、その位置関係が弱かったように感じました。一つ一つのデッサンを見ていけば、各々に良さは見えてくるのですが、トップのデッサンからしてブルータスの構成を捕まえられていなかったのは残念です。光で見たり、形態で見たり、空間でみたり、各々にデッサンを見ていく切り口は色々あると思いますが、もっとブルータスをガチッと捕まえてきたようなデッサンがあると良かっなあと思いました。 
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続いて、湘南美術学院彫刻科　主任　佐藤武夫のコメントです。
(13日 21:37送信)
<img alt="satohP1010236.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/satohP1010236.jpg" width="400" height="284" />
魅力あるデッサンには決定的な狂いが、正確なデッサンには物足りなさがありました。
他者に何かを伝える為のデッサン力をもっと付けてください。最近、美しいものを観てますか？
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続いて、湘南美術学院彫刻科　西澤利高のコメント。
(13日 22:02送信)
<img alt="nishizawaDSC_2101.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nishizawaDSC_2101.jpg" width="400" height="295" />
今年は高校生が多かったみたいですが蓋を開けてみると例年並の内容でした。最初の印象としては全体に炭ぽい感じがして、なんだか重いというかすっきりみえなかったのが気になります。そのなかで僕は、比較的正確さと厚みがり画面余白の抜けが良いデッサンに加点しました。それと下位の方では、画面からポジティブエナジーを感じさせられるデッサンに注目しました。経験を積むまでは仕上がりを気にしないでどんどん修正をするべきです。当然真っ白い紙に真っ黒い木炭で挑んでいくワケですから画面がモコモコ炭ぽくなりますよ。ただしあるレベルまできたら描くモノだけに固執しないで、画面のなかの余白と仲良くすることをお勧めします。
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続いて、湘南美術学院彫刻科　東儀悟史のコメント。
(14日 00:33送信)
<img alt="tougiDSC_2098.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tougiDSC_2098.jpg" width="400" height="263" />
全体の傾向として描き急いでいる印象を受けました。もう少しシンプルに、軸、正中線、左右のバランス、構図、など基本的な事に時間を割きましょう。 確認の作業を増やし、表面ではなく石膏像がもってる動きや量感がダイレクトに伝わってくるデッサンを目指しましょう 
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続いて、湘南美術学院彫刻科　斉藤寛之のコメント。
(14日 00:55送信)
<img alt="saitohP1010240.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/saitohP1010240.jpg" width="400" height="298" />
率直な感想としては合格レベルの層にもっと厚みが欲しいところです。ブルータス像はコスチュームを追いかけながら体格や姿勢を表現しなくてはいけません。裸像と違って表に見えてこない部分に意識を持ってくることが重要になってくるのですが、観察と感覚を上手く噛み合わせて仕上げているのが少ないようにみえます。
そして、中間層やそれ以下の作品のほとんどが闇雲に表面描写に走って立体が崩れている状態に問題を感じます。
一見箱状に見えない物をいかに箱に置き換えて立体表現していく事にミソがあり、
ここから構図なりプロポーションを気にする方向に繋げていきたいものです。
これは一筋縄ではいかない感覚的な所ですが立体を作っていく上では切っても切り離せない基本要素なので経験を積み重ねながら切磋琢磨していって欲しいです。
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続いて、すいどーばた美術学院彫刻科　竹花哲のコメント。
(14日 02:03送信)
<img alt="takehanaDSC_2102.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/takehanaDSC_2102.jpg" width="400" height="275" />
公開コンクールに参加した皆様、お疲れ様でした。みんな頑張りましたね。
今回の公開コンクールの全体の印象は、まだ11月なので荒削りな感じもありましたが、それは良い意味で、元気良く積極的な印象が感じられ良かったと思います。
採点の評価で優秀なaも出ましたね。
私の採点基準は、構図、印象、動き、形態、調子の美しさ、描き込みの魅力、空間意識
の７つを重要なポイントとして、それらのバランスを見ながら採点しました。
この時期に確認しておきたい大切な(基本)ポイントです。
自分自身の「デッサンの基本」を公開コンクールをキッカケに確認してみて下さい。
入試まで時間はまだあるので、焦らずじっくり、描写の自己ベストを、日々、塗り替えるような気持ち(自然体で前向きに)そして新たな発見を楽しみながら、取り組んでみて下さい。
見る人が感動できるような、リアリティーある(合格できる)デッサンになるよう、期待しサポートしていきます。
冬季講習会も参加できる学生は、気軽に声をかけてください。
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続いて、すいどーばた美術学院彫刻科　主任　西嶋雄志のコメント。
(14日 06:32送信)
<img alt="nishijimaDSC_2127.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nishijimaDSC_2127.jpg" width="400" height="278" />
11月という時期を考えると6時間という制作時間としては、良く描いていると思います。ですが、描き上げるのがやっとで、全体に構造の弱いデッサンが並んだなぁという印象です。 石膏胸像デッサンは、首回りの空間の捉え方が大事になります。ブルータスの場合は、首を強く曲げ、胸を張り出し、それらのバランスを両肩でとっています。特に左肩と頭部の関係はシビアで、力の流れや動きの要になっています。 そういった観点で皆さんのデッサンをみると、ほとんどが何となく即物的に現象を追いかけているように感じます。数枚、体をガッチリととらえているものがありましたが、残念ながら頭部の印象が悪く評価出来ませんでした。 皆さんへのメセージとしては、彫刻科のデッサンなので、石膏像を彫刻として捉えましょう。ミケランジェロの気持ちになってもう一度、ブルータスを観察してください。 これから受験までの４ヶ月弱をどのように過ごすかが大事です。今回自分の力が出せた人、出し切れなかった人、その結果も含めてこれが今の実力として受け止め、自分自身の課題をあらたに設定し、前向きに取り組んでください。
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続いて、すいどーばた美術学院彫刻科　吉田朗のコメント。
(14日 07:41送信)
<img alt="yoshidaDSC_2091.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/yoshidaDSC_2091.jpg" width="400" height="330" />
少し厳しい意見になってしまうが、今回の全国公開コンクールでは彫刻的ポイントを押さえつつ、描き上がっているデッサンは無かったと思う。 絵として仕上げにいくことのみを最優先にしている作品が、結果として多く上位に残ってしまったように感じた。 絵づらの面白さや顔面の印象は大切な要素だが、ブルータスの持つ力強い量感やねじれを捉え、彫刻を志すものだからこそ反応し得る形態を探すことは、デッサン、素描、塑造のつながりを考えると非常に重要だと思う。 今回、上位の入ったデッサンには残念ながら塑造力を感じるものは少なく、今後の勉強を考えたとき、先細りや行き詰まり感を感じてしまう。 上位に入った皆さんも、自分のデッサンを人体として見て、どのような動きがあるか、どんな組み立てになっているか確認すると、簡単にいくつかの問題点を見つけられると思う。 コンクールの上位デッサンをイメージするのではなく、一段もしくはさらにもう一段高いレベルをイメージしながら、残りの日々を送ってもらいたい。 厳しいことばかりになってしまったが、今回は例年になく新鮮な視点のデッサンや、様々な描画材の扱い方をするデッサンが上位にも多く見ることができた。表現の幅に広がりを感じられ、バリエーションのある作品群を全国公開コンクールという場で見ることができたのは、非常に良かった点だと思う。 
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続いて、すいどーばた美術学院彫刻科　阿部光成のコメント。
(14日 08:37送信)
<img alt="abeP1010241.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/abeP1010241.jpg" width="400" height="304" />
僕の採点のポイントはまずバランスですね。そこが怪しいのはどんなに内容が良くても高い点数は付けられませんでした。また下位の方にいい仕事しているデッサンが何枚かあったのですが、顔の印象が悪くどうしても点数を入れられないのもありました。些細なミスが大きな順位の差になっていると思います。６時間の短い時間で仕事の優先順位を間違わないようにしたいですね。


以上、10名のコメントでした。
<img alt="2010_11_14P1010233.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2010_11_14P1010233.jpg" width="400" height="300" />

皆さんが感じたことと共通するコメントはありましたか？
または、全然違ったコメントはありましたか？
そうやって自分の中に価値基準を構築していくことはデッサンを描くことと同じくらい大切なことです。

入試まで各々力をつけてください。



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   <title>2009合格者体験記特集</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dobachou.net/interview/2010/06/2009.php" />
   <id>tag:www.dobachou.net,2010:/interview//5.1185</id>
   
   <published>2010-06-01T02:24:06Z</published>
   <updated>2010-05-31T02:36:28Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第13弾」 　2009合格者体験記特集 2008年度に続き20...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科主任</name>
      
   </author>
         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第13弾」
　2009合格者体験記特集

2008年度に続き2009年度の合格体験記をまとめました。
wabや入学案内に載っていますが、こちらにご紹介しようと思います。
それぞれにリアリティーがあります。
参考にしてください。
<br><br />
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「浪人して気付いたこと」
<img alt="shirakao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/shirakao.jpg" width="150" height="150" />
白井翔平（兵庫県立明石高等学校　1浪）
東京芸術大学彫刻科　合格
金沢美術工芸大学彫刻科　合格
多摩美術大学彫刻学科　合格
<img alt="shirafo.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/shirafo.jpg" width="400" height="518" />

　まず僕が思ったのは、今年浪人してとても良かったということです。今年1年勉強して、1年前の僕は本当に何も分かっていなかったということに気がつきました。現役のときに先生から、1次は通ると言われていたので、それを信じて全力でやりきりました。その結果1次落ち…。落ちたことは残念だったのですが、それよりもなぜだめだったのか分からなかったのがショックでした。今のままでは全然だめなんだということを強く感じました。
　それから自分の実力を上げるために毎日頑張りました。毎回の講評でいろんなことを言われました。弱いとか、構造的に…とか、動きを…だとか。彫刻のことを沢山考えて自分にないものを沢山吸収しよう、弱点を克服しようと努力してきました。しかし、やはりそう簡単にはいきませんでした。やってもやっても納得いくものはできず、上達しているどころか逆にどんどん悪化してさえいるような感覚に陥りました。まるで出口のない深く暗いジャングルの中をさまよっているような気持ちでした。ストレスはたまり、自信はどんどんなくなっていき、しまいには完全に落ち込んで、どうしようもなくなり、目の前が真っ暗になりました。そのとき、命綱になったのが友達の存在でした。友達と話し合ったり、励まされたり、一緒に遊んだりしているうちに、煮詰まっていた僕の心は次第に晴れ、やる気と平常心が戻ってきました。友達と一緒にすごすことは僕にとってとてもいいリフレッシュになりました。そして僕はもう1度ゼロからスタートしようと思いました。すると徐々に調子を上げていき、それに伴い自信もついてきました。いつのまにか、できなかったこともできるようになっていたので、苦しい時期は無駄ではなかったように思います。やはり気持ちが萎えている時はいいものができないもので、それでまたストレスがたまるという悪循環になるので、それを1回断つ為に気分転換するということは大事なことなんだなと思いました。
　それともう1つ大事なことに気付けました。それはとても当たり前のことですが、良く観察するということです。これは本当に死ぬまで重要なことだと思います。同時にとても楽しいことです。その対象がどのように存在しているのか、それを自分なりに解釈し、表現する。何気なく読んでいた美術の教科書にそのようなことが書いてありました。そう言えば、先生方が毎回言っていることでした。本当に気付けてよかったです。
　最後になりましたが、成長する場を与えてくれたすいどーばた様、先生方、両親、友達に感謝します。ありがとうございました。
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<br><br />
「悩んでる暇があったら手を動かせ！」
<img alt="aikao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/aikao.jpg" width="150" height="150" />
相澤亮（埼玉県立大宮高等学校　現役）
東京芸術大学彫刻科　合格
多摩美術大学彫刻学科　合格
<img alt="100528aizawa.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/100528aizawa.jpg" width="400" height="598" />

　僕がどばたでの生活を通して常に意識していたことは、自分を慰めないということです。夏季講習会を終えたとき、僕はそれまで自分が思っていたよりも、自分の実力はかなり低いというキツい現実を受け止めなくてはいけませんでした。このままだと、浪人してから「そう言えばあの頃は現役合格なんて夢見てたなぁ」なんて思い出すことになりかねない。かなりガックリきて落ち込みながらも、ここで自分を慰めたらだめだと思いました。ここで安心したって何の解決にもならないし、むしろ問題から目を背けることになる。実力が低いという問題が見えて落ち込んでるんだったらやるしかないじゃん！実技の悩みは手を動かして解決するしかないんだ！と半ばやけくそな気持ちになって2学期を頑張りました。やけくそになって頑張る熱い気持ちと自分を突き放して見る冷たい気持ち。この2つの気持ちをバランス良くコントロールすることが大事。ただ冷たすぎてもつまらないし、ただ熱すぎてもいいものはできない。2学期を頑張るうちにそういうことにも気がつきました。
　実力を上げなくてはいけないという問題の他に「波」をなんとかしなくてはいけないという問題がありました。僕は気分屋なところがあり、いい時と悪い時の差が激しかったのです。いくら実力をつけたところで本番で実力を出せなければ何の意味もなくなってしまう。そう思ってかなり焦っていたんですが、ここでも自分を慰めないということが解決の鍵だったと思います。上手くいった日には上手くいったところは素直に喜びつつも過度に調子に乗らないように気を付け、上手くいかなかった日には、上手くいかなかった原因を分析してみることで感情的に落ち込まないようにしてできるだけ毎日落ち着いて生活するように心掛けました。
　結局、どばたでの生活は自分を知ろうという模索の連続だったと思います。自分の能力を最大限引き出すには自分という人間を客観的に把握していないとできないはずです。僕はどばたでそういうことに気付いて少しは大人になれたかなと思います。
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<br><br />
「自分と受験の距離」
<img alt="kotakao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kotakao.jpg" width="150" height="150" />
工藤湖太郎（東京都立青山高等学校　２浪）
東京芸術大学　彫刻科　合格
<img alt="kotaen.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kotaen.jpg" width="400" height="526" />

 
当たり前といえば当たり前ですが、僕は受験というものが好きじゃありませんでした。受験に限らず、優劣や勝ち敗け、競争といった誰かと比べてしか自分の成果や評価が認められないものについて考えると、無性にやるせない気持になりました。こと受験はどれだけ努力し成長しても、そんなこと知るかとばかりに僕を煽り、焦らせ、不安にし、プレッシャーとしてのしかかってきました。１浪時代、僕はそんな現実から逃げるように屋上に登って人と距離を置き続け、受験のマイナス要素を自分の心に根付かせまいと徒労を重ねた末、一次試験で落ちました。マイナスを拒絶し過ぎたせいか、落ちてもショックすら受けませんでした。傷つくことがなければ、得ることもない。内向的かつ不毛な葛藤の中、「お前はもっと伸びると思ったんだけどな・・・」と言った先生の一言がいつまでも心に残っていました。一次試験の結果発表から新学期までの約１ヶ月間、僕は全く受験から離れて過ごしました。毎日のように遊び、映画をみて、行きたかったいろんな展示会にも行き、様々な作品から感銘を受けました。そして新学期が始まり改めて受験に向き合ってみると、それは今までとは全く違った見え方をしていました。自分と受験との間に適切な距離のようなものができていて、受験が与える焦燥、不安、プレッシャーというものが以前よりもスケールダウンして感じられました。１浪目を振り返ってみて、それまでの自分が不器用にも受験とゼロ距離で接していたことにも気づきました。友達とする日々の他愛無い会話が活力剤となって、多少の不安やプレッシャーには耐えられるようになりました。同時に現実逃避もほとんどしなくなりました。受験生最後の１年間は悩むこともあったけれど、それも含めて発見と前進の連続でした。どばたとそこで出会った人たちにはいろんなことを学び、今は感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
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   <title>2008合格者体験記特集</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dobachou.net/interview/2010/05/2008.php" />
   <id>tag:www.dobachou.net,2010:/interview//5.1172</id>
   
   <published>2010-05-25T10:10:31Z</published>
   <updated>2010-05-25T13:57:37Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第12弾」 　2008合格者体験記特集 2008年度芸大に合格...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科主任</name>
      
   </author>
         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第12弾」
　2008合格者体験記特集

2008年度芸大に合格した学生の体験記がwabや入学案内に載っていますが、
こちらにまとめてみようと思います。
それぞれにリアリティーがあります。
参考にしてください。
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・セント・ジョセフ
<img alt="satohkao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/satohkao.jpg" width="150" height="150" />
佐藤真莉子（1浪・大妻中野高校）
武蔵野美術大学 彫刻科／東京芸術大学 彫刻科　合格
<img alt="satojyose.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/satojyose.jpg" width="400" height="517" />

4月、1浪することが決まった私は、こうなったらどばたの星になってやる！と誓った。
　しかし現実はそう甘いものではなく、実際に始まったのは悩める日々だった。見ている様で見えていない形、描いたはずの絵がいつの間にか消えていく摩訶不思議現象、頑張って描いたのに強引といわれる絵。謎が謎をよび、不安が不安をよび、いつの間にかデッサンに対する姿勢が変わっていってしまった。好きなことが次第に苦手になり嫌になっていった。自分が今までどうやってデッサンをしていたか分からなくなり絵を描く方法論にたよった。当然コンクールの結果もついてこなかった。
　デッサンが描けない自分に残されたものはもう塑造しかないと思った。塑造だけは誰よりも上手くなろうと決意した。塑造は大好きだった。粘土に触るだけで身も心も癒された。しかしデッサンと塑造の溝は深まるばかりで塑造が好きになればなるほどデッサンへの苦手意識は強くなった。
　そんな中むかえた本番。奇跡だと思った。試験のデッサンのモチーフは、今まで私がどんなに辛い時期でも必ず描けてきた1番好きな石膏像だった。自分の席を前にして、1年間私が苦しんできたのはこの1枚を仕上げる為だったんだと分かった。偶然と言われたらそれまでだけど、私には本当にはっきりとそう感じた。試験中にも関わらず泣きそうになった。
　1年間、満足できた絵はこれっぽっちもない。でも、良い絵を描くためにしてきた様々な努力は絶対に嘘をつかないのだと分かった。それが分かっただけでも私にとっての1年の成果はあったのだと思う。
　最後に、私が猛烈にしんどくてもどばたに通ってこられたのは友人や先生のいるどばたが大好きだったからです。長い間お世話になりました。本当にありがとうございました！
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・私の本気≠本気の私
<img alt="masubuchikao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/masubuchikao.jpg" width="150" height="150" />
増渕剛志（多浪・小山高校）
東京芸術大学 彫刻科　合格
<img alt="masujikoku.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/masujikoku.jpg" width="400" height="566" />

「本気でやってるの？」
この言葉で私の自信は見事に打ち砕かれた。すいどーばたに入学して三年。塑造だけは絶対の自信があったが、よりによってそれを否定されるとは夢にも思わなかった。芸大に二度目の烙印を押された去年の春、変化を求めて受験とは関係のないところで生きる作家に作品を見てもらった。受験生だろうがプロだろうが関係ない、お前の作品はすべてにおいて中途半端だと言われた。ショックだった。プロとしての作家の厳しさをまざまざと見せつけられた。今思えば確かにその作品は基本を抑えただけのものに過ぎなかった。いつの間にか時間がないことを言い訳にし、これくらいでいいやという気持ちが体中に染み込んでいた。所詮自分の塑造は受験レベルなのだということを自覚し、大学に入ってからの仕事を、作家としての自分を意識することにより、日々の実技に対するモチベーションを高めていった。「本当にこれで良いのか。」「お前の見ている世界はこんなものか。」自問自答を繰り返し、少しでも実技に対する甘い考えを消し去るように自分を突き放し客観性の充実に努めていった。
そして最後の一ヶ月。高まる緊張と不安の中で守りに入ろうとする自分を奮い立たせるように覚悟を決めた。「行くしかない。」攻めの描きだし、攻めの確認，攻めの描写。思いっきり描いて思いっきり直す。手が自然と動くうちに描くのが怖くなくなった。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日、自分の限界を超えていくという前向きな気持ちが実技を後押ししてくれたように思う。引っ込み思案だった私をいつの間にか受験が変えてくれた。この受験を通して最後まであきらめず前に進んでいく大切さを学んだような気がする。まだまだ自分に対する甘さは拭いきれず未熟ではあるけれど、そんな自分にこれからも厳しくいつまでも問い続けていきたい「本気でやっているのか。」と。
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<br>
・彫刻科の皆様へ
<img alt="okajimakao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/okajimakao.jpg" width="150" height="150" />
岡島飛鳥（1浪・芝浦工業大学柏高校）
東京芸術大学 彫刻科／東京造形大学 美術学部彫刻専攻　合格
<img alt="okajyoru.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/okajyoru.jpg" width="400" height="517" />

この1年で見つけたことといったら、彫刻の量や動き、力、などもそうなんだけれども、1番大きなものは「人」であったと思うんです。朝どばたに来て、いつでも誰かが笑っていて、どうでもいいようなことなんかを話して、制作中は皆、性格悪そうに見えるし、真剣に話してみれば皆本当に熱くて。そんな人の中、1年間過ごしてきました。本当に幸せでした。全員が同じモチーフに向かって、色々な制約のある中で制作をすることは、異様なことであるのかもしれません。けれど、だからこそ気付くことができた「人」と「自分」もあったんじゃないかなんて思いもしています。入直のコンクールで全員の作品がひと部屋に並べられた時、どれもみんな違っていて、面白くて、いいなって素直に思いました。なんだかその頃には自分のことを認められるようになっていました。このたくさんの中のひとつであれて良かったと思ったんです。
　これが僕の1年間の全てです。この1年が自分の分厚い皮膚になってしまうような気がしています。本当にありがとう。またね。
<br>
<br>
・冷静と情熱の間を
<img alt="kitadakao.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kitadakao.jpg" width="150" height="150" />
北田匠（現役・岩手県立不来方高等学校）
東京芸術大学 彫刻科　合格
<img alt="kitaberu.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kitaberu.jpg" width="400" height="516" />

「冷静と情熱の間」入直の間、その言葉ばかりとなえていた気がする。地方ということもあって2年の始めから通信と講習会を受講してきた。3年の冬季頃には安定した実力もついてきて自信もあったが、センターを終えて入直にくると周囲がかわっていた。浪人生は今まで見たことのない馬力できてるし、現役もノーマークの奴らがやたらと上手くなっていて急に焦った。がんがん伸びる周囲の中で、安定はしていても伸び悩む自分。いつその伸びが自分に訪れるのか不安だった。目も利くようになってこのまま入ってもいいのだろうかと迷っていたとき、自分が逃げていることに気付いた。そんなことを言ったって仕方ない。今ここで受からなきゃ後悔する。勉強は一生していくもので、今を生き抜くことが大切なんだって気付いた。それから本当の受験が始まった。自分のために描こう、作ろうと思った。誰かに勝つためでもなく、誰かを喜ばすためでもなく、自分が納得するために。そうするうちに、色んなものが見えて、何もかも楽しくて、誰よりも自由に駆け回りたくなった。作品を作る上で大切なこと、それがこの言葉「冷静と情熱の間」だった。冷静にならなきゃ見えるものも見えないし、本当に伝えたいことも伝えられなくなる。かといって冷静になり過ぎてもつまらないものになってしまう。情熱的にただうちこめば良い訳でもない。その2つのバランスが絶妙に調和した時初めて、本当に自分の伝えたかった言葉が相手に伝わってくれる。よく感じ、よく観察し、思ったことを丁寧に、大胆な方法で伝える。そう出来るようやってきました。
　受験は人が決めること、そこで悩むより、貪欲に学びにいく方が実は重要だったり。
　芸大合格は自分にとってのスタート地点。どばたの存在が自分に有意義な時間を与えてくれた気がします。世界一の彫刻家になれるよう頑張ります。]]>
      
   </content>
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   <title>仏像修復の道へ　益田芳樹さんインタビュー</title>
   <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.dobachou.net/interview/2010/04/post_9.php" />
   <id>tag:www.dobachou.net,2010:/interview//5.1118</id>
   
   <published>2010-04-17T02:34:14Z</published>
   <updated>2010-05-31T03:57:02Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第11弾  仏像修復の道へ　益田芳樹さんインタビュー」 東京芸...</summary>
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      <name>彫刻科教員</name>
      
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      <![CDATA[「インタビュー企画第11弾  仏像修復の道へ　益田芳樹さんインタビュー」
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東京芸術大学　保存修復彫刻研究室　非常勤講師　益田 芳樹さん
インタビュアー　吉田 朗   　阿部 光成

<img alt="tentouki02.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tentouki02.jpg" width="400" height="600" />
益田芳樹　興福寺蔵木造天燈鬼立像現状模刻（博士号取得作品）現芸大美術館所蔵「野村賞受賞」部分
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これまでインタビューでは大学合格者や、作家活動をしている方へのインタビューをお伝えいしてきましたが、今回は「彫刻の力を生かした仕事」を実践している先輩にお話を伺ってみようと思います。

受験勉強に打ち込む皆さん、ふと彫刻と関わりながらどのように生きて行けば良いのか？どのような将来が待っているのか、不安になるということはないですか？　彫刻を学ぶ中で培ったデッサン力、素材を扱う技術力、空間に対する意識それらを使った職業、生き方も様々あります。

そこで今回のインタビューは すいどーばた美術学院彫刻科出身で、東京芸大彫刻科に進み、そこから保存修復の道に進んだ益田芳樹さんにお話を聞いてみようと思います。益田さんは仏像の保存修復の仕事をメインにしつつも、自らの作品も制作し、発表しています。また東京芸大で講師として後進の指導にもあたられています。

彫刻を学んだあとの人生の展開や、彫刻と関わる生き方、その広がりとして皆さんの参考になればと思います。今回は益田さんと浪人時代を共に過ごした吉田と阿部がインタビュアーをつとめます。（文中敬称略）
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-----益田芳樹さんの経歴-----

すいどーばた美術学院にて4年間の浪人の後、東京芸術大学彫刻科に合格。彫刻科大学院、大学院保存修復、博士課程保存修復課程を経て博士号を取得。現在、保存修復彫刻研究室の非常勤講師をつとめる。

<img alt="IMGP3137s.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/IMGP3137s.jpg" width="400" height="300" />
中央が益田さん　左が阿部　右が吉田
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-----修復の仕事とは------

吉田：
仏像の保存修復の仕事とは、どんなお仕事なんでしょうか？
仏像を直すという漠然としたイメージはあるのですが、具体的にどのような感じなのでしょうか？

益田：
簡単に言えば、仏像のお医者さんと言ったところでしょうか。診断を行い、処置を施すのです。具体的には、修復を必要とする仏像があるとき、先ずは事前調査というものを行います。これは、その仏像の形状・品質・構造を調査します。必要によってはＸ線調査も行います。そして、どのような修復を施すのが最善であるのかを考え、修復方針をたてます。ここまでが診断に当たり、修復を行う上でとても大事なことです。ここで方針を間違えるとかえって悪化させることにもなりかねないからです。そして、修理という処置にはいります。実際の作業は修復物件によって様々ですので、ここで全てを話すことはできないので省きますが、けして派手な仕事ではなくコツコツと進めていく根気のいる仕事です。

吉田：
Ｘ線調査など、現代的な機器も活用しているんですね。伝統的技法で行うイメージだったので意外でした。

益田：
非破壊が前提なので、いろいろ使いますよ。X線だけでなく医療用CTスキャンに入れたりもします。一番最新技術が必要な分野だと思っています。古典技法から最新技術まで幅広く使ってやっていますよ。

吉田：
なるほど。そんな保存修復について、どのような考えを持っていますか。

益田：
日本における多くの文化財は、長い年月のあいだに取捨選択、淘汰された結果です。それら、素晴らしい文化と造形に最大限の敬意を持って、「ものとわざとこころ」を継承し後世に伝いきたいと考えています。それには、高度に発達してきた古典の、材料と技法に関する正しい知識と技術を習得が重要と考えています。

吉田：
保存修復の魅力はどの辺になりますか？

益田：
ここまでの話しだけだと、あまり魅力を感じなく思えるでしょうが、とても魅力のある仕事なんです。一番の魅力は何と言っても、修復後の施主さんの喜んだ顔を見れるということですかね。きれいごとを言うつもりは全くないです。本当にその時の気持ちは「やって良かった！頑張って良かった！！」ですね。相手の喜ぶ顔が見たい。どんな仕事でもそれにつきると思いますが。

阿部：
相手がいる仕事ですもんね。その喜びは一人で彫刻作品をつくっていて感じるものとは違って新鮮ですね。修復した仏像を納めるときの心境ってどんなですか？

益田：
半分半分ですね。ここまでやったら大丈夫だろうという部分と、本当に喜んでもらえるかなという部分と。

<img alt="tentouki01.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tentouki01.jpg" width="400" height="758" />
益田芳樹　興福寺蔵木造天燈鬼立像現状模刻（博士号取得作品）現芸大美術館所蔵「野村賞受賞」
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吉田：
太古の名作と対峙できる喜び、怖さ…などあると思うのですが、その辺りについてお話伺えますか？

益田：
喜びも怖さもありますよ。
喜びは、「直に触れることが出来る」ということです。何百年という時間の中で、淘汰されて来た結果であるわけですから、疑うことの無い教科書です。そんな経験を出来ることはすばらしく幸せなことだと感じています。
怖さもやはり、「直に触れる」ということです。自分の仕事によっては悪くなるということも考えられますから。。。喜びと怖さは紙一重ですね。ですから、先にも話したとおり「材料と技法に関する正しい知識と技術を習得」が重要と考えているわけです。日々勉強ですよ。

吉田：
仏像によっては何度も修復を受けているものもあるんでしょうか？

益田：
もちろん。表面は江戸時代に修復しているけど、中はそれ以前とか。現在は文化財保護という考え方があります。それ以前は 、文化財（美術品）という意識はないため“治す”という考え方が違う訳です。さらに時代によって技法が違うわけで。。。文化財保護法が出来る前は、“治す”は仏様が本来ある姿に戻すという考え方なわけです。ですから、今の時代は難しいですよ。「文化財」という考え方と、「仏様の本来の姿」という考え方がありますから。本当に難しいんです。仏像修復の理念については、自分自身、何が正しいのか日々考えています。まだ答えはでていません。しかしながら、現在まで伝えられてきたのには、それぞれの時代で関わってきた人たちの心があるわけで、その気持ちというのは大事にしたいと思って修復しています。そのようなことも修復しながら見えてきます。

吉田：
すごいですね。修復しながら過去の人たちと対話する感じですね。しかもそれが手を動かしながら仏像と対峙している中で出てくるのが面白いですね。

吉田：
仏師とはどのように違うのでしょうか？

益田：
う〜ん。。。むずかしいですねぇ。
仏師の方がどのような考えで、どのような仕事をしているのかが分からないですからねぇ。
自身の意識の違いなのかなと思います。私も修復家だとは思っていませんから。（笑）
彫刻家です！個人的な意見ですが、造れない人がよい修復を出来るとは思えません。ですので、私は仏像も造り修復もする彫刻家です！！！

吉田：
日常はどんなサイクルで過ごされていますか？　一日、一仕事、一週間と、どんな生活のリズムか教えていただけますか？

益田：
生活リズムについては何の参考にもなりませんよ。（笑）なぜなら夜型だから。自分でも良いとは思っていないんです！そんなわけで、朝起きるのは遅めです。それ以上は言えません（笑）
一週間のうち２〜３日は大学に行っています。大学での仕事は、講師とはいってもあまり教えているという感覚はありませんね。一緒に学んでいますよ。そんな歳も離れていませんから先輩って感じですかね。学生には「先生と呼ぶな」「俺は何も教えない」なんて言ってます（笑）
うちの研究室は大学院からですからね。自分で考えて行動して欲しいんです。その手助けが出来れば良いと思ってます。これって給料泥棒なのかな（笑）
いやいや、実習はちゃんとやってます！それ以外の日は基本的には制作しています。お寺からの制作以来ですと半年〜１年仕事、その他は展覧会に会わせて制作しています。

阿部：
実習は、どんなことをするのでしょうか？

益田：
担当は修復担当です。実際に依頼された案件をお寺の許可を得て実際の修復物の素材、技法、などを精査しながら、実際に修復をするという実習です。

阿部：
実際の依頼ということは二度と同じ実習はないのですね。

益田：
そのとおり。おもしろいよ。

<img alt="ryuutouki01.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ryuutouki01.jpg" width="400" height="850" />
益田芳樹　興福寺蔵木造竜燈鬼立像想定復元模刻（博士号取得作品）
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-----大切なのは人間力------
吉田：
最近の予備校生は、大学を卒業した後に、どうお金を稼いで生活していくか？その辺りに不安を覚えている人も多いようです。益田さんの視点でお話しいただけますか。

益田：
これは持論なのですが、私は技術を学ぶのが大事だと思っています。なぜなら、技術があれば、自分の表現したい物を表現出来るのです。だから“技術”なんです。多く稼げるかは分かりませんが、生活は出来ると思いますよ。自分の表現ではなくともその技術を必要とするところ、人はいますからね。
それから、ありきたりだけど見る目を養うこと。これは本当に重要！それには良いといわれる物を多く見ることだね。ちなみにお薦めは仏像（笑）本気だよ！
それと、一番重要なのは人間力！立派な人間になれなんてことではなく、人として当たり前の立ち居振る舞いが出来るようになった方が良いということ。空気を読める人間になった方が良いということ。個性なんて物は人それぞれにあるものなんだから、そんなものを主張させる必要は無いんだよね。私は決して立派な人間じゃないし、どっちかって言えばアホな感じだし。なんでこんな話しをしているかって言えば、ご縁が最も大事だと感じているからです。私にとっては籔内佐斗司とのご縁はものすごく大きなもので、そのご縁を大切に出来ていることが（自分では出来ていると思っている）今の自分に繋がっていると思っています。ご縁はその先のご縁に繋がり、大きく広がって行くものだから。今は諸先輩方、友達、後輩達、お寺の方々、画廊の方々、その他多くのご縁を大切にして来たことで、今に繋がり、この先に繋がると思っています。
当たり前の対応が出来ること。けっこう大事です！

吉田：
確かに、これ大事ですよね。

益田：
これが無いと、誰も助けてくれないからね。本当に大切だと思うよ。

吉田：
保存修復と作家活動、この二つは益田さんの中でどのような関係でしょうか？

益田：
私にとって保存修復と作家活動は切り離せないですね。保存修復で学ぶことが多いんですよ。古典ってすごいなっていつも思います。契約や見積もり等、正直大変な仕事もありますが、それを作家活動に活かすことが出来ますから。今は生活の面で保存修復が基盤になっているという意味でも、切り離せないのですが、両方で生活が出来れば良いなと思っていますね。両方めっちゃ楽しいんです。

吉田：
それが理想ですよね。修復の仕事をしていて、彫刻の力を使う瞬間ってどんな時でしょうか？

益田：
欠失・亡失箇所の補作です。彫刻の力を存分に発揮するところだと思っています。その時には浪人中や彫刻科でひたすら勉強した、空間やバランスは自分の財産になっていると感じています。時代の背景はもちろんあるんだけど、人体の普遍性はどの時代も同じだから、そこでは彫刻の力が大切ですね。4年間の浪人、大学での６年間の人体の勉強がいま財産になっていると思います。

阿部：
益田さんの浪人4年間は、サボることも、休むことも無く、ひたすら勉強だったよね。

益田：
本当に今の自分があるのは、その4年間のおかげだと思うよ。

<img alt="roujinkubi_s.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/roujinkubi_s.jpg" width="400" height="625" />
益田さんの浪人時代の作品
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-----決意と継続と------

吉田：
一緒に浪人していた時から、「保存修復をやろうと思っている」とおっしゃっていたのが印象的でした。修復をやろうと思った動機は何だったのでしょうか？　また、いつ頃からだったのでしょうか？

益田：
父親や親戚が彫刻や陶芸をやっていた影響もあり、小さい頃から木で動物を彫ったり、塑造で造ったものを焼いてもらったりしていたんです。けど、美術大学があるなんて知らなかったんですよ。それまでは趣味の延長線だと思ってて（笑）それを知ったのが高校２年生の春。ですから修復に行こうと思ったのは高校２年生の春ですね。
修復に惹かれたきっかけは、高校１年生の時に行った奈良への修学旅行です。その時は、まだ獣医になりたかったのですが、新薬師寺の十二神将像を観た時は衝撃でしたね！いつかこんなのを造ってみたいって漠然と思っていました。
そんな時の朗報（？）だったんです！彫刻が学べる大学があるって事が。それまでは彫刻って趣味でやるとかしか思い浮かばなかったのが、彫刻を専門的に学べる大学があって、プロとしてやっていく道があるっていうのを知って、もうそこからは、修復（彫刻）に行くには芸大の彫刻科に入るしかないって感じで。

吉田：
獣医とは意外でした。長いおつきあいですが、初めて聞きました。修復も獣医も治すお仕事なんですね。
はじめ彫刻の大学院に進まれましたが、具象をしっかり学んでから保存修復にという考えだったのでしょうか？（東京芸大の保存修復は大学院からなので、一般的に彫刻の学部から進む人が多い）

益田：
彫刻の大学院に行ったのは、テラコッタという素材と裸婦像という奥の深い題材が楽しくなっちゃったからだけです。そのときの自分と一番対峙できるのがテラコッタだったんですよ。父親が陶芸をやっていて、小さい頃から粘土に親しみがあったのかもしれません。

吉田：
益田さんは芸大学部で４年間、大学院で２年間と彫刻をしっかりと学んだ上で保存修復の道へ進まれました。もしも、彫刻をしっかりと学ばずに修復へと進んだらどのように違いが出たと思いますか？

益田：
まったく想像がつかないですね。でも絶対に今のような状況ではなかったと思います。
そこで学んだものが、今の私の基盤だと思っています。予備校での４年を含めての10年間の彫刻の勉強があって、今の自分があるように思います。今していることも、絶対この先に繋がると思っています。

<img alt="ryuutouki02.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ryuutouki02.jpg" width="400" height="351" />
益田芳樹　興福寺蔵木造竜燈鬼立像想定復元模刻（博士号取得作品）部分
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吉田：
芸大での在学期間が、11年と非常に長かったと思うんですが、焦りとかはなかったのでしょうか？　人生の進路をしっかりと決めて、そこにブレがなければ、そのへんは怖くないのですか？

益田：
いやいや、途中何度か大学を辞めようと思った事もありましたよ。年齢的なことで焦りや怖さもありましたし。それでも家族や籔内先生や仲間達に支えられて、博士号取得までたどり着いたって感じです。「学びたい事が大学にあるのなら、とことんやれ！」って家族が背中を押してくれたんです。本当に感謝ですね。
今は、辞めなくて本当に良かったと思っています。人生には遠回りなんてものは無いって実感しています。

吉田：
大学を辞めようと思ったとは意外です。具体的にいつ頃のことだったんですか？

益田：
最初は学部の3年の時。はじめて現実が見えたのがその時じゃないかな。彫刻で好きなことがやりたくて来たけど、好きなことやりたいだけで生きていける世界じゃないと、そのとき強く感じたんだよね。もう一回は博士の1年。こっちは年齢的な焦りだね。
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-----作品と修復と------

吉田：
須田悦弘さんのアシスタントを以前されたと聞いたのですが、伝統的な保存修復の仕事と現代美術の世界に接点があるというのが興味深いのですが、そのときのエピソードなどお聞かせ願いますか。

益田：
今から４年程前の博士課程１年生の時でした。修復家で、芸大の古美術研究施設の教員もされている方からの話しでした。急に電話があり「今暇か？須田悦弘という作家のアシスタントが出来そうな人間を地中美術館で探しているから、君を紹介しておいた。すぐに直島に行ってくれないか？3日くらいの着替えと彫刻刀と砥石を持ってけば大丈夫だから」って言われたんです。もちろん須田さんのことは知っていたし、そんなチャンスは無いって思って、２日後には行きました。しかし、アシスタントは朝から晩までみっちり１ヶ月でした（笑）それと、後から人に聞いた話しなんですが、話しをくれた先生は、最初は「そんな技術のあるやつで暇なやつはいない」って断ったらしいのですが、ちょっと考えたら学生にいるって私を思い出してくれたらしいんです。この話しを聞いた時は正直嬉しかったですね。しっかり勉強しておいて良かったと思いましたよ。
その先生と須田さんとの接点は無かったのですが、地中美術館の研修で古美術研究をして、その時に同行したのが、その先生だったというのが話しが来た理由らしいです。
その時の経験も、私の財産ですね。須田さんの作品は私の価値観を変える程のものでしたから。

吉田：
3日くらいの着替えって言うのはそれを洗えば1ヶ月はいけるってことだったんですね…
でもとてもうらやましい経験ですね。大きな出会いの一つですね。

<img alt="kingyoaka.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kingyoaka.jpg" width="400" height="266" />
益田芳樹　炎金魚2010（赤）
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益田：
大学のなにが良いって、何かに向かって一所懸命やっている人と出会える事だと思う。自分も何かに真剣に向かっていて、他の人も何かに真剣に向かっている、そういう状況での出会いって貴重だと思う。そういう意味で予備校、大学って大切だと思う。人との出会いは財産だよ。

吉田：
作品も制作して発表されていますが、修復の仕事とどのような違いがありますか、またどんなふうに切り替えているのですか？

益田：
違いは感じています。ただ瞬間というよりは、向かう対象への気持ちの切り替えだと思います。修復は、尊重しなければならない対象があるということで、自分だけを出してはいけないということです。文化と造形への最大限の畏怖と敬意を持つことです。自身の制作では、誰かの喜ぶ姿を想像しながら制作しています。そこには造っていて楽しいというのが前提です。
しかし、作業に関してはそれほど違いを感じないですね。　
修復する時にも自分の感覚は大事にしていますし、彫刻する時に資料も集めますからね。そういった感覚を養うためにも良いものを沢山見るのは大切かな。世間一般に良いといわれているもので良いと思うし、はじめはどこが良いのかわからなくても良いと思う。そのうちどこが良いとかわかるようになってくるから。それが経験だと思います。
つくれない人間は修復も出来ないし、感じれない人は作ることも出来ないし、修復することも出来ないからね。

<img alt="kingyokuro.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kingyokuro.jpg" width="400" height="300" />
益田芳樹　炎金魚（黒）
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------彫刻を勉強している学生に向けて------

吉田：
益田さんは、すいどーばたで長く浪人されていましたが、今の受験生、特に多浪生に向けてアドバイスをいただけますか？

益田：
何度も言っていると思いますが、今の自分になるには無駄なことは１つも無かったと思っています。４浪したから今の自分があるのです。もちろん、浪人生を楽しんでしまったがために４浪もしたんでしょうが、まじめにやっていたとしても４浪していたでしょう。私にはその時間が必要だったのです。人生には遠回りなんてものは無いのですから。
ですので、くさらず真っ正面に向き合ってください。
最後に、受験に関するアドバイスとしては、受験には“答え”があります。その答えを導きだしてください。そしてその答えは先生からは導き出せません。僕は現役から5年かかりましたが、皆さん、自らの手で導き出してください。

吉田：
これから彫刻を勉強する学生、保存修復を学ぼうとする学生に大変ためになる貴重なお話を伺えました。本日は本当にありがとうございました。

今回インタビューをさせていただいた、益田さんの所属する東京芸術大学大学院 美術研究科　文化財保存学専攻 保存修復彫刻研究室では、多くのすいどーばた美術学院出身者も日々研究にいそしんでいるそうです。そのなかから3名、作品画像のみとはなりますが、紹介させていただきたいと思います。（敬称略）

<img alt="konumashouko.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/konumashouko.jpg" width="400" height="602" />
小沼祥子（教育研究助手）
興福寺蔵脱活乾漆造八部衆のうち乾闥婆立像（修了作品）「お仏壇のはせがわ賞」
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<img alt="suzuki.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/suzuki.jpg" width="400" height="770" />
鈴木篤（博士課程３年）
東京国立博物館所蔵天王立像模刻（修了作品）「大学美術館買い上げ賞」
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<img alt="nakamurashino.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nakamurashino.jpg" width="400" height="601" />
中村志野（博士課程１年）
雪蹊寺蔵木造吉祥天立像（修了作品）「大学美術館買い上げ賞」
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また、保存修復彫刻研究室で昨年度手がけた修復、模刻研究の研究成果展示発表会があります。保存修復の仕事に興味のあるみなさんはぜひ足を運んでみてください。

研究報告発表展
場所：シンワアートミュージアム（銀座7-4-12　ぎょうせいビル1F）
期間：2010年4月25日(日)〜29日(木・祭)
時間：10：00〜17：00


<a href="http://www.dobachou.net/exhibitioninfo/DSC_0001.jpg"target="_blank"><img alt="DSC_0001.jpg" src="http://www.dobachou.net/exhibitioninfo/DSC_0001-thumb.jpg" width="198" height="281" /></a> <a href="http://www.dobachou.net/exhibitioninfo/DSC_0002.jpg"target="_blank"><img alt="DSC_0002.jpg" src="http://www.dobachou.net/exhibitioninfo/DSC_0002-thumb.jpg" width="198" height="280" /></a>

<a href="http://www.tokyogeidai-hozon.com/"target="_blank">東京藝術大学　大学院美術研究科　文化財保存学専攻　保存修復彫刻研究室　ホームページ</a>
にて研究室での活動、最新情報などを見ることが出来ます。
















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   <title>多和圭三氏（多摩美術大学教授）に聞く</title>
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   <published>2009-12-29T08:29:56Z</published>
   <updated>2010-04-12T05:48:24Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第10弾」 多摩美術大学教授　 多和圭三氏に聞く　　　　　イン...</summary>
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      <name>彫刻科主任</name>
      
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      <![CDATA[「インタビュー企画第10弾」
多摩美術大学教授　
多和圭三氏に聞く　　　　　インタビュアー/中瀬康志

<img alt="%E5%A4%9A%E5%92%8C.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/%E5%A4%9A%E5%92%8C.jpg" width="450" height="370" />
（多和氏金属研究室にて）

今年度から多摩美術大学教授となりました多和圭三氏に、多摩美のアトリエに訪ね、大学のこと、指導に関して、そして今の美術に対しての思いを伺ってきました。
高台にある多摩美キャンパスは天空都市のように新しく、各アトリエは機能的に整備され、当日の天気も手伝ってとても爽やか。少々、肉体の衰えた者にはぜ〜ぜ〜の斜面ではありましたが、各アトリエやすいどーばた出身の学生にも沢山出会え、とても楽しく有意義な時間となりました。
     --------------------------------------------------------------------------------------
     ===========================================

中瀬：
多和さんとは昔、野外展で一緒だったり、美術系高校の非常勤講師もされていましたから、そこへお伺いしたりと、それなりに旧知の関係なのですが、今日は多摩美美術大学の新規の教授、という立場からの感想や思いをいろいろとお伺いしたいと思いますのでどうぞ、宜しくお願い致します。
　
青木野枝さんからのバトンタッチ、というかたちで金属担当の教授としての要請、着任ですが、今年度を振り返っていかがでしょうか？

多和：
そうですね、振り返ると余裕などなく、今は一年の途中なので何も分からないと言うところです。私は、金属担当ですが、担当学生が決まっている訳ではなくて、塑造、石彫、木彫、諸材料といった他の素材のアトリエにも行きますよ。つまり全教員で全学生を見て行くと言うことなんです。今の多摩美の彫刻学科はこんなふうに変わりましたね。


中瀬：
一貫して金属、鉄を使った作家なので、基本的に金属についての指導や質問に対しての対応はする、ということですね？

多和：
非常勤の先生は担当が決まっている人もいるけれど、専任は全体にわたって見るということなんです。１年から４年、そして大学院もですね。

中瀬：
どうでしょうか、実際、現場に来て大変だったこととかありますか？
普通に作家をされている方よりも、大学での指導現場に長くいられた訳ですから、かなりスムーズに入られたとは思うのですが。

多和：
そうですね、大変なのは大変なのでしょうが、何が大変なのか、さえ、分かっていないのが現実です（笑）。
私は日芸出身で、日芸で講師も随分長い間やらせてもらいました。そして、武蔵美が14〜5年くらいやらせてもらっています。今まで多摩美とは、何の関係もありませんでしたから何の情報も、持っていませんでした。同じ彫刻科でやることなんだから、何とかなるのでは、と深く考え過ぎないでやっています。
自分も学生も仕事がしやすい場をつくること、それが出来ればと考えています。

<img alt="tawaseisaku1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tawaseisaku1.jpg" width="300" height="225" />

中瀬：
今までは非常勤で一種のサポート的役割でしたが、今度は主体的に変えて行く立場ですよね。

多和：
実を言えば、私は、まだアルバイト気分が抜け切れていません。でも学校にくると、学生がいるんです。これは当たり前のことですが、大変なことでもあります。


中瀬：
多和さんは、なんと言うか学生がいないところで孤独にというか孤高にというか仕事をする作家というイメージがあるんですが・・・？

多和：
そんな格好良いものではありません。ただ学生に負けないように制作していければと思っています。私もそうでしたが、学生の時は、制作していても、世の中との繋がりが分からなく「こんなことをやっていて本当に大丈夫なのか・・・？」と不安に成ることもあるでしょう。そういう時に、いい大人が血相変えて訳のわからないことをやっているのを見れば、「あんなものでいいんだ〜」と気安めになればいいかなと思います。

中瀬：
ここでは自分の制作の姿を見せるということも指導のひとつだとということ？

多和：
指導には、成りませんが、何か刺激には成ると思います。お互いに物をつくると言う立場から刺激しあえればいいと思いますし、若いとか、年寄りとか関係なく同等だと思います。

中瀬：
今までは自分のアトリエあっての制作、今度は大学の現場（アトリエ）での制作と、何か生活や制作の違いみたいなものはありますか？

多和：
私は今まで、大学で作品を作ってきました。大学のある場所を間借りするような形ですね。偉そうな間借り人ですが。最初の内は、日芸でやらさせてもらっていましたが、日芸より武蔵美で制作していました。これからは、多摩美で制作する事に成ると思います。

<img alt="tawasakuhin.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tawasakuhin.jpg" width="450" height="338" />
（多和氏　制作中作品）


中瀬：
鉄とハンマー抱えていつも旅人のように？（笑）

多和：
どこでもできる仕事ですから。
どこでなきゃダメだと言うような仕事では、ありません。またある意味、自由と言えば言えるでしょう。でも、そんな格好の良い仕事ではありません。要は、いろいろな意味で何もないと言うことだと思っています。

中瀬：
学生のほうは、ここにいずっぱりじゃなくて、自由にどこかに出て行って、先生は出した課題や作った作品に対して指導に出かけていく、という感じもあるわけですね。

多和：
そうですね。今もちょうど、午前中に、３５人の１年生全員が金属実習をやっています。基本的に学生は一年間で４課題をやることになっています。
1年生のうちにそれぞれ諸材料であったり、木彫、塑造、金属実習それぞれをやります。石彫だけは２年になってからということになります。

中瀬：
ちなみに多和さんが出される、金属の課題はどんな事をやられるんですか？

多和：
今年はね、自分が作ってみたいとか興味ある「鉢植え」を各自に買ってこさせて、それを観察してつくる。それから植木鉢の中の見えない部分は、自分の想像で作りなさい。見えないところは、好きに作ればいい。しかし、上と下は何だかの関係付けがなされていること。それが課題です。
金属のひとつの特徴である、かなり無理な形でも作れる、という所から植物がでてきました。一つのものを作る、ということを通して、様々な経験が出来ると思います。
<img alt="kinzoku.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kinzoku.jpg" width="400" height="300" />
（金属工房）

中瀬：
学生数もかなりたくさんいますよね？

多和：
はい、ひと学年　35名です。１年生用の実習室が２部屋あって、そこで色々な実習を行います。

中瀬：
当然、学生からはいろんなバリエーションが出てくるでしょうから、それに対しての技術指導もされるわけですね？

多和：
そうです。「こうしたいのですが」と学生に言われると、それに対して非常勤の先生と協力しながら指導していきます。ガス溶接は技能講習を受けてきて貰って、免許がないと出来ませんので、学外で免許を取って来てもらいます。
今、学生は、１週間半くらいで、１９mmの板で直角の「ゲージ」を作っています。溶断した面を摺り合わせをして、きちんと平面を出し、溶接して仕上げます。何かを作ることより、金属という素材になれ、物の厚味を意識してくれるようになればいいかなと思います。言葉でなく直角とか、平面をつくることによって感じてもらうこと。このことが大切だと思います。
「鉢植え」の課題で使う鉄は厚さ3.2mmで、３×６（90cm×180cm）の半分を与えています。他の材料も使いたい場合には個人が発注して購入して使う。アーク溶接も使いますが、基本的にはガス溶接で作ります。鉄と熱の関係を感じてもらえればと思います。

中瀬：
ところで、大学の設備はどうですかね？他の大学との比較になるかもしれませんが。

多和：
多摩美の金属の場合は、すごく沢山機械がある訳ではありません。切って、付けて、削ると言う最低限のものが揃っていればいいのではと思っています。　
あとは「炙る」とかね。
　大袈裟な機械よりも、サンダーが人数分あるほうが大切と考えています。
そう、来年には集塵機が入りますね。学生の安全と健康のために、集塵機が入ります。私達の頃はマスクもしないで仕事をしていましたが。
今は女の子が多くなったという訳ではないですが、健康や安全、環境には気を使っています。
話は、変って女の子が多くなったと言うことで言えば、今の女の子はバリバリ仕事しますよね！
男だ、女だ、って考えなくていい時代になってきてるかもしれないね。
<img alt="tawaaruku.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tawaaruku.jpg" width="450" height="338" />
（多和氏　歩く...）
中瀬：
ご承知のようにどこの美術系高校も９割９分女子学生。その中で彫刻をやろうとするわけですから、それなりに気合い入って強いでしょうね。
「女子学生が増えた」、「男が弱い」（笑）とか..その他に何か特徴的なことってありますか？

多和：
そうですね。今の子は知らず知らずの内に相当量の情報を得てしまっている状態だと思います。ややもすると、そうした情報で自分を見失ってしまうところもあると思います。自分が何をどうしたいのかってことが逆に分からなくなる。
意識しなくても入って来てしまう情報にどう対処していくのか、それが難しいでしょうね。

中瀬：
日本のど真ん中、東京にいて、最先端の情報というのは何かって問われても、以外と「どこそこのギャラリーで、何が売れているとか、メジャーだとかっていう、そういう関係の情報の強さがかえって学生を不自由にさせているとうこともあるんですかね。

多和：
あると思います。自分がしたい事を強く持っていないと、情報に流されてしまう。まず、何より大切なことは、生きることだと思います。自分がやりたいことをやると、なかなかお金にはつながらないと言う日本の現状の中で、やりたい事と生活、この両立はとても悩ましい問題です。


中瀬：
それを言葉でどうのこうの言うわけにはいかないし、先ほど言われた自分の生き方で見せていく、と。

多和：
自分の作ったものを見た次の世代の何人かに、「こんなことやってた奴がいたなぁ〜」と思ってもらえたらいいなぁ〜と、何と言うこともなく思っています。

中瀬：
さて、質問は少し変わるのですが、最近は大学院の学生が少ないと聞いているのですが？

多和：
今の二年生は少なくて、４人ですかね。一年生は、定員１２名の所、１１名です。

中瀬：
予備校から見ると、大学院へ進む学生が少ないということは作家として育つ可能性が低いのでは？と思うのですが。

多和：
学部生も大学院も基本的には同じで、作家になるならかないは本人が本人の意志で決める事だと思います。もちろん、私もものを作る人間ですから、ものを作るという同じ志の若い仲間が増えるのは嬉しい事です。だから、なりたい人は作家を志してほしいと思います。けれど、そのために学校があるというようには考えたくありません。立体の勉強には、時間がかかります。４年間では、足りない人もいるでしょう、もう少し時間をかけてやってみようと思う人がいてもいいと思います。その結果、作家に成りたいと言う人が出て来てもこれもまたいいと思いますね。

中瀬：
予備校で「作家になりたい人〜！！」って聞くと、「し〜ん・・」としてる。作家というものがよく分かっていないみたいだし、中には雑貨屋さんになりたい、って人もいたりして今は多様ですね。

多和：
高校生で美術を選択して、大学に進学して美術の道に入って行くわけだけど、中には、その選択を変更したい人も出てくるし、作家に成る人が居てもいいと思うし、又、作家に成らない人がいてもいいと思います。
美術大学で学んだことは、その後の人生の中で、何らかの形で生かされるものだと私は信じています。
<img alt="tawahanasu.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tawahanasu.jpg" width="450" height="338" />
(多和氏　話す）
中瀬：
最後の質問になるのですが、自分自身がこんな質問受けたらどうしよ〜なんて質問なんですが（笑）、
「今の美術について、どう思われますか？」
かなりグローバルな質問ですが。

多和：
今の美術はどうのこうのと言うことは、私には出来ません。
とんちんかんな事をいいますが、売れることが目的と成ってしまっている動きに対しては注意をしたいと思います。
俺だって売れるものなら、売れたいと強く思います。

中瀬：
多和さんのモノが？多和さん自身が？芸能人じゃないんだから。（笑）

多和：
私は売れないでしょう。（笑）私自身はずっと前に賞味期限が過ぎていますよ。（笑）
美術の「状況」とよく言われますが、美術がなくて「状況」を見て、「美術、美術」と言っているような気がします。「今、美術はどうなっていますか」と聞かれれば、一人一人の作家が今やっている事、それが今の美術だと思いますと私はそんな事しか言えません。
<img alt="tawaobuje.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/tawaobuje.jpg" width="300" height="241" />
（研究室入り口のオブジェの巨大木魚にびっくり）

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インタビュー後記
微動だにしない意志、そして雄大な時間を超えてきたかのような存在感。人も作品も違わずイコールとなる、そんなものを漂わせていました。飾ることなく作業着に身を包んだ姿は、おおよそ「教授」という職とは無縁のようにも見えますが、こうした姿も学生にはとても身近な存在として多くの学生とのコミュニケーションを可能にしていくのかもしれません。
　当日は学内の隅々まで案内頂き、多くの旧知の学生に会うこともできました。
お忙しい中、わざわざ時間を割いてインタビューに答えて頂きました事、心より感謝申し上げます。
<img alt="TAWAMATOME.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/TAWAMATOME.jpg" width="450" height="270" />

　

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   <title>『これから彫刻を学んでみたい！と言う方に読んで欲しい、どばた先輩方との対談』</title>
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   <published>2009-09-27T02:33:21Z</published>
   <updated>2010-04-12T05:47:54Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第9弾」      ●私が、彫刻を学びたい”と思った時、まずは...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
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      <![CDATA[「インタビュー企画第9弾」
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 <img alt="87.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/87.jpg" width="450" height="605" />



●私が、彫刻を学びたい”と思った時、まずは、大学を目指そうと決めました。ですが、芸大や美大受験は倍率も高く難しそうなイメージがあり、彫刻の基礎を学ぶには、まず予備校に行こうと考えました。その時に頭に浮かんだ事は、彫刻の予備校”ってどんな所なのか？予備校って怖そう、というイメージでした。
現在では、彫刻科を希望してやってくる女性の割合も増えて来ています。もし、私と同じくそういった疑問や不安を抱いている人たちがいるとすれば？先輩たちは、どの様な思いでどばたにやってきたのか？これから彫刻を目指す方たちの背中が少しでも押せたらと思い、すいどーばた美術学院彫刻科で講師をやっている氷室幸子（熊本県出身29歳）が現役浪人生や、すいどーばた出身の先輩方、特に今回は私同様地方出身の３人に、現在に至るまでの流れをサクッと伺ってみました！

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●まず１人目はすいどーばた彫刻科に在学中の山田 果林さんに協力をお願いしました。　（写真右）　　　　

<img alt="63.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/63.jpg" width="400" height="310" />

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◎山田 果林さん（21歳）◎　　　　　
    福岡県出身。
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氷）果林ちゃんは福岡から上京して来て今年で２年目だよね。良かったら、これまでのどのような経緯があって、現在に至るのか、色々な話を交えながら、教えてもらえたらと思います。どうぞ宜しくお願いします！
早速なんだけど、私は、高校が美術科で２年生のときに彫刻をやってみたいと思ったんだけど、果林ちゃんは、いつ頃から彫刻をやって見ようと思つたの？手足も長くてスラッとしていて。何となく日本画とかが似合いそうな雰囲気なんだけど。何で、彫刻”って言うごついイメージのある科を選んだのかなぁと思って。

果）小さい頃から粘土で何かを作ったり、絵を描いたりする事が凄く好きでした。油絵とか日本画も興味はあったんですが、粘土を触っているのが好きだったので彫刻の方に進みたいと思いました。あと、ルーブル美術館に行ったときニケ”の彫刻を見て、これを人が作れるんだ！！と感動したのも、理由の一つにあります。

<img alt="nike.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nike.jpg" width="110" height="200" />
ルーブル美術館所蔵　ニケ

氷）そうだったんだ！あの完成度には、感動するよね。そういえば果林ちゃんは、フランスにしばらく住んでたんだよね！実際に現地の美術館に足を運んで、実物の古代彫刻を見て影響されたなんて中々経験出来ないし、貴重な原点だね。それからいきなり、石を彫ってみようとは、思わなかったかもしれないけど、彫刻を学べる道に行こうと思ったんだよね？そのために高校では何か具体的に実践したりしてた？

果）美術部には所属していました。でも、あまり本格的に美術に関われはしなかったです。自分でも、彫刻というジャンルにどういった勉強方法があるのか、良く分かってはいませんでした。ただ、やはり美術の一つなので、デッサンも必要かなぁとは思っていて。予備校などに通いデッサンを描きに行きたかったんですが、高校が寮だったために、なかなかチャンスがありませんでした。それで、高校３年生の時から地元の画塾みたいな所に日曜日を利用して通う事にしたんです。

<img alt="201.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/201.jpg" width="200" height="150" />
どばた夏期講習での塑像風景

氷）そっかぁ。予備校に通おうと決めた頃には、彫刻を詳しく学ぶため、芸大や美大を受験しようって考えてたの？

果）そうですね。大学は目指そうと思っていました。

氷）その通っていた画塾には、果林ちゃんと同じく芸大や美大を目指している人たちは居たの？

果）いえ、私一人でした。絵画教室の様な所で、受験生は一人だったので、比べる基準みたいなものがなく、ひたすら先が見えない中、頑張っていました。そしてそのまま、1浪したんですが、地元の予備校でも、東京で習っている人たちとのレベルの差は埋められるかなと、その時は思っていました。

氷）一人で受験を目指しながらテンションを保って行くのは、結構きつかったと思うんだけど、やめたいとか思わなかったの？

果）いえ、やめたいと思う事はありませんでした。ただ、これでいいのかな？という、周りが見えない不安はありました。

<img alt="21.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/21.jpg" width="400" height="300" />
デッサン風景

氷）確かに、それはそうだよね。でも、そんな環境でも続けられたのは、きっと何か熱いものを秘めてたんだろうね。華奢だけど根性があるよね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）どばた行こうと決めた理由とかきっかけってある？

果）1番には、やっぱり受験当日に感じた周りの人たちとの実力の差です。それで、東京の予備校を意識し始めました。地元で習っていた先生もどばた出身だった事もあり、美術手帖にも載っていて名前は知っていたので、それで1浪目の夏期講習で初めてどばたに行きました。地方とは、とにかく行きたい大学の情報量が違うと実感し2浪目からどばたに通う事を決めました。それと、彫刻を専門的に教えてくれる先生が地元には居なかった事もありますね。

<img alt="nakasesann154.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nakasesann154.jpg" width="250" height="231" />
指導風景

氷）うんうん。やっぱり、地方では彫刻の基礎を教えてくれる先生と出会える確率が低いよね。ちなみに私はね、彫刻を学べる大学に行きたい！っていう気持ちだけは強かったんだけど、今考えると、どんな力が必要なのか？なんて事は、ほんの少ししか知らなかったかも。ただ、受験の倍率が高いとは知ってたし、受験には何が必要かを知るには、予備校に通わなきゃって思って。現役生の冬休みから受験の間まで、高校の先輩が教えている東京の予備校に、お世話になったんだ。でもなにせ初めての上京だし、友達と一緒に知り合いの人の家に泊めてもらってたんだけど、めちゃめちゃ不安でよく泣いて友達をあきれさせてたのを思い出すよ笑。そんなこんなで、私もその予備校で1浪してね。私も果林ちゃんと同じく、生徒数が少なくても、その分頑張れば大丈夫だろうって思ってたんだ。でもやっぱり大手の予備校ってどんな所だろうって気になってさ。それで知っている大手の予備校を回ってみて、一番雰囲気が落ち着いていて、ここならやって行けるかもと思ったのがどばたで、一大決心して、2浪目からどばたに通う事を決めたんだ。だけど、友達が出来るかも不安で、まして人見知りだから、一番人数が多い予備校に通うのはめっちゃ怖かったんだけど、果林ちゃんはどばたに行こうと決める時に、不安はなかった？ 

果）怖かったです！どばたは美術手帖にも大きく広告が載っていて有名だし、漠然と敷居が高い所だと感じていました。でも習っていた先生が、背中を押してくれたので踏み出せました。冬期講習で来た時には、環境がガラッと変わって、慣れるまでは時間がかっかたんですが、来てみたらみんな優しかったので良かったです（笑）

氷）そっか、それは良かった！私も最初は、友達できないかも“っていう覚悟で、どばたに来たんだけど笑、すぐに友達できた記憶があるなぁ。生徒数が多いだけあって、色々なパターンのデッサンや塑像が見れるのもいいよね。自分のレベルが今、どこら辺にあるのかも分かりやすいし。

果）そうですね。それは大きいです。

<img alt="120.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/120.jpg" width="300" height="396" />
山田さんの人体デッサン

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）上京する事に親御さんは反対したりしなかったの？

果）はい。どうしても東京で勉強がしたかったので相談したら、親は好きな事をして欲しいと応援してくれました。

氷）やっぱり気持ち的にも金銭面的にも応援してもらえると、安心して頑張れるし、すごく有り難いし一番の励みになるよね。素敵なご両親だね。

氷）ちなみに、一人暮らしにはもう慣れた？最初は東京に来る事自体が不安だよね。色々な期待とかもあるのはあるけどね。

果）そうですね、それまで東京は観光で1,、2回しか来た事が無かったし、高校は関西だったので、東京の人は冷たいと聞いていて。全然そんな事はなかったですけどね笑。どばたに来た年は、どばたで紹介してもらった学生会館の寮に入っていたので、一人部屋だしご飯も付いていて安心でした。また、何より周りに同じ所を目指している人が近くに居る事は、とても良い環境だと思います。

氷）東京に慣れるのに寮は、安心だよね。ご飯付きなんて、夢の様（笑）どばたでの生活の方は、どう？２浪目と３浪目での取り組みで、何か意識の違いとかはある？

果）そうですね、毎日がギュッと詰まっている充実感はあります。3浪目では、色んな人と会話をする機会を作り自分のペースを保つ様に努力しています。予備校以外では、雑貨屋さんが大好きなので、雑貨屋さんを巡ったり美術館や動物園に行ったりもしてます。

氷）うんうん。自分のペースを探す事は、私も大学に受かった年に良く考えていたよ。自分のペースっていっても色々面での努力や自信が必要だからね。美術館やギャラリーを巡るのも勉強になるし、気分転換にもなるよね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）予備校では、芸大の1次試験に向けて、石膏をデッサンしたり、2次試験に向けて、水粘土で動物や首像を作ったり、模刻、構成などを主に勉強するけど、

<img alt="28.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/28.jpg" width="400" height="300" />
塑像風景

氷）その中で好きな課題はある？私は、石膏だとブルータスや円盤が好きだったかな。粘土だと、首像とか、動物系が好きだったよ。

果）えっ？見るのだったら、ラオコーンやニケ、ジョルジョの全身像が好きです。

氷）おおっ。見るのが好き”って答えが返ってくるとは思わなかった（笑）

果）描くのであれば。奴隷の顔とか（笑）塑像では、私も首像が好きです。

<img alt="51.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/51.jpg" width="200" height="92" />
石膏像奴隷

氷）奴隷の顔かぁ。珍しいね。他にも奴隷の顔隠れファンって居るのかなぁ？（笑）

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）果林ちゃんは、ここに至るまで誰か影響を受けた人や出来事ってある？

果）よく、両親に美術館に連れて行ってもらってました。だいぶ前の記憶なんですが、幼稚園の頃に見た、ピカソの可愛い素描やデザインのパターンが記憶に残っています。色彩豊かなシャガールの絵画も好きです。

氷）うんうん。私もクリムトやクレーなど、色に印象がある絵画が好きだよ。彫刻科って色があまり使えないイメージがあるけど全然そんな事ないし、結構色が好きな人たちも多いよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）何か、悩みや質問などあるかな？
前に、デッサンが描けない時はどうしてましたか？っていう質問もあったよね。それには、人それぞれ意見や解決方法あるのだけど、結局はくじけずに、やるしかない！精神的にもタフになれ！と言う結論に至ったんだよね。そんな壁が生まれて来るのは、前進している証拠だもん。凄く力がついてきてるって事だよ。預かり作品も何点か出してるもんね。

<img alt="53.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/53.jpg" width="400" height="541" />
山田さんの友人デッサン

果）今は、そういった壁にぶつかる事はあっても、受験以外で悩みたいとは思わないのですが、しいて聞くなら、地方に居る時は無謀な夢がいっぱいあったんですが、今は、大学に入ったら？とか、大学を出たら？とか自分が具体的にどうしたいのかがイメージ出来ずに、少し不安に思っています。だから、色んな事を見たいと心がけています。

氷）それは重要な悩みだよね。人によっては、この世界にいると常に付いて回る悩みだったりするかもしれない。私も予備校生だった時には、そういうイメージが出来ずに、同じ事を思ってたかなぁ。比較的、それをイメージできている人の方が少ないかもね。予備校では、受験用にデッサンや塑像課題しか主にやらないから、中々、今、具体的な事が想像できなくても、大学に入ったら、ガラッと環境も変わって、やった事の無い素材や課題に触れる事が出来るし、色々な人とも出会えるから、十分夢を持っていてもいいと思うよ！表現する事って、これからたくさん勉強できるから！現段階で勉強している事は、もちろん後々すごく感覚敵な所や基礎として生きてくるけど、まだまだ全部であるかの様だけど、ほんの一部だったりするからね。海外にだって行ける選択肢もあるし。私は何より、大学で、他では出会えない様な、とても向上心の高い仲間に出会えた事が、一番良かったなぁと感じているよ。

果）そうですね！漠然とですが海外にも住みたいと思っています！

氷）うんうん、夢はどんどん広げていっていいと思うよ！

<img alt="SBCA0573.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/SBCA0573.jpg" width="400" height="544" />
山田さんの外国人モデル首像

氷）他にはないかな？

果）プライベートな質問でも良いですか？（笑）

氷）う、うん。あまり参考にはならないと思うけど。恋愛についてとかだったり？（笑）

果）そうです（笑）彼氏さんとかは居ますか？結婚したいとかって思いますか？

氷）彼氏は、今は居ないけど（笑）女友達とも、その話題にはなったりするよ。結婚したら彫刻を続けていくのは厳しいかもしれないという意見もあるし。確かにとも思う。私の場合は、いつか結婚は出来たらいいなとは思うよ。甘いかもしれないけど、もちろん彫刻や表現する事は続けて行きたいと思う。両方とも諦めない道を探しています笑。実際結婚してみないと分からない部分もたくさんあるのだろうけど、女の人だったら子供を生む生まないもあるしね。金銭面での現実もあり、とてつもなく厳しい事かもしれないし。でもどんな環境にあれ、その時の自分を感じながら、負けずに表現を続けていくことが何かにつながっていくんじゃないかと今は思うから、夢を持って道を切り開いていけたらと。いつかみんなに、やれば出来るよ”と言える事を目指して頑張ります！

果）なるほど！ありがとうございました（笑）

氷）こちらこそ、多忙な中、質問に協力してもらって本当にありがとう。これからも頑張って下さいね！
　

☆☆☆後記☆☆☆　
果林ちゃんは制作熱心で、とても丁寧に毎日を過ごしている学生さんです。華奢な体からは想像出来ないほど根性があるのだなぁといつも感じさせてくれる、強さを秘めた人だと思います。これからもっとたくさんの人たちと出会い、世界を広げて行ってもらえる事を願っています。また、いつの日か作品の話や、アートについての話が一緒に出来る事を楽しみにしています！




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●２人目は私の同級生の根上 恭美子さんに協力をお願いしました。（写真右）

<img alt="60.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/60.jpg" width="400" height="330" />

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◎根上 恭美子さん（26歳）◎　　　　　
群馬県出身。
すいどーばたで1浪。
東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了した後、昨年からフリーで制作活動をスタート。
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氷）根上さんとは、もう結構長い付き合いになるよね。まだまだ分からない所がいっぱいあって面白くて、料理が上手で、思いやりがあって頑張りやで、笑いのツ ボが変で。そんな根上さんの生きてきた流れの一部かいつまんで聞けたらと！
早速、私は、全然具体的なイメージはなかったんだけど、高校２年生のときに初めて、彫刻をやってみたいし、彫刻の道に進もう！と思ったんだけど、根上さんはいつ頃から彫刻をやって見ようと思つたの？

<img alt="300.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/300.jpg" width="100" height="61" />

根）普通科で、美術の時間は少なかったんだけど、美術が好きで、中学の頃から美大に行きたいと思っていて。彫刻刀で、木を彫るのとか楽しそうとかそれくらいの理由で彫刻科に。で、高２の時から地元の予備校に通い始めて高３年の夏期講習で初めてどばたに行ったんだよね。一浪が決まって、始めは地元の予備校に通う予定だったんだけど、どばたの先生に特待生あげるからおいでよ！って言われて。後半からどばたに通い始めたんだよ。

氷）なるほどね！特待生”っていうのは、魅力的だよね。で、通い始めた半年間は受験までずっと、どばたに新幹線で通ったんだよね？凄いよね！！前代未聞じゃない？とっても寛大な両親だよね。大変じゃなかった？睡眠時間とか削られそうだし。やめたいとか思わなかったの？

根）親に、学費を払ってもらって、新幹線代も出してもらって、送り迎えまでしてもらってたから、その分、しっかりみっちりやるしかないと！思ったら、遅 刻もできなかったし、大変だと感じる暇はなかったよ。本当に両親には感謝で、今制作を続けられているのもやっぱり理解ある親のおかげで。

氷）それはそうだね！私の両親も反対とかせずに、応援していてくれたから。本当に親の協力なくして今は無いなって思うと感謝だよね。でも、遠くから通いながらカリキュラムをこなしていくには、やっぱりガッツがあったんだろうね。もちろんそのパワーは、今でもひし ひしと感じるけどね。

<img alt="101.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/101.jpg" width="200" height="280" />

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）どばた行こうと決めた理由とかきっかけってある？

根）地元の予備校は、講師が１人だったからその人の好みのデッサンじゃないと否定されてしまって、もうどういう方向に行ったら良いのかって悩んでいるときに、夏期講習でどばたに来て、初めてまっとうに評価してもらっている気がして。先生が多いから色んな見方をしてくれて、それが良くてどばたに行こ 
う！って決意したよ。

氷）そっか！先生の人数が多いと、指導に幅があって偏らないから、安心して自分なりの絵が描ける気がするよね。私も１浪目は、人数の少ない違う予備校にいたんだ。中々うまく描けない自分が悔しくて泣いてばっかりいたかも。もちろん前に居た予備校では、みっちり基礎を教えてもらえたし、今でもとても感謝はしているんだけど。どばたに公開コンクールの時に来てみて、やっぱり生徒数が多い方がいいのかもって思って。 色んな人のデッサンや塑像が見れるから。あと、単純に合格率の高い予備校に行けば、大学に受かる”って考えて２浪目にどばたに通う事を決めたんだ。でも、小心者だから友達が出来るか不安でさ。どばたには、怖い浪人生がいるイメージが強かったから。根上さんはどばたに行こうって決める時怖くなかった？

<img alt="09soft011.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/09soft011.jpg" width="300" height="103" />
彫刻科ソフトボール大会での集合写真

根）超怖かった！最初は誰ともしゃべれなくて“友達が欲しいけど、内気で誰ともしゃべれないんですけど“って先生に相談したら、先生が配慮してくれて、 皆が話しかけてくれるようになって。1が月後には完全に溶け込めてた気がする。

氷）そうだったんだ！どばたの先生、優しいね（笑）厳しい指導も時にはあったけど、今思うとその意味が分かると言うかね。予備校生も若干、見た目が怖そうな人とかいるけど、みんな意外と中身は優しいし、繊細だったりするよね。

根）そうそう、意外とそうなんだよね！はじめは誰だって怖い。自分から、みんなの輪に入って行くのはキツくて恥ずかしかったけど、先生たちのフォローがあったから今があると思ってるよ。半年間だったけど、予備校で友達が出来たから、その友達に会いに、大学の学祭やイベントに遊びに行ったり、展示を見に行ったり、他の大学とつながりが持てたのは本当によかったと。

氷）今でもその友達とはつながってるしね。予備校での仲間は、他の大学との交流のきっかけにもなるよね。それは、ひとつのメリットかな。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）何か予備校時代には、心がけてた事とか、これだけはやっとこうみたいなポリシーはあった？

根）大学には特にこだわりはなくて、受かったらどこかには必ず行こうって決めてたのはあるかな。後は、どばたに来たら、どこかには絶対受かると思ってた。デッサンは、感覚的に描くと失敗したりする時が多々あったから、自分なりの失敗しない方法論をあみだしてみたり。めっちゃ測りまくるとか。描く前にとにかく測る。まあ、それは人それぞれなので自分で研究して見つけてみてください。

<img alt="dess.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/dess.jpg" width="400" height="186" />
根上さんの予備校時代のデッサン

氷）私も結構出だしでは測ってたかな。その後には、自分の目で見ることが大事だけどね。最終的には、精神的にも実技的にも受験現場でも、色々な意味で安定感は大事だよね。私も、受験現場で、いかに冷静で居られるか考えてたよ。
デッサンが 描けない時とかは、どうしてた？

根）描けない時は、あまり悩まずに、結構ポジティブに考えていたかな。ちょうど描けない時、インフルエンザにかかってたので描けないのは私のせいじゃな い、とか。

氷）そのポジティブさが、精神的強さに繋がるのかもね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）石膏とか塑像では、好きな課題はあった？

根）アムール。トルソは顔が小さくて、多少似なくてもバレないから。と思ってたけど普通にバレバレ。やっぱりいい加減はしてはいけないのです。粘土は模刻が好きだったかな。逆にウサギとか動いているモチーフの方が苦手だったかも

<img alt="20.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/20.jpg" width="96" height="172" />
石膏像アムール

氷）アムールとかマイナーかもね（笑）私とは逆だなぁ。模刻とか、苦手だったもん。でも塑像は、回数を重ねれば目に見えて上達して行くのが分かるし、体を使うから、思いをストレートにぶつけられると言うか、健康的で楽しいよね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）バイトとかはしたりしてた？ちなみに、私は予備校時代には、クリーニング屋さんで、大学時代は、ずっとあんみつ屋さんでバイトしてたんだけど。

一）予備校の時は群馬から通ってたし、バイトはできなかったかも。大学時代は仕送りもあったけど、アニメーションの特殊効果をパソコンでやる仕事とか や子供のシッターのバイトをやってたよ。あまり人と触れ合う様な仕事はしてなかったけど。なぜか行くと感謝される様なバイトで、いつも何か貰って帰る。 
本当に人に恵まれてて、行くのが楽しくて全然バイトって感じではなかったかも。あと、あまり生活費がかからなかった、倹約が趣味で。

氷）いいバイトにめぐまれてたんだね！倹約と言えば！良く、大学構内に植えてあった、木になってたさくらんぼを取りに行ったりしたよね。

根）そうそう！あとは、カリンの実取ってきて蜂蜜漬けしてたし、琵琶、フキ、銀杏、筍とかはえてるものはなんでも食べます。

氷）網羅してるねー、さすが！琵琶の木とか、ゴミ捨て場の上に生えてたけどね（笑）あとは、パソコンが使えるのは、かなり役に立つよね！作品ファイルを 作ったり。

根）そうそう！！パソコンは絶対に勉強できるならやっておいた方がいいよ！

氷）根上さんの作品ファイルは、かなり面白いもんね。しっかりした作品ファイルが、自分で１冊作れれば、自分の作品を人に見てもらいたい時に役立つよね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）大学では、木や石を彫ったり、塑像でテラコッタやポリが扱えたり、金属や鋳造などが基本的に学べるけど、その中で根上んは、主に木や粘土、ポリを使って制作してたよね！何か彫刻する素材に、こだわりはある？

<img alt="14.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/14.jpg" width="400" height="560" />
『モーニング息子』

根）こだわりは特になくて、作りたい作品に合ったもので。何でも使えれば使うかな？

氷）私も結構、素材は色々気になるタイプかも。これが使えればなーなんて良く考えてるよ。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）今は幾つかのギャラリーで展示を開催したりしてるけど、そこに至るまでは、どんな流れがあったの？

根）大学３年生までは全く、作家としてやって行くという具体的なイメージがなかったんだけど、３年生の夏に開いたクラス展示の時に作品が人目に触れて、初めて他人からの反応を目の当たりにして楽しくなってしまって、作家としてやって行きたいという思いが湧いてきたよ。あとは、卒業や修了制作展で、作品を見てくれたたギャラリーの方から連絡があったり、大学１年生の時のグループ展の際に、コレクターの人に声をかけてもらったり。それが、ギャラリーでの展示につながってるよ。学内展示でも何でも人に見てもらえるチャンスがあれば、積極的に動いていった方がいいかも。

氷）そっかぁ。最近では、グループ展や卒業・修了制作展などで、作品を気にいってくれたギャラリーから声をかけてもらうというケースも増えてきてるよね。

根）うんうん。あとは、個展やグループ展などの展示目標を決めてモチベーションあげていく事が一番大事かもね。自分の作品ファイルをしっかり作ったり、HPもあれば色んな人に作品を観てもらえて相当広がる。ギャラリーに作品ファイルを持ちこんだり、コンペに出すならファイルはいつも数冊持っていたほうがいいかな。

氷）確かに、モチベーションは大事だ！何にせよくじけず、地道でも続けて行く事だね。そこが一番難しくもあるけどね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）今、どのような生活スタイルなの？

根）３人の共同アトリエで〈１人だと怠ける、人目があるのも刺激になって大切だなぁと。〉、制作しながら、それだけでは、金銭的に辛いから、バイトもしてて。

<img alt="55.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/55.jpg" width="400" height="431" />
アトリエ風景
 
根）あとは、なるべく制作に時間を割けるように必要以上は寝ないとか、ご飯は何があってもしっかり食べる、体壊したら本末転倒だし…

氷）確かに！健康管理は制作をして行く上では大事だよね。根上んは、大学を卒業してからも規則正しく制作できる様に常に考えているし、自分で自分の時間を使う事って難しいなと思うんだけど、本当に尊敬してるよ。そんな規則正しいイメージとは、一風変わって、作品はめっちゃ面白いというか、きわどい作品だったりするんだけど、どういう発想からなの？発想元と言うか。一番気になるかも！
根上さんにとって彫刻って？影響を受けた人や出来事とかある？

<img alt="filename-%3DISO-2022-JP%27%27%251B%25.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/filename-%3DISO-2022-JP%27%27%251B%25.jpg" width="400" height="560" />
『スーパーカー』

根）色々考えてみたんだけどね。やっぱり、今まで出会ってきた人や友達に、いい意味で影響されてきたのかなぁって。元々スケバン刑事と仮面ノリダーをこ よなく愛するウ○コ好きな小学生だったんだけど、それが中学の時に凄く絵が上手くて剛毛でいつもゲリぎみの友人と出会って。毎日、日が暮れるまでお題を 決めて絵を描きまくったり、３年間腹がよじれるほど笑って過ごして。予備校でも強烈キャラがいてロッカーの中に勝手に祭壇作ってウ○コはベルクでしてて、毎日和田アキ子を聞かされて。小、中、高と出会って来た人たちが、本当におかしくて、地元は変態の宝庫だった。そういう出会いや環境が、作品のうま れる素になってるのかもしれない。だから、人との出会いって大切だなーって心底感じるよ。

氷）なるほどー！きっと根上さんの人柄が、出会うべく、その人たちを呼び寄せたんだろうね！それはもう染み付いてる揺るぎないものが、作品となっている感じだよね！そういう出会ってきた環境から作られた今”なんだね。

根〉そうだね！あとは、表現するジャンルが彫刻だっただけという事で。

氷）何気に初めて聞けた内容だったかな。この企画をきっかけに、質問出来て良かった！まだまだ、未知な部分は沢山あるのだけど、それはそれで想像するの も楽しいもので、また機会があれば、ぜひ紐解いて行けたらと。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）最後に、予備校生やこれからアートに関わって行きたい方に、何かメッセージがあれば是非。

根）作品って自分から生まれてくるものだから、常に自分との向き合うことかな。でもネタはその辺に落ちてたりするものだから自分の殻に閉じこもらずフットワーク軽く色々やってみること、あれ、矛盾かな？自分の中に常に相反する思いが同時に存在しているものだけど、それを認めること、生きることは常に葛藤、でしょうか？

氷）深いなぁ。なるほど！自分と向き合う機会を与え続けてくれる制作活動って素晴らしいね。それには、常にアンテナは張っておかないとだね。
忙しい中、協力してもらってどうもありがとう！これからも作品、楽しみにしているね！

<img alt="70.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/70.jpg" width="400" height="295" />
<a href="http://negami.otodo.net" target="_blank">根上さんのHPはこちら</a>

☆☆☆後記☆☆☆　
根上さんは.、制作熱心で物事を色々な角度から観察し、吸収されている作家だと思います。日常がアートになり、その根上スタイルは、多くの人を魅了しています。次から次へと繰り出される根上ワールドに、日々感嘆しています。もっともっとたくさんの人たちに根上さんの面白さを知って欲しいと思います！また、機会があればもっと深く、作品の生まれる謎に迫れたらと思います！




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●３人目は、すいどーばた彫刻科出身で作家の、一井 弘和さんにお話を伺うべく協力をお願いしました！（写真左）

<img alt="67.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/67.jpg" width="400" height="248" />
　　　　　　　　　　　　　　　　　
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◎一井 弘和さん（29歳）◎　　　　　
兵庫県県出身。
すいどーばたで2浪。
東京芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻を修了した後、芸大の助手経て、去年からフリーで制作活動をスタート。
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氷）一井さんは、美術科がある明石高校のご出身ですよね。いつ頃から彫刻をやって見ようと思われたんですか？

一）そうだね。中学の時から工作の時かな。選択課題っていうのがあって、油絵と彫刻の２種類を選択してさ。その時くらいに、彫刻の方に行ってみよう！と決めたんだ。でもその当時は漠然とだけど彫刻家”を目指すという訳ではなく、美術作家になりたいと思ってたんだよね。

<img alt="50.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/50.jpg" width="450" height="118" />
Tokyo Contemporary Art Fair ２００８ 展示風景

氷）私も美術科がある高校出身なのですが、彫刻家’’と言う明確なビジョンは、中々想像し辛かったですね。ただ粘土に触るのが楽しかったので、私も彫刻をやってみたいと思いました。360度から物が存在させられる感覚に感動した覚えや、凄く不器用なんですが、体を動かしながら作品が作れるのが気持ちが良かったのを覚えています！才能とかではなく、そう言った感覚が彫刻を続けて行く軸になっている気がします！
　　
氷）私は、高校２年生の時に彫刻をやりたいなぁ、それなら芸大を受験してみよう！と決めたのですが、それにはやはり予備校に通った方が良いと思ったんです。彫刻なら、すいどーばたが有名でしたが、地方出身で、東京に行くにも勇気が居るし、一番人数が多い予備校に通うのも、一人で未知なる世界に飛び込んで行く気がしてとても怖かったんですが、一井さんは、すいどーばたに行こうと決める時に、不安などはありましたか？ 

一）俺の場合は、全然そういった不安は無かった。むしろ、彫刻を専門的に教えてくれる所が地元にはなかったから、地元に残る事の方が不安だったかも。どばたでは、色々な人に出会え、色々な事に触れられとても楽しかったよ！〈当時、中瀬主任に、現役で芸大の１次に受かれば、どばたの奨学生にしてやるから！と言われてさ、それを信じて、何の不安も無く上京し、どばたに行く事を決意したよ笑。２浪目の時に、60%もらったよ。今思えば、恵まれている事が理解できるし、やっぱり遅刻はまずかったなと反省してる（笑）〉

氷）そうだったんですね。色んな意味でさすがだと思います！
どばたは先生方も優しく、生徒も人数が多いだけあって、同じ目標を持って頑張る仲間にも出会えますもんね。私も勇気を出して踏み込んでみると、拍子抜けなくらい怖い所じゃなかったのを覚えてます笑。
奨学生制度もあるので助かりますよね。〈ちなみに私も２浪目の時、奨学生試験を受けて３０%学費が安くなりました。〉
　予備校と言う場所は、自分と向き合える機会が多く、精神的にも、とても成長できる場所だと思います。中々、現代において、仲間を見つけたり自分を鍛える場所を見つけるのは、難しいんじゃないかなと私は思います！
　
　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）予備校では、何か心がけていた事などはありましたか？

<img alt="315.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/315.jpg" width="250" height="314" />
一井さんの予備校時代のガッタメラータ模刻

一）１浪目は、一人暮らしの生活に慣れるのとカリキュラムを、しっかりやり込んでいくのに必死だったけど、２浪目は、予備校生活にも慣れてきて、やればそれなりに実力も付いて来た様に感じてたから、それだけじゃなく、＋「とにかく落ち着いた奴が受かる！」と思って、例え遅刻しても、走ったりせず（笑）焦らない事”をモットーに、何を言われようがマイペースを保ち続けたかな。

氷）確かに！遅刻が良いか悪いかは置いといて、何が起こっても動じないタフな精神力は受験に於いて、とてもポイントになると思うので、そういった心がけも重要ですよね。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）現在の予備校生でもバイトをしながら通っている生徒もたくさん居ますが、一井さんは
何か、バイトされていましたか？ちなみに、私は予備校時代には、クリーニング屋さんで、大学時代は、ずっとあんみつ屋さんでバイトしていました。

一）予備校の時は、カリキュラムに集中したかったから、春休みや夏休みを利用して短期でバイトやってたよ。大学時代は、仕送りもあったけど、制作費も必要になってくるし、色々なバイトやったよ。ディズニーのペンキ塗りでしょ、写真の現像、コンビニ、引っ越し、ウェイター、内職とか。その他色々。

氷）そのバイト数は、凄いですね！それぐらいやっても大丈夫なんだ“っていうのは、何だか励みになる気がします！

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）大学では、木彫、石彫、塑像、金属、ポリ、ブロンズなど様々に、学ぶ素材がありますが大学院からは主に、木彫で作品を作られていますが、なぜ木を主に使い制作されているのですか？

<img alt="12.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/12.jpg" width="400" height="588" />
『虹色坐像』

<img alt="13jpg.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/13jpg.jpg" width="400" height="574" />
『月見坐像』

一）総合的な理由から言えば簡単なんだけど、やっぱり祖母の影響が大きいかな。小さい時から家にたくさん木彫りの小物があって。実際、彫ってみると自分の感覚とあってるなと思ったし、形にしろ彩色にしろダイレクトな作業工程に魅力を感じるからかな。

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆
　　
氷）大学を出られてからは、幾つかのギャラリーで展示を開催されたり作品をアートフェアに出品されたりしていますが、今はどの様な生活をしていらっしゃいますか？
　　
一）埼玉の蓮田にあるアトリエを借りて、毎日制作してる。アトリエ代は月２万円で、色々な大学の学生や大学出身者８人がアトリエを使ってるよ。
　　制作だけではやっぱり金銭面で厳しい部分もあるから、今は仕事やバイトと掛け持ちしながら作品を作ってるよ。

<img alt="37.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/37.jpg" width="400" height="305" />
<a href="http://atelier-mori.jp" target="_blank">『森』共同アトリエHP</a>

氷）ちなみに私も、この『森』共同アトリエを借りている一人です。芸大に在学しているメンバーと1スペースを半分ずつ借りているので、私のアトリエ代金は１万円です！

　　　　　　　　　　　　　　　　　☆☆☆

氷）最後に、一井さんにとって彫刻とはどの様なものですか？また影響を受けた人などはいらっしゃいますか？

一）作品を作るという事は、彫刻“という言葉に縛られず、人のためになる様な色々な職業の中の一つだとかんがえてるよ。影響を受けた人は数えきれない程居るけど、美術家にはこだわらず、様々な人から影響を受けてると思ってるかな。

氷）その考えには、私も賛成です！作品を作ることで、社会と関わって行く。とても魅力的で誇れる生き方だと思います。ついつい狭くなりがちなので、私も視野を広げてアンテナを張っておかなければなぁと、常日頃意識するように心がけています。　
　　お忙しい中、サクッとですが、お話を聞かせて頂きどうもありがとうございました！　
これからも作品、楽しみにしています！制作、頑張って下さい！
　　
☆☆☆後記☆☆☆　
一井さんは、イメージとは違い気さくな方でした。とても芯があり勉強家で、様々な角度からアートや現状について思索されていて、出てくる言葉には共感があり、まだまだ話たりない位でした。今回は、私の質問に答えて頂く形をとらせてもっらたので、また機会があれば、現代のアートシーンや作品などについても幅広くお話が聞ける事を楽しみにしています！

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以上、今回は３人のメンバーにお話を伺わせていただきました。
普段中々聞けない、彫刻を始めたきっかけや、知っている様で知らなかった経緯を新たに知る事ができ、彫刻に携わる人として、皆さんをさらに身近に感じる事ができました。若い人には敬遠されがちな、彫刻という世界は、とても魅力的で意外にも近くにあるのだと、これからも色々な人たちに浸透していって欲しいと思います。
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●一井　弘和さん
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 〈GROUP EXHIBITION〉
2009.08.28-09.01 　ART TAIPEI2009　（台湾）
2009.04.03-04.05 　アートフェア東京　（有楽町国際フォーラム）
2007　「物語の彫刻」展（東京藝術大学大学美術館陳列館）
2006　「第1回アトリエの末裔あるいは未来」展（上野桜木　旧平櫛田中邸　東京）

 〈SOLO EXHIBITION〉
2009.7.18-8.1　 「空想旅行」（BUNKYO ART）
2008　東京コンテンポラリーアートフェア2008

 〈AWARD〉
2008   国際瀧富士美術賞受賞
2004   サロン・ド・プランタン賞 受賞


●根上　恭美子さん
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 〈GROUP EXHIBITION〉
2005　「’82」　東京芸術大学・大学会館
2006　「No.9Jack」　東京芸術大学・第9講義室
　　　  「体験展in東京」　東京芸術大学・大学会館
　　　  「第2回アトリエの末裔あるいは未来」展　旧平櫛田中邸
2007　　tsuranari-ART EXHIBITION-　MARUIKE HOUSE
　　　　 藝大アーツイン丸の内　　東京・丸ビル
　　　  「第3回アトリエの末裔あるいは未来」展 　旧平櫛田中邸
2008  「New-laid eggs」展　　Gallery MoMo
　　　  「100 degrees Fahrenheit vol.0」　CASHI
　　　  「Gallery MoMo Ryogoku Opening Exhibition」　Gallery MoMo

 〈SOLO EXHIBITION〉
2009  「スターだらけの」　Gallery MoMo]]>
      
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   <title>インタビュー／社会人受験生に聞く</title>
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   <published>2009-06-22T15:58:48Z</published>
   <updated>2010-05-31T03:56:10Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第8弾」 佐藤えりか（東京芸術大学彫刻科１年） × 中瀬康志（...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科主任</name>
      
   </author>
         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第8弾」
佐藤えりか（東京芸術大学彫刻科１年） × 中瀬康志（彫刻科主任）
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<img alt="inta1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/inta1.jpg" width="400" height="300" />


中瀬:
今日は社会人を長く経験しながら一念発起し美大受験を志し、見事、今年度、東京芸術大学に合格しました佐藤えりかさんに来てもらいました。美大受験までの経緯から大学での様子など様々な角度からインタビューを試みたいと思いますので、佐藤さん、どうぞ宜しく！
佐藤:
こちらこそ宜しくお願いします。
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■ 自己紹介　■受験までのプロセス
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中瀬：
*さて、ここ数年、一般大学を卒業した人、あるいは社会人を経験した人などが美術の世界に関心を持ち予備校へと来る人が増えて来ています。彫刻の専門学校が無いというのもその理由のひとつではあると思うのですが、すいどーばたでは長年、こうした学生を受け入れる土壌が私がここで学んだ時期から実はあって、多くの優秀な学生が巣立って行った実績があるんですね。実際今でも１０代から７０代までの幅広い学生が学んでいるわけです。その中でも佐藤さんはかなり「異色」な感じは私はするのですが、自己紹介も兼ねてどういうきっかけで美大受験を思い立ったか、とりわけ彫刻へと向かったのはどんな経緯だったのか教えて頂けますか？
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佐藤:
そうですね…自分としては思い立ったというよりも、社会人になってからずっと美術を再開する機会を待っていたという感じでしょうか。

仕事や金銭面での見通しがついたのが28の時。色々調べて結局私の経歴と環境では予備校からやらなくちゃいけないっていう事が分かったのが２年前、中瀬さんに相談させてもらった頃で30になってました。

それまで１０年間グラフィックデザインの仕事をしていて、仕事は仕事で充実してたんですけど、どこか自分に嘘をつかないといけない部分もあって、素の自分に戻りたいっていう気持ちがありました。
<img alt="satoeri2.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/satoeri2.jpg" width="250" height="333" />


方法としては、仕事の合間にカルチャースクールやワークショップなどに通ったりはしていたのですが、やはり限られた環境では自分の思うようにイメージを完成させるのは難しくて…。それで大学や大学院の線で考えつつ、個人の作家に雑用係として置いてもらう事なども考えつつ、海外留学も考えつつ…という感じでした。

立体アートがアカデミックな場では「彫刻」という言葉で包括されるらしいという事や、大学に彫刻科の聴講制度がない事や仕事をしながら通える彫刻の専門学校がない事も、この間に知りました。とにかく予備校に通うまでは彫刻に関する情報がなかなか集まらず、悶々としていましたね。（笑）

過去に遡って動機を考えると・・・、小さい頃から絵を描いたりモノを作るのが好きでずっと美大（彫刻かグラフィック）への進学を考えていました。色々あって高校2年のはじめに「将来美術をやるために今、美術をあきらめよう」と一旦保留して大学は文学部に進んだんです。いってみればその時の思いが今回の受験まで繋がったのかもしれません。

彫刻科を選んだ事については、自分がかつて進もうと思ったジャンルだったということもありますが、それよりも大人になってから好きになったアーティストたちが彫刻科出身だったり、ピンとくる立体物に出会う機会が増えたり、彫刻がすごく色々な形態に広がっているジャンルだということを知って、改めて興味を持ったという感じです。（※1）

感覚的なところでは、自分が１０年間仕事をしてきたグラフィックの世界では受け止めきれない感覚をファイン・アートとして引っ張り出したいという欲求もかなり強くありました。

経歴としては皆無の状態で、前職も平面でしたので、確かに普通に彫刻をやられている方から見たら「異色」かもしれませんね。
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※1）彫刻をやる気にさせてくれた作家

笠原恵美子
http://editionworks.jp/EW%20STATE-2/contents/artist/kasahara.prfl.html

レイチェル・ホワイトリード
http://www.tate.org.uk/servlet/ViewWork?cgroupid=999999961&workid=70993&searchid=9513

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■受験期間のエピソード
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中瀬:
こうして話しを聞いていても矢張り、かなり異色ですね。（笑）
普通の多浪の学生が石膏デッサンや模刻などの徹底したアカデミズムの「筋トレ」的な方法からぼちぼち世界を広げていくのに対して、佐藤さんはもっと広いフィールドから彫刻の世界や自分の進むべき道を探していたようですね。
そうした事を考えると、どうでしょう、受験勉強そのものへの気持ちの整理や葛藤などもあったのではと想像するのですが、いかがでしょうか？
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<img alt="nakasesato.psd" src="http://www.dobachou.net/interview/nakasesato.psd" width="435" height="219" />
佐藤:
そうですね、確かにそういう意味での葛藤はかなりあったと思います。 

美術を保留してからの12年間というのは、言ってみればアカデミズムに染まらないぞという自分の覚悟でもあった訳ですから、それに矛盾する所へ行こうとしている。元々、学校や集団生活が苦手でしたし、大学も一度出たわけですから、出来ればこの年で改めて受験・進学というのは避けたかったというのが本音でした。ただ、彫刻に肝心な「現場」というのがアカデミズムの砦の中にあるような気がしてならない…なかなか自分の知りたい情報というのが掴めないというジレンマが、結果的にそういう葛藤を上回ったという感じでした。

他には実際問題として、日本の美大は国立が1校しかなくて私立の学費はその3〜4倍もかかる上、入学するには予備校へ数年通わなければいけない・・・といった実情がありましたね。上手く行ったとしても5〜6年の学校生活と学費が付いて回るという・・・。
美大への編入も無理、大学院も無理、学部入学で行くしかない、つまり予備校から、とわかった時はさすがに「・・・」でしたね。（笑）

予備校へ通い始めてからは、大勢の価値観というのが何か似通った所に集まって行くのが気持ち悪かったり、藝大合格という目標にどうしても気持ちが向いていかなかったり・・・。
そういう自分の中にある根深い反発との葛藤もありましたね。
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■日本の美大受験への感想
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中瀬:
佐藤さんの予備校での学習の様子を振り返ってみると、全体としては独立独歩といいますか、学ぶところは学ぶ、削ぐところは削ぐ、といったとても合理的な手法のように感じましたね。非常に知的、克つ計画的というか。
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佐藤:
いや、知的であったかどうかは・・・。（笑）
キャパが狭いというか・・・、きちんと自分が納得しないまま小手先ばかりを真似ていると本当に詰まらなくなってしまうので、次のステップが見えるまでのモチベーションを維持するための逃避だったんだと思います。（笑）
<img alt="jikoku.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/jikoku.jpg" width="250" height="371" />

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中瀬:
基本的に社会人や大学出の人は、意を決した覚悟がありながらも美術的な感性や訓練、知識に関しても初心者という人が多く、その意味では現役生以上の訓練と感覚の揺さぶりが必要なケースが多いのですが、そうした面でも佐藤さんはかなり以前から美術に関する興味と、仕事としてのデザインワークで鍛えた感性や経験があったということですね。
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佐藤:
そうですね、そういう興味というか目線は常にあったと思います。
美術という線引きではなくても、全く異分野の本であったり映画であったり音楽であったり・・・とういう所でピンと来る受け皿は割と昔からしっかりありましたね。
デザインをやっていたという点では、「決める」とか「見せる」ということに対する神経は育ちますが、やはり人のための創作ですから、相手の気持ちを読むとか市場を読むとか、そういうリーディング的な感覚になるんですよ。だから、逆に自分が見えなくなってくる部分もあったりして・・・。 

この受験期間で自分と向き合った事で、ようやく自分の感性の根っこみたいなものを確認したという感じです。
<img alt="matome1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/matome1.jpg" width="450" height="300" />



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中瀬:
一方で話しの中に出てきましたが、大学選択や受験制度、学費といった誰もが直面する問題とも当然向き合って来た訳ですね。
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佐藤:
そうですね、私の場合貯蓄がそこまであったわけではなかったので、都内の仕事場兼自宅を引き払って実家へ戻り受験生活に入りました。実家から通える国立に入れたとはいえ、入学金、学費、道具代、積み立て等々の支払いを終えた現在の経済状況は最悪です。笑
しばらくは、仕事と学校の2足の草鞋です。
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中瀬:
「実家」という「強み」はあるということですね。実際、家賃までもとなると大変ですよね・・。大学の選択に関しても、その中身を吟味していくと難しいところはありますね。国立大学をいわば補完するように公立大学がありますが、京都を除けばその殆どが東京芸大出身の指導布陣で独自性といった指導とはなりにくいと同時に、定員も５〜１０と僅かで、そして地元学生の枠もありますから選択肢は少ないかもしれませんね。国籍を超えた教授陣、州制度による独自の美術大学作り、自由な編入制度といったドイツなどを例にとっても均質な大学制度であることは確かですね・・。
それと、学費。この不景気もさる事ながら私立美大との比較でも学部は勿論、大学院までを視野に入れると７００万以上の差との試算もありますから、特に社会人の方は家族からの援助を全面的に受ける、という状況の人は稀ですから大変ではありますね。

こうした事も含めてどうでしょう、これからの社会人の方に何かアドバイスをしていただけたらと思うのですが？
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佐藤:
そうですね…。日本の大学というのは、特別はっきりとした目的がない人でも競争心に煽られて受験しているという事が少なからずあると思います。入ってから「自分探し」するのもいいとは思うんですが、それなら海外でも旅することをオススメします。
中瀬:
それは私も同感ですね。（笑）
佐藤:
社会人が学部へ入学するというのは日本ではまだ当たり前とは言えない状況で、色々と面倒はあります。
今まで築いてきた環境を捨てなければいけないかもしれないし、知らず知らずのうちに周りにも迷惑をかけてしまいます。
それでも、やりたいことがあるなら、やるべきですよね。

お金と覚悟、そして周りの人への感謝の気持ちがあれば大丈夫。
あとは体に気をつけて頑張ってください。

予備校は、毎年生徒の様子を見てフレキシブルにカリキュラムを組んでくれています。
生徒の自主性も重んじてくれますし、講師の方々も実は只者ではなかったりするので、面白いと思いますよ。
大学受験ということでなくても、自分を鍛えに行くのもありだと思います。
あとは、これは学校へ入る入らないとは関係なく、自分の作品が何かあるならBOOKを持ち歩くことをオススメします。
先輩やその道の人に見てもらって意見を聞けますし、相談にも乗ってもらいやすいはずです。
中瀬:
佐藤さんのbook、是非、私も見たいですね！
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■入学して思うこと
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中瀬:
さて、こうした難関を乗り越えて見事芸大合格を果した佐藤さんですが、現在の大学生活はいかがですか？思い描いていた大学のイメージもあったでしょうし、また今までとは全く違う生活のリズムということもあるでしょうし、そのあたりを少し話して頂けますか？
―――――――――
佐藤:
そうですね、取手は一年生が多いということもあって雰囲気は多少幼稚かな…。（笑）
環境的には緑に囲まれて施設も整っているので気に入っています。でも一年生は何かと制作に集中出来な いですね。 行事が多いですし、規定の課題をこなす時間も思ったより長いです。進むペースはゆったりなんですけどね…。 人数が少ないせいか、何事も足並みを揃えて行きましょうという感じで少し息苦しいところはあります…。（笑）
やっぱり学部だとこんなもんかという感じですね。 
とは言ってもまだこれまら勉強したい事も沢山ありますし、先生や助手さんの話が聴けるのは楽 しいですよ。
年齢についてはたまに驚かれるくらいで意外と平気(？)なんですが、体力的な部分ではやはり年齢を痛感させられてます…。
―――――――――
中瀬:
取手キャンパスができて共通工房等フレキシブルさはあるようですが、ちょっと遠いですよね・・。ただ、制作スペースが増えたと思えば選択肢は広がったとも言えますかね。予備校でのそれ行けどんどん！！みたいな日替わりメニューからすると、大学のペースはローカル電車並みにスローですから、規定課題をこなすのは全く大変では無かった記憶が僕にはありますね。一方で今は土日休みで夏、冬、春の長期休暇、１年の半分近くが休みと言えなくはないわけで、かなりいろんな事ができますよね。僕はラグビーやったり演劇や舞踏にのめり込んだりしてましたね。大学の寮 に住んでましたから長期の休みや日曜日も制作はできていましたし、やっぱり大学はいいな〜！って今でも思いますよ。今の学生はこれだけの休みをどうしてるんですかね・・・．
　そう、それと入学した当初は先輩や助手さんがひどくみんな大人に見えましたから、佐藤さんからすれば僕もかなり幼稚に見えた部類の学生かもしれませんね（笑）。ただ、どうでしょう、芸大の面白いところは実はこの年齢差、経験の違いでもあると思うんですね。年齢も学年も超えて対等に付き合える、そんな不思議さというか。
　
　息苦しいというのも佐藤さんらしい感想ですね（笑）。学年制での指導であるとか技術習得が先行するという、いわば彫刻科の伝統的（？）な指導方法も定着していますから、手法として「全体で足並みを揃えて」というのは確かにあるかもしれませんね。できるだけ合理的にと。佐藤さんは今までの仕事もそうですが、自分自身でしっかり組み立てて生きてきてますから、余計にそう感じるのは当然でしょうね。逆に佐藤さんがそうしたことを感じているということは、個であることの認識をしっかり持っているということですから、このくらいはいとも軽く超えていけそうですね。
　体力のことですが、必要な体力は自分の体質や作品に合わせて付いてきますから心配いらないと思いますよ。不安なら少し筋トレとか？（笑）
―――――――――
佐藤:
はい、ぎっくり腰が出ない程度にがんばります。（笑）
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■今のアート（彫刻）に関して　
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中瀬:
さて、大学での「彫刻を学ぶ」ことが始まったわけですが、様々な素材へのチャレンジもさらに増えて来るでしょうし、普通の学生であればしない質問なのですが、今の彫刻、あるいは美術に関して「思う」ところはありますか？いろいろな展覧会も見てきているでしょうし、情報も普通に多く持っているようにも思いますから。そのあたりを少し。
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佐藤:
そうですね、といっても国内、特に関東で気になったものしか観てませんから、あくまで個人的な感想でしかありませんが・・・。

ジャネット・カーディフの以前の作品が今エルメスと森美術館にきてますが、よかったですね。
40台のスピーカーを使ったインスタレーションと映像作品で、どちらも珍しい手法ではないですが、女性特有の気配というか意志のようなものが歩き出している面白い作品でした。スピーカーの方は音の彫刻でしたよ。

ここ1-2年のエキシビジョンで上げるとしたら、横浜のZAIMで若手アーティストたちがやったECHOという企画展、群馬青年ビエンナーレ、ターナー賞の回顧展あたりでしょうか。

ECHO展は、美術館やギャラリーの企画展ではない若手アーティスト発信のエキシビジョンで、クオリティも安定していてボリューム感もあって、最近の時代にしてはめずらしく成功していた作家展だったと思います。
群馬ビエンナーレは初めて行ったのですが、油画、映像、立体といずれも男性の作品で、トボけてるんだけど得体の知れない恐さを持っていてとても良かった。
ターナー賞は、ちょっとタイムラグを感じるラインナップではありましたけど、ホワイトリードとマーティン・クリードのアーティスト・トークが面白かったんですよね。ホワイトリードは、やはり受賞の前後のバッシングでかなり精神的ダメージを負っていたようで、そこから立ち直って今粛々と制作を続ける姿勢には胸を掴まれるものがありました。マーティン・クリードは、当時制作中のビデオを見せてくれて、女の子が真っ白いスタジオの中でただひらすらモドしてるっていう映像だったんですけど、説明が完全に天然というかコメディアンで、そういう解説も含めて作品になっちゃってる。すごく頭いいんですよ。

あとは、日本の東と西、国内と海外という所でまだ壁があるなぁと感じます。
関西でやるものは関西でのみ、関東でやるものは関東のみ、という事が多いというか普通ですよね。
もっと国内でも東西の交流とかインフラが繋がれば良いなぁと思います。
海外と日本という所では、輸入の方にまだタイムラグがあるというか。日本のギャラリストが海外のアートフェアに乗り込むようなことは増えたのかもしれないですが、海外作家の最新の作品が日本にも巡回してくれたら嬉しいですね。
最近はYouTubeやpodcastのおかげで少し観れるものもありますけどね。 

彫刻という所では・・・、うーん。彫刻っていう言葉って、多メディアな展示の場ではすごく狭いところを指してますよね。
例えば、、「彫刻」と「立体」と「インスタレーション」は別物扱いで、その中の彫刻作品というのは、彫ってるかどうかとか、人体・動物を作ってるかどうかとか・・・どうしてもそういう限定のされ方に見えてしまう。彫刻的な要素を持っている作品でも彫刻として展示されないのは、正しいけれどちょっと残念なような・・・。

卒制展はなぜか同じ手法ものが多い気がしますね。
今の藝大だと木彫で人体で着彩で、みたいな・・・。
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中瀬:
こうして聞いていると佐藤さんが初めてすいどーばたに来た時の事を思い出しますね。
もともとは大学院受験の相談だったし、内容からしても「先端芸術系かな〜」と感じてましたから、そんなアドバイスもした記憶があります。これだけの思考や情報、価値観を持ってる学部の１年生となると先生も大変ですね（笑）。とりわけ日本の美大は思考や論理を語ることが少ないし、特に社会性となるとかなり希薄どころか避ける傾向さえありますからね。彫刻とか美術そのもに対してもグローバルな視点から何か論議することも殆どありませんよね。私の時代もそうでしたが、そうした現状に気付いて、いわばアカデミズムに対抗する形で有志数人で自主ゼミなんか開いてディスカッションしたり、実験的プロジェクトや展覧会を独自に企画したりなんかしてましたね。今はそういう人は「先端芸術へ」となるわけで、住みわけができていますから大手を振って「ひとかたまり」になりやすいかもしれませんね。おのずと、卒展の作品も「ひとかたまり」と。

佐藤さんが感じる海外の作家にしても、言ってみれば社会性や歴史、文化、宗教といったその作家をとりまく様々な背景がある論理的構築をもって表出される。そうした広がりと体験的思考の中から多様な表現が生まれるんだと思うんですね。そう考えれば大学は単に職業訓練校的であってはならないとは思いますね。

それから今は佐藤さんを含めて彫刻受験生の半数以上が女性になりましたね。今年の芸大合格者も半数が女性。凄いですよね！
これも時代の変化ですね。いまや男はアマゾネス集団に征服された？！（笑）。それは冗談としてもこれからは女性の作家の時代でしょうかね。文化や社会的な性別であるジェンダーの問題への関心も以前はかなりありましたから、彫刻の中の女性という意味でも今後の活動や表現に興味が湧きますね。
いずれにしても、話しの内容がかなり広がってしまいましたから、美術の構造的問題なども含め、このあたりは「第２弾」を設けて是非また話しましょう。

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■将来は？
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中瀬:
これも入学したばかりの学生に聞くような質問ではないのですが、将来のイメージとかありますか？
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佐藤:
アートをやって行きたいです。
当面は、自分の頭の中のアイディアを100％で出力できるようにすることですね・・・。
あとは良くも悪くも感覚的にズレてることが多いのでそこは益々掘り下げて行ってみようかと・・・。
大学生になったことですし。笑
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中瀬:
そうですか（笑）。もちろん私達は評論家でもありませんから、作品を創ること、そしてその実現力、リアリゼーションが問われることになりますね。佐藤さんがズレているというのはどのあたりかは分りませんが、非常に物事を良く知っているし、分析力もあることは確かですね。ひょっとしたら、この歳の差でズレもなく話しができることがいみじくも「ズレている」ということなのかもしれないし？（爆笑）それは冗談ですが、今日は長い時間本当にありがとう。まだまだ入学したばかり。佐藤さんにとっては若干、丁稚奉公？（ハハハ）のような、そして肉体的訓練のような大学生活がこれから何年も続きます。慌てず、キレず、諦めずに大学生活を楽しんで下さいね。また落ち着いた頃に第二弾を深く、濃く語りましょう！！こちらも期待しています！

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佐藤:
ありがとうございます、がんばります。
こちらこそ、中瀬さんをはじめ先生方には本当にお世話になりました。
また遊びに来ます。
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★インタビュー後記★
*次々と溢れ出る言葉と情報にも驚かされましたが、「実は性格は子供っぽいんですよー」との言葉がとても印象的でした。さてさて、今後、どんな表現、作品が生まれてくるのでしょうか。社会人学生の代表格として是非是非すばらしい作家になることを大いに期待しています。
佐藤さん本当にありがとうございました！
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   <title>2008年芸大合格者に聞く</title>
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   <published>2008-07-06T23:48:23Z</published>
   <updated>2008-07-12T00:23:55Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第7弾」 2008年芸大合格者に聞く！ 　　　　　　　　　　　...</summary>
   <author>
      <name>彫刻科教員</name>
      
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         <category term="卒業生" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[「インタビュー企画第7弾」

2008年芸大合格者に聞く！
　　　　　　　　　　　　　　　　　　インタビューアー　西嶋、吉田
今年すいどーばたは9名の芸大合格者を輩出しました。その内訳は現役生から1浪2浪3浪と幅広い経験数の学生が合格しております。

今回はその中から、三人の方に来て頂きました。
まず最初は、すいどーばたに通えない地方在住のため「通信教育」を通じての指導と、さらに春夏冬入試直前の各講習会を受け現役合格を果たした北田君。二人目は名門美術高校出身の実力者ながら2浪することでさらに本格的な力を身に付けて合格した中澤さん。三人目は、一度一般大学を卒業したが、大学で出会った先生の影響を受け彫刻を始めたという増渕君です。将に特徴のある三名に受験や予備校生活を振り返っていただいて、大切にしていたことや意識的に取り組んでいたことなどを伺っていきたいと思います。さらには芸大に通っている現在のこともお聞きしたいと思います。

<img alt="P6212337.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/P6212337.jpg" width="400" height="300" />

まずは各自の紹介をしたいと思います。

昼間部・白ヘビクラス出身：増渕剛志くん
<img alt="masubuchi.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/masubuchi.jpg" width="400" height="260" />
一般大学卒業後、3浪しての合格。完成された塑造力は目を見張るものがあります。多くは語らないが制作に対する姿勢でクラスをまとめるリーダー的存在でした。
合格大学：東京芸術大学、多摩美術大学

昼間部・黒猫クラス出身：中澤安奈さん
<img alt="nakazawa.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nakazawa.jpg" width="400" height="260" />
調子のきれいなデッサンから、描写力を身に付け、最後はそれらを超えた臨場感のある本格派デッサンを描けるようになり、文句なしの圧倒的な存在感でした。
合格大学：東京芸術大学

そして通信教育出身：北田匠くん
<img alt="kitada.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kitada.jpg" width="400" height="260" />
通信教育では出題した課題をはるかに超える量の作品を毎回送ってきた先生泣かせの学生。優等生なだけではなく、底知れぬパワーを秘めた貪欲な現役生でした。
合格大学：東京芸術大学


西嶋：本日はよろしくお願いします。

あらためて芸大合格おめでとうございます。
経験はそれぞれですが、3人ともようやく大学生になったという感じがしますね。
そのあたりからお伺いしたいと思います。
まずは彫刻を志したきっかけを各自にお伺いします。

北田君は現役合格ですが、通信教育を始めたのは高校１年のときでしたっけ？
どういう経緯で彫刻を志したか教えてくれますか？

北田：小さい頃からもの作りが好きで、レゴをやったり、おもちゃ作ったり、陶芸をしたりものを作っている時が自分にとって一番無心になれる時間で、心地よいものでした。初めは当たり前すぎて自分が本当にもの作りが好きなのか分からなかったんですが、親が彫刻家というのもあって、小５くらいの頃には世界一の彫刻家を目指していました。
通信を受け出したのは高２の春からで、他の人に比べたら早い方だったと思うのですが、地方からの受験ということで不利に感じていた部分もあり、喰らいつく気持ちでやってました。でも、結局は地方からの受験というのは自分の土俵を持ちつつ、中央に来て触発されてまた帰って、自分のやり方を改善しながら進めて行くっていうのは利点になっていたように思います。

西嶋：小5ですか・・・。小さな頃からお父様の仕事場を見ていた影響は大きいですね。
中澤さんは美術高校出身ですよね。はじめから彫刻を専攻していたのですか？
彫刻にしたきっかけなどあれば教えてください。

中澤：初めは油絵専攻でした。それが、高１の終わりからスランプで描けなくなり、苦しんで悩んだ結果、高３で彫刻科に転科しました。正直、彫刻って良くわからなかったんですが、１年次の授業で彫刻をしている時がすごく楽しかったんですよね。そのことを身体がおぼえていたんじゃないかと思う。たぶん絵が描けない中でつくる喜びに飢えてたのかな。絵は描けないとずーっとゼロ（白紙）のままなのですが、彫刻はまず形になる、それがとても新鮮でした。あと彫刻の先生がおっしゃった「ジャコメッティーは存在するものと空間の境目を見きわめた人なんだよ」という言葉に感動して興味をもったのも大きいかも。

西嶋：当時高3の中澤さんが体験入学に来たときのデッサンを良く覚えていますよ。調子のきれいなデッサンでしたね。その時も何やら悩んでいましたね（笑）
増渕君は他の２人と違い一度一般大学を卒業してからすいどーばたに来ましたよね。
結構決断のいる事だったと思うのですが、その背景にはどのようなことがあったのですか？

増渕：前の大学ではデザインを専攻していましたが、興味が持てず、自分の可能性を模索していました。木工、金工、窯芸等大学で出来ることは手当たり次第さわってみて、その中の一つに彫刻があったんです。大学の２年の頃から彫刻を志す訳なんですが、僕は２人とは違い全く専門的な美術教育を受けていませんでした。いざ彫刻をつくるとなると、自分の中に判断基準がなく、不自由さを感じていました。自由につくればいいのに不自由なもどかしさ。
１から彫刻を学びたい、という気持ちが強くなり、彫刻とは何なのかという疑問をアカデミックな勉強の中から考えてみようと思い、予備校の門を叩きました。芸大に入るというよりも、１から彫刻を学ぶんだという気持ちの方が強かったです。その先に大学があるという考え。一度型にはまりにいこうと。そこから抜け出すか、はまるかは自分次第なので自分の中に一つの基準をつくりたいと思っていました。

西嶋：なるほど、大きな決断と言うよりは自然な流れだったんですね。マイペースな強みですね。
北田君は優等生と言われていましたが、入試直前はもっと突き抜けた精神状態だったようにみえました。そのあたりの心境を聞かせて頂けますか？

北田：自分としてはそんな認識がなかったんですが、誰よりも努力したいとは思っていました。夏季講習で３位をとった時から、トップをとりたいって意志が強くなっていって、冬も2位をとって自信もついてきてたんですが、入直になったら周りがめっちゃ上手くなっていて、現役合格を前提としてたこととかが急に重しに変わっていった感じがしました。やっぱり悩むと実技も伸びないし、焦ったり、このまま受かってもその先いけるんかなって悩んでた気がします。でもある頃から、自分は結局逃げてるだけやって気付いて、大切なんは受かるかどうかってことより、自分らしく生きることなんやって思って自分の生き方として今やるべきこと、今しか出来ないとことを一生懸命やればいいって思えるようになると、急に楽しくなってきて全てがプラスに思えて、やりたい様にやろうと思っていきました。受験のというより彫刻の勉強がしたいと思いだして、最後の方は参作より、作家の図録ばっか見てた気がします。入試も全然怖くなくなって当日も自然体でいれましたね。

吉田：実技も現役生ばなれしていましたが、考えも、普通の現役生とは違っていたのですね。北田君の実技を見ていて「どんな状況でも確実に仕上げてくる」と感じました。他の人だと形の狂いがあったとりとか、印象が出ないとか、色々な理由で途中になってしまうデッサンが何枚に一枚の割合で入ってくると思います。北田君を見ていて、途中で終わるデッサンがほぼゼロだったように記憶しています。なにか完成に対するこだわりとか、強い思いとかあったのですか？

北田：そうですね。自分は描写タイプなので、ベースやって次何やって・・・とかいうよりかは最初から描いていくし全体的にバランスを取りながら進めていく感じなんですけど、何をもって途中というのかわからないんで、まあ描き込めば完成なのかといえば、そうでもないと思うんですが、自分としては もちゃもちゃしたまま終わらせるのは嫌で形を決めていく感じでした。だからそれがかえって強引と言われる部分になったりもしましたね。でも前提として描ききりたいというのはありました。

吉田：表面的な完成度とは別の次元での戦いだったのですね。話を聞いて実技に納得がいきました。

<img alt="kitadadorei.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kitadadorei.jpg" width="400" height="566" />
北田君の模刻　奴隷首像

吉田：北田君は現役で東京芸大合格を果たしました。一般的に現役生は塑造力で浪人生と差がつきやすいと思いますが、上の奴隷首像模刻のように浪人生をも凌駕するような塑造力を身につけていましたね。高校も普通科で剣道部とかだったと思うのですが、塑造に関して高校２年生の時から意識して取り組んでいた事などありますか？

北田：初めてどばたに来た時に、デッサンはいけても塑造は入直だけでは難しいと聞いていたんで、粘土は多めにやるようにしていました。一番実力につながったと思うのは２０分間の粘土クロッキーだったと思います。スパンとしては朝粘土、放課後はデッサンという感じだったんで、行ける時は始発で行って、粘土クロッキーを３セット〜５セット位やったり、土日も学校が開いている限り作ってる感じでしたね。
浪人生は一日中制作していると思うと、焦りがちだったように思いますが、１人黙々とやっていましたね。家族の支えがあってのことだと思います。

吉田：始発、３セット〜５セット、学校が開いている限り・・・あの塑造力は血のにじむような努力のたまものだったのですね。体も心も強かったんですね。

吉田：続いては中澤さんに質問です。現役1浪と2年続けて芸大１次試験を通過しました。1浪目で落ちた時に既にかなりの力があっただけに、二浪目は大変だったんじゃないかと思います。力のない人は基本的にバンバン力をつけて、それがコンクール等の結果にも繋がり、またがんばれるという好循環をつくっていきやすのですが、中澤さんはコンクールでよい成積をおさめても（たとえトップでも）、講師陣からかなりの辛口の講評を受けるという場面が多かったように思います。なかなか思うようにデッサンが変化していかない時期が続きましたが、どんな思いでしたか？また、気持ちのコントロールがうまくいかない時とかってあったりしましたか？

中澤：あー、すごくしんどかったです。実は私はほめられてのびるタイプの人間なんですよ（笑）。何をやってもダメな人間なんだーって、いつも落ち込んでました。得意としていた描写型のデッサンを描いても、お前がやるべきことはこれじゃないだろ！って言われるし、よくわかんないから、とりあえず描写を捨ててみたら、何も残らなかった。何をやるべきなのかわかっていなかったんですね。ただ自信がなかった。
それが夏季講習のコンクールのあと、先生が「中澤にはこういう能力があるんだ！」というのを１時間くらい言い続けてくれて、初めて客観的に自分を認めることができました。そしたら、自分は何を捨てるべきで、何を構成すべきなのかが明確に見えてきたんです。求められているのは、元々自分にない彫刻的、量的見方なんだと。別に先生方に嫌われている訳じゃないんだって（笑）。
あの時「お前のやっていることは一浪の延長だ」と言ってもらえて感謝でした。私の本当の二浪のスタートはここから、とも言えます。
でも現実は大変でしたね・・・。新しい見方がなかなかものにならなくて。直前の一週間までもがいていました。でも新しいことを学ぶ喜びがあったので充実していました。
それに経験したことは、必ず絵に出ますね。大切なのは見ることですね。

吉田：自分との戦いの１年だったんですね。

<img alt="nakazawaenban.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nakazawaenban.jpg" width="400" height="612" />
中澤さんの石膏デッサン　円盤投げ全身像

吉田：中澤さんは、描写力などのテクニックはこの三人の中でも一番優れていたように思うのですが、受験においてのテクニック（技術）とメンタル（精神力）はどんな関係でしたか？支え合うもの、反発するもの、いろいろな考えがあると思うのですが、中澤さんにおいてはいかがだったでしょうか。

中澤：テクニックが邪魔している！と思う事が何度もありました。本当はわかっていない部分もうまさでカバーできてしまうから、まず自分がそれにだまされてるという危険な一面もありました。モチベーションが低い時は、テクニックが先行して、表面的でつまらない絵になるし、不器用な人の味のあるデッサンに憧れていましたねぇ。私の場合は「キレイだなぁ」とか「スゲーなぁ」と感じることからデッサンに入ると、調子が良かったです。テクニックそれ自体では力を成さない。自分のイメージを形にする道具ですから。私はイメージがないとダメでした。うまさを見せるためというよりも、他の人に何が描きたかったのかわかってもらうためのテクニックであることが大切だなと思います。

吉田：うまさでカバーできる というラインを超えた対象とのやりとりのレベルに向かっていたんですね。やはり2浪めは高いレベルで戦っていたんですね。

西嶋：じゃあ次は増渕君に聞きます。
増渕君は塑造力がしっかりしていて、かなり自分でコントロールできるようになっていたと思います。どんな点に気をつけて制作していましたか？

増渕：予備校では彫刻をつくるとなると、受験ということもあり、必然的に粘土での表現になってしまいます。それを受動的な素材の選択ではなく、数ある素材の中から粘土での表現を選んでいるんだと捉え直してみました。数ある素材の一つとして粘土の可能性を考えてみようと思ったんです。3浪して自分では押さえどころは理解していた、と思っていたのであとは自由にやろうと思いました。やることやったらあとは遊ばせてくださいな、という感覚で粘土の表現として面白いかどうかや、素材としての魅力を引き出せているかに重点を置いていました。

西嶋：なあるほどね。そうした意識が塑造に対する取り組みに出ていたんですね。
逆にデッサンはなかなか調子っぽい状態から抜け出せず苦労したように思いますが、そのあたりも聞かせてください。

増渕：デッサンでは一つのきっかけ、意識的な変化はありました。
ある人に何も見ずに卵を描いてみろと言われたんです。描けなかった・・・。それが自分の実力なんだと痛感させられましたね。自分は画面の中に卵一つ存在させる事が出来ない。平面的な見方しか出来ていないんだと。石膏デッサンを描いていると何となく立体っぽくなるけど、今までのはただの色塗りだったんだと。真っ白な画面の前に立つと平面的な輪郭的な見方になっている自分がいる。それを自覚した上でデッサンは平面という制限のある中で立体をより立体として捉えるための確認と訓練なんだと。平面だけども立体の仕事をするんだと思ってからデッサンが変わっていったように思います。

吉田：西嶋先生の言われていた調子っぽい感のあったデッサンですが、試験直前の二月終盤、最後ある種の吹っ切れた感じというか、悟りというのか（笑）ごちゃごちゃ気にせずこう描くんじゃい！と言わんばかりに、どんどん力強く、活きたデッサンになってったように思います。そのあたり、何か心境の変化でもあったのでしょうか？

増渕：講評の時、皆のデッサンと一緒に並べてみると、自分のデッサンが絵として見た時に全くつまらない、面白くないものに見えたんです。狂っていても感覚的な魅力のある絵に引きつけられる自分がいました。正確に描くよりも、表現として見た時に大事なものが他にあると。いくら構造だ動きだと考えても話にならない。受験直前は頭がいっぱいいっぱいで何も考えられないし、何も入ってこなくなりました。３年間考えて来たんだからもう体が覚えている。だったら最後は自分がカッコイイと思ったものを画面にたたきつけるだけだと思いました。自分の見えているもの、感じたものはこんなもんじゃない、俺にはこんなにもかっこよく見えているんだと。それだけをずっと追い求めていました。昨日よりも今日、今日よりも明日、明日よりも明後日と、前向きな気持ちがエネルギーになっていたように思います。

吉田：構造、動きといった彫刻的要素を3年かけて体得しきった上での達観だったんですね。

<img alt="masusekkou.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/masusekkou.jpg" width="400" height="500" />
増渕君の　石膏自刻像

吉田：増渕くんが首の塑造で色々なタイプの表現を取り込んで制作していたのを良く憶えています。荒々しいマチエールの作品や、量感の強さを追い求めた作品など、塑造表現としての探求みたいなものが、はじまっていたように思います。どのようなスタンスで塑造制作に取り組んでいましたか？試験でも手という作品性を入れやすい課題でしたが、予備校での取り組みと実際の芸大の試験での実技にスタンスの違いなどはありましたか？

増渕：首と手にはこだわりがありました。大学に入ってからも作り続けたいという思いはあったし、こういうものを作りたいという欲求があったので、じゃあ予備校の授業の中では何が出来るのかなと試していました。自分の可能性を広げるという意味でも他の人の粘土を参考にしたり、好きな作家の真似をしたり、こんなことも出来るんじゃないかという遊び感覚です。粘土をカピカピに固くして磨いたり、グチョグチョの粘土でベチョベチョ等いろいろやってみて自分はどういうものに反応するのか、快感を覚えるのかを探っていました。芸大の試験ではシンプルでチョー地味な作品を作りました。派手さのかけらもないですね。よく見てくれたなと思います。僕が教授なら見向きもしませんけど。ただ、アイデアはなくても他の要素で見せる自信はあったので、元気が良いのは周りに任せてガツンと真っ向勝負という感じでした。予備校での手の構成課題では物語性を持たせたり、構成として面白くしたり、いろいろ考えて楽しんでいましたけど。そうじゃなきゃやってられなかったですし（笑）。ただ、いざ試験となると、びびるしいつも通りいく訳ない。自分が緊張しいてたのは分かってたし、手はブルブル震えるし、心棒は材料の関係でヒョロイのしか作れないし、無難にいくかと。
普段の授業の中で色々な表現をする事で、６時間という短い時間の中で適した作り方はどれか、受験に確実に勝っていく仕事のやり方を１つ自分の中で作れたので、粘土に関しては余裕がありました。受験用の塑造と割り切って作っていました。

吉田：塑造表現の広がり限界まで追った先で、6時間の試験との折り合いを見極めたんですね。かなり深い戦いだと思います。増渕君はどちらかというと器用なタイプではないと思うのです。もちろん良い意味でもね。じっくりと力をつけ、積み上げ続ける、それを支える強い信念があった学生だ という感想を僕は持っているのですが、全国で芸大目指して彫刻の勉強をしている器用ではないタイプの人たちに何かアドバイスをお願いします。

増渕：確かに、恐ろしいほど不器用ですね。不器用だからこんな回りくどい生き方をしているんでしょうし。人一倍時間はかかるは、上手くいかないはで大変ですけど、人一倍悩み考えた分、出来た頃には確実に自分のものになっているはず！！　不器用な人、人に教わるのが苦手な人にはそのぶん癖のある、こだわりのある人が多いと思う。下手に器用で上手くこなす人よりも見ていて面白いし、うまくはまった時にはその人にしか出来ないものが生まれるんじゃないかな。人生長いんだし、先に行きたいやつは行かせて何十年か後に抜かせばいいじゃないか。ゆっくりと自分の足で歩いたぶん、走り抜けただけでは気付かない、自分だけの探し物がきっとみつかると思います。　彫刻は時間かかるんだし、のんびりいきましょうよ。
ナイフではなく棍棒で振り回すようなかっこよさ、生臭さがあっていいと思いますよ。不器用なものはしょうがないじゃん、そんな自分を受け止めてあげましょうよ。

西嶋：では次の質問です。これまで合格してきた人は大抵自分独自のプロセスをつくりあげていると思うのですが、そのあたりはどうでしょうか？自分を支えた何かがありましたら教えてください。
先ほどの質問と被ることがあるかもしれませんが、これは！というものがあれば教えてください。

北田： 常に自分を見失わないで、客観的にみつつ、主観も通すという事を意識していました。入直において大切なのは体と気持ちのコンディション。入試は長丁場なんで、無理しすぎない生活を送る事が大事だと思います。どばたではガンガンやってホテルに帰ったら何もしないとか、集中にメリハリをつけてリラックスするのが大切だったと思います。自分にとっては牛乳がリラックスの必需品だったんで、そう言うアイテムを見つけるのも大切だと思います。

西嶋：牛乳ですか（笑）。確かに気持ちの切り替えは大事ですよね。
他はありますか？

中澤：参考にならないかもしれませんが、私は中１から芸大を目指してきたので、当然根強いこだわりがありました。でも２浪して、芸大ってどういうところなんだろうというのを世界の基準から見るようになって。そしたら今まで芸大に対して持っていた憧れや強い思いとは別に、そこには日本の役割を荷なう教育機関が見えました。そしたら、大学４年間という時間の中で何ができてどういう可能性があるか、というのが見えてきたんです。そして不思議なことに、２浪してダメだったら、芸大よりも最善な道があるってことなんだ、と思うようになったんです。実際落ちたら、スケッチブックをもって世界を放浪するつもりでした（笑）。落ちたら落ちたで私にとって芸大に行くよりも益になるかもしれない、と。
２浪して初めて落ちてもいいやと思えたんです。それはあきらめではなく、新しい希望でした。自分の道を神様に全部ゆだねる気持ちになったというか。そのための２浪だったんだな、と今思います。試験が終わってから、父が「受かるといいね。でも落ちても、それもいいよね」と言ってくれたことも大きかったです。家族の支えに感謝しています。
 
西嶋：そうですね。自分にできる事はやりきったからこそ、そう思えたんでしょうね。
どちらにしても次の道が見えてきたということですね。
ではさらにお聞きします。受験において一番重要だと思うこと、あるいは自分が大切にしていたことがあれば教えてください。

北田：受験は合格するためのものだけど、受験のため（だけ）の勉強というのは良くないと思います。その先を見据えた、作品制作に繋がるよう学んでいくことが大切だと思います。
実際は体力とか、精神力がものをいうし、プラス思考でいかなきゃ絶対に潰される。弱いところを直すというよりかは、良いところを伸ばすことが大切だと思います。自分のスタイルって考えた時に、弱点を直したからといって、自分らしさになる訳じゃない。自分の強みを生かしていくとおのずと問題も見えてくるからそれを直していく方が、自分のスタイルを築けると思います。常にプラスへで、自分を動きやすくすることが大切だと思います。現役生って不安や迷いも多いけど、そこで勇気を出して一歩踏み出さなきゃダメ。自分を信じられるところまでやるのが一番です。

西嶋：北田君は強いね。だけどその裏には先ほど出てきた話にもありましたが、自分の弱さを経験し、乗り越えた上にこそあるのでしょうね。
中澤さんはどうですか？

中澤：芸術の仕事というのは、答えのない問いかけだったりするものなんじゃないかと思うのですが、受験ではまず問いがあって答えがあるんだ というのに気づいて、楽になったこともありました。ちゃんと相手の問いかけに的確に答えられているか？ということはしっかりおさえていないと、受験は成立しないんだなと。自分だけが理解出来るような作品を作っても意味をなさない。そういう意味で相手をよく知ること、自分をよく知ること、その上で戦いができると思います。浪人で気をつけていたことは、波を最低限におさえること。体調が悪くても、精神的にふにゃふにゃでも、合格ラインを保つこと。普段どんなにうまく描けても試験当日にそれが出せないと意味がないと思っていました。

西嶋：受験に於いて重要なポイントですね。言葉ではわかっていても実際に明確にそのことを理解し、実践出来る人は少ないと思います。精神的に強くなりましたね。
増渕君はどう？

増渕：客観性の一言に尽きます。客観性の意識とその獲得こそが予備校で得た一番大きなものだった様に思えます。講師から何度も同じ事を指摘され、そのたびに自分に苛立ち、わかっているけど出来ないもどかしさ。ただ、自分の作品を見て感じることと講師から言われることは同じだったので、自分が客観的に見さえすればいいんだと、今、自分はどういう状態で何が必要で何を捉えにいくのかを見極める。自分で自分を育てる力を身につければ良いのではないかと思います。すいどーばたには幸いにも大勢の人がいて比較できる対象が多いので周りに流されやすいという危険性はあるけど、客観的になれる材料は揃っていると思います。一人ひとり必ずいいものを持っているので、それをどう活かすかも実力だし、そこを補うのが客観的な視点だと思います。それさえ出来れば誰でも受かりますよ。

西嶋：他の二人の話の中にも「客観性」というキーワードが出てきましたね。
そのことを本当の意味で実感できた事は今後の人生において非常に有益になると思います。
では、今度は芸大に合格した後のことを伺っていきたいと思います。
芸大に通ってみて感じる予備校と大学の時間の流れの違いや、予備校と大学の先生との距離、仲間との過ごし方など受験時代とはだいぶ変化があると思いますが、その辺りをお話し頂けますか？

北田：大学は自由と聞いていたけど、思ったより制作時間が限られていて残念でした。授業内容は１年ということもあって道具作りなど基礎的なことが多い印象を受けました。だけど、その中で自主的に制作をすることもできるので、その辺りは居心地が良いです。課題の期間も長いので、自分のペースで制作ができるところは大きな違いです。

西嶋：今は石彫実習をやっているのかな？

中澤：はい。正直、身体はかなりツライです〜。毎朝手が固くて開かない（笑）。

西嶋：6面出しですよね。

北田：はい。僕はもう6面出しましたよ。

西嶋：おお、すごいねー！先生との関わりなどは何か変化ありました？

中澤：入学前に先輩の話を聞いた限りでは、先生との距離や同級生との関わりも薄いと思っていたのですが、実際は割と親密な感じですよ。研修旅行では教授や助手の方々と一緒に山登りしたりして、意外な一面を見ることができたり。関わりを持つチャンスはあるし、要は自分次第ですね。

増渕：予備校では受験ということもあり教えられるという感じでしたが、大学では先輩の作家としてアドバイスしてもらうという印象です。

北田：石彫場を含め大学では先生の制作している姿を見ることができるので、刺激になります。

増渕：助手の方からも研究室に気軽に来ても良いとおっしゃっていただき、フレンドリーな感じを受けます。

西嶋：ほう、結構親密にやっているんですね。

北田：クラスメートともみんなで鍋やったりパーティーしたり、楽しいですよ。今年の学年は仲が良いようです。

増渕：そうですね。肩苦しい感じはないですね。受験生の時は、どうしても一人で戦っていた感じがあったけど、大学ではもう少し周りと密接に関係を持てていて、一人一人が見えやすい感じがしますね。

西嶋：時間の感覚もやっぱり違うよね。

増渕：時間はゆっくりしています。予備校とは真逆ですね。受験という特殊な状況から意識を変えるのにはこういったゆっくりとした時間の流れが必要なのだと思います。


西嶋：では最後に受験生に向けてメッセージがありましたらお願いします。

北田：受験において、合否というものは、自分の許容範囲にあるものではないと思います。やりきって合格する人もいれば、それなりにやって合格する人もいる。逆にやりきっても合格できなかったりということもある。自分の手の及ばないところで悩む必要はないと思います。自分に出来ることを自分が納得するまでやりきることは、自分次第でどうにでもなること。それをやるだけ、それだけでいいと思います。

中澤：いろいろな問題や課題を一人一人が抱えているのだと思いますが、問題の以前にまずしっかりとした土台において、自分が自分らしく存在すること、これが最も大切な事だと思います。それと体あっての制作だし、必要なだけ食べ、寝て、時には心よりも体の方が正直な事もあるのでそれに素直に従う事も大事だと思います。周りの人、アトリエの空間も大切にすることが、心の在り方、作品の在り方につながってくると思います。来年みんなが芸大の門をくぐって来ることを楽しみにしています。

増渕：とくにないですけど、多浪の楽しみ方の一つとしては、大学に入ってからの事を考えるとおもしろいかも。授業なんて出なくて良いから、予備校に縛られず、色んな作品見たりして常に新鮮な気持ちでいることが大事になる。おもしろい作品のアイデアが浮かんだらニヤニヤしながらメモして授業の中で出来そうなら学校に来てやってみる。意外と予備校のカリキュラムの中でも考え方次第で、自由に楽しく自分の作品作りが出来ますよ。あと、どばたにいると１日とか多くても３日課題だけど、先生にお願いして、１，２ヶ月ぐらいかけてじっくりと納得いくまでやってみてもいいのでは？一度人生踏み外しているんだし、周りに合わせる必要はないと思います。一浪生、現役は知りません（笑）。ただ突っ走れば良いんじゃないですか。だめだったら浪人すればいいじゃん。いいことあるから。

西嶋 吉田：増渕くん、中澤さん、北田くん、本日はありがとうございました。３人とは予備校を通して長く接していましたが、今日初めて聞くエピソードに、驚きや納得が多々ありました。やはり3人ともかなりディープな戦いを経て合格を勝ち取っていたんですね。全国の芸大、美大を目指す多くの方々にも多くのヒントや励ましに富んだインタビューだったと思います。
今日は本当にありがとうございました。

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   <title>すいどーばた卒業生に聞く大学生活</title>
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   <published>2008-03-05T10:36:59Z</published>
   <updated>2010-04-12T05:49:41Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第6弾」 インタビュー第六弾はドバタから巣立っていった学生のみ...</summary>
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      <name>彫刻科教員</name>
      
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         <category term="卒業生" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
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      <![CDATA[「インタビュー企画第6弾」
インタビュー第六弾はドバタから巣立っていった学生のみなさんがその後、大学などでどのような活動をしているのかに迫ります。大学での生活や作品制作、カリキュラム以外での自主的な活動など、大学に入るとどのような日常が待ち受けているのかを聞いてみました。皆さんに近い等身大の大学生の生活、自主的な活動など参考になるお話が聞けると思います。

今回は、広島市立大学に進学し、この春卒業を迎えた黒田君と丸橋君に話を聞いてみました。クラス担当した西嶋と広島の展覧会に参加した吉田がインタビュアーを務めます。

<img alt="kuroda2.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kuroda2.jpg" width="350" height="263" />
黒田大祐君と現在の作品

<img alt="marubashi2.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/marubashi2.jpg" width="350" height="263" />
丸橋光生君と現在の作品

吉田（以下Y）:今回はすいどーばた出身者が大学に進んでどんな活動をしているのか？紹介して、すいどーばたで勉強している皆さんにアフタードバタのイメージを持ってもらおうという企画です。まずはお二人とすいどーばたとの関わりから聞きいていきたいと思います。
二人は結構浪人が長かったように思うけど何浪してたんだっけ？ちなみに僕は３浪なんだけど・・・
丸橋（以下M）: 僕は3浪しました。
黒田（以下K）: 僕も3浪しました。長いですね。	

西嶋（以下N）: 二人は京都から出てきて下宿生活をしていたけど、暮らしとか変化しました？二人とも バイトしながらじゃなかったっけ？
 M: そうですね。浪人中バイトはずっとしていました。 でもあまり大変だとかっていう気持ちは無かった気がします。バイトをしている人は他にもたくさんいましたし。僕は田舎から出てきてたんで、特に始めのころは美術館やライブハウスなんかによく出かけ、刺激的なものを沢山目にしながら、東京での生活を楽しんでいたような気がします。2浪、3浪となるにつれて、精神的に徐々にしんどくなっていった気がします。

K:僕はかなりバイトしましたね。1浪の頃は正直、両立が難しくて病んでいました。でも2浪3浪としていくうちに、当然ですけど生活力とかついていった感じはしますね。なんというのか慣れかもしれませんけど健康になっていきました。

<img alt="kuroda.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kuroda.jpg" width="350" height="413" />
黒田大祐君　すいどーばた時代の塑造作品


N：精神的には重くなり、肉体的には軽くなる・・・重い言葉ですね。考え方なんかは変化しましたか？
M：僕の場合考え方は3年間変わらなかったかなあ・・・、それは良くない事だったと思いますが・・・。一つ変化があったとしたら２浪目までは芸大一本だったんですが、3浪目の春に今年で浪人は最後にしようという決心みたいなのがあって、他の大学も受けることにしたことでしょうか。黒田は1浪から3浪にかけて考え方に変化はあったりしたのかな？
K：どうかな〜。う〜ん、浪人に金を使う事は勿体ないと思うようになって、自己投資もいい加減おんなじ事ばかりは無駄とは言わんけど、アホらしくなって。ちょっと考えて、喫茶店でコーヒー飲んで考えてるうちに、芸大じゃなくてもいいと思えてきたんやな。

N：二人とも塑造力中心にかなり力をつけて、浪人でやる勉強をしっかりやれたから、そのような境地に行けたのかな？「学び尽くした！」みたいな感じってあったのかな？
M：そうですね。実力がついてきて、でも同時にマンネリ化してくるのもあって、もう次のステップに進んだ方がいいなと自然になりました。学びつくしたかどうかは解りませんが。
K：嫌いな石膏像がまあそこそこ描けるようになって、そうしたら、逆にこの先はもう本当に長いと思ったし、デッサンや塑造は上手くなり続けるかもしれませんけど、ただそれだけで、試験の日に緊張しない自信は全然いつまでも持てそうになかったんです。試験は陸上競技やスポーツに似たところがあって結果を出さないとダメで、ジワーと何とかなるようなことは一つもないですから、そういう勝負は肌に合わないし、もっと違う基準で勝負したいと思ってきたんですね。3回も負けて学び尽くしたというよりは、そういうことを思い知らされた感じです。

M：そうやな、結局その日（試験の日）が大事なのが解ってくる。ほんならその他の日は何なんやとなるしな。そこで遊んでしまう人もいるけど、遊んでも勉強しても試験のその日だけ良ければ良いということで遊んで多浪して、それで受かってもねえ、人生はそこで終わる訳やないから、ずっと続いていくと思うと結局困る事になるよね。遊ぶ事も大事やと思いますけど、勉強も大事なんです。
K：器用にできたら一番いいんですけどね、結局試験は受かった方がいいです。 

M：でも3年も居たから友人も沢山できたし、今でもその頃の友人とは交流がありますがとても刺激になります。だから３年間あの時は苦しさもあったけど、今思うと３年位いて丁度良かったかもしれないと思うし、事実、今その頃に助けられてると思います。
K：そうやね。



<img alt="maruhashi.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/maruhashi.jpg" width="350" height="383" />
丸橋光生君　すいどーばた時代の塑造作品


N: つらく長い浪人生活だった訳だけど、実技以外に培われたものとか、何かあったのかな？
 M:そうですね、自主性というのか、良くも悪くも自分で判断して行動することでしょうか、考えているだけでは何にも成らないのでやってみる姿勢かな。ドバタで言えば朝早く来てやるとか、自主課題とか、まあ遅刻しないみたいな事を含めて自分にはね返ってくるんだぞっていう。
K:ああなるほど。

N: 「自分に跳ね返ってくる」っていうのは、人生の教訓だね。黒田君はどう？
K:先生の批評を鵜呑みにし過ぎないとかね。やっぱり自分で判断しないとね。素直に聞くにしても、試験でもそうだし、浪人が終わってもそうだしね。僕は自分では素直に聞き過ぎる感じだったと思ってんだけど、これは講評じゃなかったと思うけど、中瀬さんが「報われる努力をしろ」と言ったのをよく覚えてるなあ。その時は全くその通りだなあと思った。浪人生は特にそうだと思う。
M：へえー。
 
 
 
広島時代
 
N:そういった浪人生活を経ていよいよ広島での生活がはじまる訳だけど、大学ではどんな作品を作るの？人体とかがやっぱり多い？
M：そうですね。カリキュラムは人体中心です。広島市立大学の彫刻科では、学部の間はどの学年も半分は人体の塑像に時間が当てられています。残りの半分で、石、木、金属、テラコッタなどの実習を行います。それらの実習も基本的には人体の制作になっていますね。
卒業制作あたりから、自分なりの展開を加えて作品の制作をはじめる人が出て来る感じです。
大学院以降は人体の制作だけを続ける人もいますが、大きな構造物の様な作品やモニュメント的な作品を作る人も多いように思います。広島は東京のようにギャラリーがいっぱいあるわけではないので野外での展示やプロジェクトでの展示が多く、そのため大きな作品やサイトスペシフィックな作品を制作される方が多いです。

K：学校も新しくて広いですし、設備が充実してるから大きいのが作りやすいかもなあ。でも今のカリキュラムは人体が中心だね。
M:うん。まあでも、大学の課題と自分のしたい事が一致するとは限らないけど、
強制的にせよ自分だけでは得られない知識や経験があるから、両立させるしんどさも含めて楽しいですね。
K:うんうん
N:課題やカリキュラムの制約をそういう形でポジティブに受け入れてやっていけるのはいいことだね。

 Y:大学でのカリキュラム以外の活動をなにやら二人はやっているように見えるんだけ ど、少し詳しく聞かせもらって良いかな？
 M:僕は昨年、柳幸典さん（現在広島市立大学の准教授をされています。）がプロデュースし、広島で開催された「旧中工場アートプロジェクト」に参加させて頂きました。この展覧会は旧ゴミ処理工場、吉島という住宅街、日本銀行の旧広島支店の三つの会場からなっていて、それぞれの会場にコンセプトが与えられて、そのコンセプトに沿った作品が各会場で展示されているというもので、総勢60名を超えるアーティストが参加しました。
僕はこのプロジェクトの少し前に、あるビルの前に作品を設置させていただく事があって、それがキッカケで声を掛けて頂きました。著名なアーティストが多く参加されているプロジェクトだったので、かなりやりがいはありましたね。この展覧会の時はプラスチックの作品を短期間で約５０個作ったんですが、大学の課題と違いやりたい事をやっているという楽しさはありました。でも完成が間に合わなかったら色んな人に迷惑をかけるし、緊張感はとてもありましたね。（笑）友人に手伝ってもらったりして何とか間に合わせることができましたが。
Y:他の科とも連携して企画に携わるのは貴重な体験ですね。

<img alt="bigpants19.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/bigpants19.jpg" width="350" height="486" />

<img alt="bigpants22.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/bigpants22.jpg" width="350" height="494" />
丸橋光生君の現在の作品

Y:黒田君はどうですか？
K:僕は浪人の頃から続けていた劇団のようなものを引きずっていて、今もパフォーマンスと言うか、変なダンスのような事をする集団を率いています。広島ではビルの屋上などでお金もらって公演したり、広島のお祭りに出たりしてます。ダンスの人とも交流ができて、とあるダンスサークルのお手伝いで国際展に参加したりと意外な展開がありますね。あくまで彫刻が本業と思ってるんですが、昔から彫刻以外で褒められる事の方が多いので何ともいえない気持ちになります。勿論カリキュラムにはダンスはありません。
M：ビルの上でやったパフォーマンスには僕もでていました。（笑）
K:丸橋はなんでもやるね〜。 

Y:その辺の課題以外の制作は大学を使っているの？ 
M:僕は大学で作品を作ることが多いですね。大学にはプラスチックと塗装専用の工房もあるのでプラスチックをやるときはそこを使わせてもらってます。他にもいろんな工房があります。うちの大学は設備が充実しているので使わない手はないです。人脈などは、大学内、大学外問わずに広がっていきますね。僕の場合は作品を本格的に創り出してから広がりました。作品をみてもらう事があって、それがキッカケで興味をもって頂いたり、展覧会に誘って頂いたりといった感じです。
黒田は？

K： 僕の場合は家でも学校でも制作しますね。僕の家は普通のマンションで7畳くらいの広さなんですが、一度家で７mくらいの大きさの作品を家で作ったことがあって、その時はもうホントに隙間で生活するかんじで、しゃがんでるか丸くなって寝てるしか出来ませんでした。「家に帰りたくない！」とか「雨でも出かけたい！」みたいな凄まじい狭さでした。そんなこともありました。
M: へ〜
K: 学校に居場所が無い訳ではないので、今は大きなものは学校でつくります。

Y:学部在籍中からそこまで活発に活動するのは珍しいと思うんだけど、どういった考えからそういう活動をしているの？
M: 確かに周りにそういう人はいませんね。
K: うん。性格もあると思いますけど、
M：大学での課題に興味がもてないわけではないですが、これだけ（課題だけ）やっててほんとにいいのかな？というようなことは思っていたと思います。いずれは社会にでて美術を続けていくわけですし、大学の中でじっとしているのは逆に不安だったりします。何かしないとと思いながらなにもできずにいたところに、タイミングよくビルの前に設置する彫刻の制作の依頼や、プロジェクトのお誘いがあったりしました。実際それらの仕事をさせてもらって、少しはやれるかなという自信はつきました。

Y:やっぱり危機感みたいのはあるんだね。その危機感を活動のエネルギーに換えて活動していくのがすごいね。黒田君はどう？
K:大学が地方なんでこのままでいいのか！みたいな危機感はすごくあって、なにかやらねばと足掻いているだけで、クールやれたらいいと思います。でも浪人生が大学に落ちたときの悔しさで、上野から歩いて池袋まで帰るとか、終電まで山手線ぐるぐる乗ってるとか、そういうよく聞く異常行動を起すエネルギーに比べたら、大学での足掻きはまだ省エネですね。もっとなんとかしなければと思います。でも異常行動は避けたい。
M：異常行動は避けたいね。

<img alt="kurowork.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kurowork.jpg" width="350" height="238" />
黒田大祐君の現在の作品 
 
 
  
 
ヒロシマ・オーについて

N:ヒロシマオーについて、概要というか、簡単に教えてください。
M:ヒロシマ・オーは若手美術作家による展覧会です。黒田を中心に広島の若手美術作家が運営を行い開催しています。広島では先程も言いましたがギャラリーの数が少ないせいもあり、若手美術作家の作品を観る機会というのが、東京などに比べると格段に少ない状況にあります。そこで関東や関西で活躍されている若手作家の方と広島の若手作家とが合同で大規模な作品の発表を広島で行って、そのエネルギッシュな表現を広島の方達に見て頂こうというものです。作品の発表と、若手作家の交流から広島の芸術や文化がより活気づくことを目的としています。
K:これまで二回開催しどちらも20名前後の活躍中の若手作家の方が参加されました。朗さん(吉田)には二回とも参加していただいています。

Y:ヒロシマオーをやろうと思った動機ってなんなのかな？そもそも二人で思いついたの？それともどちらかが誘ったのかな？
M:もともとは黒田のアイディアでした。ね？ 
K: そういうことになってるんですけど、何でこんなことしてるのかとアホらしくなるときもあって、誰が考えたんだっけ？と丸橋に聞くこともあります。
M：聞かれてもこまるわ。

K:でもそんな感じで誰かという個人が強く出ないから、皆でうまくやってるということなんでしょうね。東京に比べたらギャラリーも少ないし、学生も少ない。そんななかで東京に行くという発想では限界があって、みんながそういう風にするととても窮屈で一方通行だと思うんです。もうすこしやりようがあるんじゃないかと、無いものは自分で作ってしまえ！というような少々乱暴な、でもそういうことです。
自分達で展覧会をつくるという事はグループ展としてはよくありますよね。ああいう感じをただデカくしたらいいんじゃないかと、こういう単純な事なんですけど、それを必要としている場もあって、それが広島では物理的な面でのハードルが低くて出来やすかったんです。もし続いていけば何となく何かボヤ〜とジワ〜といい事になる気がします。


Y:建物について　広いし味わいのある建物なんだけど、これも少し教えてください。


<img alt="nichigin.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nichigin.jpg" width="350" height="263" />
旧日本銀行広島支店外観

M: 広島市の中心部にあるこの建物、旧日本銀行広島支店は1936年（昭和11年）に日本銀行広島支店として建てられました。第二次世界大戦時に被爆していますが、爆心地からわずか380mという近さにありながらもその堅牢なつくりから建築当時の外観をとどめています。戦後も日銀支店として使われ続けていたそうです。日銀支店が1992年に移転した後、広島市の市指定重文に指定され、同時に日本銀行より広島市に無償貸与されました。そして現在は広島市の管理のもと、市民も利用が可能となっています。原爆ドームと並ぶ広島の歴史を象徴する建築物です。
K:結構頻繁に平和関連の展示や美術展などが行われています。 

N:こういった建物で美術展示が出来るってことは、広島という街にこういった活動を受け入れる、そういう環境があるのかな？
K:  そうですね?。確かにそういう風にしていこうというような行政などの動きはあるように思いますが、環境が整っているとはまだいえないかもしれません。
M: そうだね。

<img alt="akira_yoshida.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/akira_yoshida.jpg" width="350" height="260" />
吉田朗ヒロシマオー展示作品

N:朗（吉田）は展覧会に参加してみて、　どう感じたの？

Y:去年は黒田君と丸橋君で仕切っている感じがしたんだけど、今年はなんか組織が厚くなっている感じがしました。二人の下級生にあたる世代の人も参加していたよね。
M:そうですね伝えていくというより、参考にしてもらえればいいとおもいます。
K: そうやな

N:ヒロシマオーをやることは、市立大学の人たちにどう認知されているのかな？どんな目で見られているの？
M:どうなんでしょうか?でも今年二回目でしたが、やはり前回よりは認知されてきてるなあとは思いました。見に行くよ、と声を掛けてくれる人は増えた気がします。他の専攻の先生からヒロシマ・オーについて話しかけられることもありました。
K:良くも悪くもやってることがジワ〜と浸透してるといいですね。

Y:大学サイドは学外での展覧会に積極的に見えるけど、そういうサポート体制みたいなものはあるの？
M:学生の自主的な活動に対する金銭面の若干のサポートはありますね。

<img alt="ichidai.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ichidai.jpg" width="350" height="263" />
広島市立大学

Y:ヒロシマオーの搬入の日に作業していていたら、二人は卒業制作の搬入をしているって聞いて、卒業制作と時期をかぶらせるなんて大変というか、この人達は異常だ！（良い意味で）と思ったんだけど、すごいバイタリティーだよね。なんか突き動かされるものがあるのかな？
M:なんでしょうか・・・。やっぱりあっという間に時間は過ぎていきますし、やれることはやっておこういうのはあります。少々無理するぐらいでいいんじゃないかと。
K: 僕は「しまった！俺は馬鹿だ！」と後悔しました。事の重大さに気がつくのが遅いと言うか、すぐ忘れるんですかね。
でも展覧会の準備のどこかのタイミングでは気がついて考えて「大丈夫や」という結論を出しているんでしょう。事実過ぎさってみれば、かぶってた事自体忘れかけています。

<img alt="ishiba.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ishiba.jpg" width="350" height="263" />
 
 
 
Y: 卒業後は二人はどうされるのですか？
K: 僕も丸橋も大学院に進学します。

Y: そうですか、これからより活動を発展させていくのが楽しみですね。最後の質問になるのですが、ふたりの現在にドバタ時代はどんな影響を与えましたか？
M: やっぱり自分のものづくりの原点のようなものがあるように思います。僕はデッサンより塑像が好きでしたが、ただの粘土のかたまりが試行錯誤していろいろ手を入れていくうちに、ある瞬間から粘土ではなく全く別の質感が現れてくる、そしてそこにある世界が生まれる。そういう感動をドバタでたくさん味わったと思います。作る喜びでしょうか。今でもやはり感動や喜びを求めて作品を制作していますし、そういう感覚はドバタの頃と変わってないと思います。ドバタ時代の思い入れの強い作品に関しては、制作当時の気分や、考え、情景、感動をはっきり思い出す事ができますね。

K: つらくて、しんどくて、我慢して、ともかく自分の程度を思い知らされて、反省して勉強しましたから、少しは反省的思考を身につけられました。デッサンや彫刻は上手くなったとも下手になったとも何ともいえない感じですが、ともかく一生懸命やりました。今は、やはりそれでこれからもそうしていかないといけないという気持ちになります。

Y: 浪人時代の話の「試験のその日だけ良ければ良いということで遊んで多浪して、それで受かっても、人生はそこで終わる訳やないから、ずっと続いていくと思うと結局困る事になるよね。」という言葉が、私にはとても印象的でした。作り続けるということは日々の積み重ねであり、それは浪人時代も大学を出ても変わらず続いていくことですしね。危機感をもちながら、それを自らの活動やバイタリティーで克服していく姿に「強さ」を感じました。お二人の話、皆さんはどのように感じましたか？予備校生だけでなく、大学に進学した学生にも参考になる貴重なお話を聞けたと思います。ありがとうございました。






黒田大祐
個展
2007　　 「自然のめぐみ」　　　　　　　　  広島　新地ギャラリー
主なグループ展
2005　　 「ｇｏｂｂｌｅｄｙｇｏｏｋ」　　東京　　銀座小野画廊2
2007　　 「ヒロシマ・オー」　　　　　　　広島　　旧日本銀行広島支店
　　　　　「日本文化と造形芸術」展　　　　広島　　広島大学内
　　　　　「大塚かぐや姫プロジェクト」　　広島　　安佐南区大塚




丸橋光生
個展
2007　　 　art space HAP　　広島
2007　　 　新地ギャラリー　　広島
グループ展
2005　　 「ｇｏｂｂｌｅｄｙｇｏｏｋ」　　東京　　銀座小野画廊2
2006　　 「ヒロシマ・オー」　　　　　　　広島　　旧日本銀行広島支店
2007　　 「小野画廊小作品展」　　　　　　東京　　銀座小野画廊
　　　　　「旧中工場アートプロジェクト」　広島　　吉島地区
　　　　　「kwon-ki」　　　　　　　　　　  広島　　ギャラリーG
　　　　　「日本文化と造形芸術」展　　　　広島　　広島大学内
その他
野外彫刻「今日のためのうた（１）（２）」が広島パークビル・ストリート・ギャラ
リー（広島市中区大手町）に現在設置中。（2008年9月まで）]]>
      
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   <title>2007合格者体験記特集</title>
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   <id>tag:www.dobachou.net,2008:/interview//5.277</id>
   
   <published>2008-02-04T07:59:15Z</published>
   <updated>2008-02-04T14:59:03Z</updated>
   
   <summary>「インタビュー企画第5弾」 　2007合格者体験記特集 昨年度芸大に合格した学生...</summary>
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      <name>彫刻科教員</name>
      
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         <category term="受験" scheme="http://www.sixapart.com/ns/types#category" />
   
   
   <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.dobachou.net/interview/">
      <![CDATA[「インタビュー企画第5弾」
　2007合格者体験記特集


昨年度芸大に合格した学生の体験記がwabや入学案内に載っていますが、
こちらにまとめてみようと思います。
それぞれにリアリティーがあります。
参考にしてください。

<strong>●ターニング・ポイント</strong>
<img alt="kawashima.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kawashima.jpg" width="85" height="113" />
川島大幸（2浪／静岡・私立浜松日体高等学校）
東京芸術大学美術学部彫刻科、金沢美術工芸大学美術工芸学部美術科彫刻専攻、東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻、東北芸術工科大学芸術学部美術科彫刻　合格
<img alt="P3240144.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/P3240144.jpg" width="300" height="388" />

　受験を振り返ってみると、自分と対話をすることができる良い機会だったと思う。それが顕著だったのは、2浪目の時だ。
　現役の時は、できることを精一杯やった。1浪の時は、何でも吸収してやるという気持ちで基本を大切に過ごした。そして、2浪の時が僕にとっての「ターニング・ポイント」だった。物事を客観的に見ることができる様になり、先生に言われることも理解できる様になったと思う。先生達の雰囲気もそうだったが、自分の中でも実技を変えないといけないと考える様になった。去年の先輩達を見ていても攻めの気持ちを持っていたなと思った。自分は今何をするべきかを考える様になり、実行に移すことができたと思う。2浪の最後の1週間前まで、今までやってきたことをまとめることができなかったが、最後はまとめることができて良かった。色々なバリエーションのある先生や友達がいたから自分を見直すことができたと思う。
　2浪目で心に残っている言葉がある。「本番は、僕は今までこれだけのことをやってきたんだぞ、というのを絵にしてくれれば良い。」と、「受験は博打じゃない。頑張って続けてやって実力がつけば受かる。」である。2浪目で悩みが多くなったが、この2つの言葉が支えになっていた。
　お互いを高められる友達、バリエーション豊かな先生や教務の人達のお陰で楽しく充実した予備校生活を送ることができた。


<strong>●98+365×2+346の感謝</strong>
<img alt="ichikawa.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ichikawa.jpg" width="85" height="113" />
市川めぐみ（3浪／滋賀・県立東大津高等学校）
東京芸術大学美術学部彫刻科、多摩美術大学美術学部彫刻学科、武蔵野美術大学造形学部彫刻学科　合格
<img alt="P3240133.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/P3240133.jpg" width="300" height="392" />

　高3の夏、地元を離れる事に対する両親の反対を、高校の美術教師にも手を貸していただき賛成へと漕ぎつけた。そうまでして、「どばた」に行きたい理由があった。日本で一番規模の大きい美術系予備校だからだ。生徒の人数も多けりゃ講師方の人数も多く、受けられる指導のバリエーションもある。というのは、人生初の受験失敗の後に気付いた事だが・・・・・・
　私は2浪まで、芸大1筋でやってきた。高3、1浪、2浪と、3度1次通過していた。後もう1歩のところで手が届かない。私に何が足りないのか。その根源は何処にあるのか。3浪の春、狼狽する日々が始まり、20年そこらしか生きていないのに、「泥水を啜る」とはこういう事かと感じる事もあった。そうなるともう、どれだけ真剣に立ち向かっても、力づくでなんとかしようとしても、思う様にモノを創造できない。感じた事と裏腹に手だけが動き表現にならない。12月一杯まで、そんな調子でジッタんバッタんともがいていた。
　心の糸が修復不可能に切れてしまう直前で、いつも私はその細く弱い糸を、繋ぎ止めていたその行為は、とてもじゃないが私1人でできたものではない。自信も自尊心もとっくに失っていたし、当然何を信じれば良いか、その答えを周りの全てに頼る他なかった。坂道を転がる小石になった私を海へ落ちてしまわない様に、どれだけ加速しても受け止めて丘へ投げ飛ばしてくれる先生方がそこには居たし、フレッシュな眼差しでひたむきに闘う現役生や1浪生、私よりも大人な精神を持つ2浪生も居て、自分を奮起させてくれる強烈な刺激を与えてくれた。
　最後の芸大試験前日、一生忘れないであろう言葉を私は耳にした。「自分の持っている感覚を全部出して来い。」私はやっと答えを見付けた。何度も何度もへし折られていた自信を、試験当日形にする事ができたのだ。
　ここまでやり切れたのは、周りの全てのお陰だ。何かが1つでも欠けていたら、今の私は存在しない。


<strong>●努力と根性</strong>
<img alt="jyahana.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/jyahana.jpg" width="85" height="113" />
謝花翔陽（1浪／埼玉・私立城西大学付属川越高等学校）
東京芸術大学美術学部彫刻科　合格
<img alt="kouseisozou.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/kouseisozou.jpg" width="300" height="390" />

　1年前、浪人が決まった時、僕は覚悟をしました。この1年は「どばた」に死のうと。
　成功に必要なものは努力と根性の2つだけであると僕は信じています。だから僕は1年間無遅刻無欠席、ほぼ全ての早朝アトリエと夜間の居残り制作を行いました。
　自分よりも経験や才能のある人がいる。彼らと対等に渡り合うために不器用な僕に残された手段は、人一倍、人十倍の努力をすることでした。どんなに辛くても諦めず、根性でついて行くしかなかったのです。
　いくらやっても上手くいかず、周りから置いて行かれる時もありました。なんでこんなにやっているのにうまくいかないのかと悩んで卑屈になった事もありました。そしてその努力の結果は、受験で確実に現れたのです。
　毎日休まず「どばた」に行き、アトリエのドアは静かに閉め、毎日掃除をする。当たり前の事ですが、そうする事で精神が鍛えられ技術が伴いました。
　小さな積み重ねが大きな流れを作る。今時流行らないスポ根モノのようですが、勝てば官軍！
　最後に、僕を導いて下さった先生方、共に切磋琢磨した仲間達に感謝したい。ありがとうございました。


<strong>●大切な事</strong>
<img alt="nakazato.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/nakazato.jpg" width="85" height="113" />
中里勇太（2浪／群馬・県立西邑楽高等学校）
東京芸術大学美術学部彫刻科、多摩美術大学美術学部彫刻学科、東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻　合格
<img alt="P3240146.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/P3240146.jpg" width="300" height="387" />

　私が実技をする時に大切だと感じていた事は、彫刻的知識はもちろんですが、「対話」する事です。この対話を、自分自身の作品や、対象物に対して行えた時に、最大限の結果を得る事ができると思っていたからです。
　しかし私は、ここぞという時につい力んでしまって、対話をする事を忘れ「結果を出さなければ、完成させなければ」という気持ちだけが先行して失敗してしまった事が何度もあり、その度に対話をする事の重要性を感じていました。
　そういう経験を生かし、リラックスして自分自身と対話し、自己表現を見付けだす事や、対象物と対話しその物の特徴を引き出す事、そしてそれが冷静にできた時には自然と結果がついてくると信じていました。普段から実技をする時には対話する事を意識できていた事や芸大試験本番でも、対話する事を怠る事なく臨めた事が、合格できた最大の理由だと思っています。そして、東京芸術大学合格という、1つの目標を達成した今、また新たなスタートラインにたった気持ちで、努力していこうと思っています。もちろんこの学校で教えてもらった、彫刻的な意識や、対話をするという事を忘れる事なく、自分の作品作りの中に生かしていこうと思っています。
　最後に、2年以上もの長い間、熱心に指導して下さった先生方、本当にありがとうございました。



<strong>●前進</strong>
<img alt="oishi.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/oishi.jpg" width="85" height="113" />
大石雪野（現役／神奈川・県立神奈川総合高等学校）
東京芸術大学美術学部彫刻科、東京造形大学造形学部美術学科彫刻専攻　合格
<img alt="P3240123.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/P3240123.jpg" width="300" height="388" />

　私がすいどーばたで過ごした2年間の中で、最も意義があったのは、自分を高めるための行動を惜しまなかったことだと思っています。
　彫刻が強いのは「どばた」と聞いて、矢も盾もたまらず以前通っていた予備校をやめ、すいどーばたの門を叩いたのは、高校2年の春でした。私はまだ受験生ではありませんでしたが、できるだけ早く、多くの経験を積みたいと思い、その頃から夜間部に通わせていただきました。それからはただひたすらに彫刻と向き合う毎日でした。自分の課題をひとつひとつ駆逐していき、着実に上手くなっていく手応えを感じられ、とても楽しい日々を過ごしましたが、その一方で、自分の作品がだんだんと技術に凝り固まり、色褪せていっているという事実に苦しまされることになりました。そんな中助けられたのが、友人や教師の存在です。彼らに、時には力を抜き、素直に感動することの大切さを教えられ、最後には克服することができました。「どばた」で得た人とのつながりは、何にも代え難い宝になったと思います。
　私は常に危機感を抱えていました。いくら実力をつけても、満足できたことは1度もありませんでした。自分はもっと成長できる、と信じる事が、私を支える力となりました。これからも自分の可能性を信じ、生涯邁進し続けたいと思っています。]]>
      
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   <title>対談！　すいどーばた主任 中瀬康志×湘南美術学院主任 佐藤武夫</title>
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   <published>2007-10-30T15:01:23Z</published>
   <updated>2007-10-30T15:04:19Z</updated>
   
   <summary>対談！　すいどーばた主任 中瀬康志×湘南美術学院主任 佐藤武夫 「インタビュー企...</summary>
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      <name>彫刻科教員</name>
      
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      <![CDATA[対談！　すいどーばた主任 中瀬康志×湘南美術学院主任 佐藤武夫

「インタビュー企画第4弾」
すいどーばた美術学院彫刻科主任 中瀬康志
　　　　　　　　　　　　　  ×
　　　　　　　　　　　湘南美術学院彫刻科主任 佐藤武夫による対談
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　インタビューアー　西嶋
インタビュー企画第４弾は、現在の彫刻科受験における二大勢力であるすいどーばた美術学院と湘南美術学院の主任同士による対談形式で行いたいと思います。
昨年度はすいどーばたが芸大１２名、湘南が芸大７名ということで、芸大の定員の多くをこの二つの予備校で占めている状況です。（講習会生含む）
そんな二大勢力が、二年ほど前から合同で全国公開実技コンクールを開催するようになりました。

お二人にはその経緯と実際的な影響、将来的な展望についてお聞きしていきたいと思います。

今回はすいどーばたと湘南の両方で講師経験を持つ西嶋がインタビューアーを務めます。

<img alt="DSC_2555.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2555.jpg" width="400" height="235" />
右から中瀬、佐藤、西嶋

※ 参考　昨年度の東京芸大彫刻科受験者数は279名でした。
　その内一次試験の合格者は70名。その内訳はどばたが27名、湘南が13名で、その他が30名でした。
　　昨年度公開コンクールの参加者数は169名でした。　その内訳どばたが71名、湘南が31名で、その他が67名でした。その他の内訳は、お茶美、立美、新美、代ゼミ、東京河合、名古屋河合、高崎、千葉美、取手アトリエなど全国の美術予備校の学生のほか、美術高校の生徒、美術大学（再受験者）などから参加してくれました。遠くは四国や岩手の高校生の参加もありました。


西嶋：
本日はよろしくお願いします。
さて、まず始めにお伺いしたいのは、全国公開実技コンクールを合同で開催することになった経緯をおききしたいのですが、如何でしょうか？


中瀬：
合同コンクールは私から湘南に提案させて頂きました。予備校界では言ってみればタブーの方法ですから、まずはこちらの情報を全て公開することで信頼関係を築くということから始めました。最初に湘南に行った時は緊張感がありましたよ（笑）。普通では考えにくいことをやろうとしていた訳ですから、大きな視点にたった考え方をどうにかして理解して頂くという想いで伺いました。
　経緯としては、彫刻を目指す学生数の減少をデメリットに考えず、今だからできることがある、つまりチャンスと捉えたわけです。一つには、予備校を単純に受験競争という現場として考えず、もうひとつ広く、美術、教育の理想像をお互いに考えていく現場としてとらえることはできないかということ、二つ目は、やはり学生の立場に立って考えると、より自由な交流の中で鍛えられる方が、受験生としての競争意識も含め学生のレベルアップにも繋がるのではという考えです。つまり、学生にとって多くのメリットがあるというのが一番ですね。


佐藤：
そうですね。今の話には湘南の講師も同じ考えを持っています。
合同コンクールを始める前は、湘南では彫刻科のみが独自に公開コンクールを開催していましたが、日程がどばたと重ならないように気にしたり、外部生が来てくれるように依頼したりと大変だったんですよ。それが3年前に中瀬さんの提案から西澤君が単身どばたに乗り込んで公開コンクールに参加し、中瀬さんが湘南に来てくれたのが始まりでしたね。「さぁ、来年から合同でやるか！」というときには、実は講師間でもバトルがあったんですよ。「どばたに勝つ！というプライドを捨てるのか！」的な（笑）

西嶋：
では、実際合同公開コンクールを初めてから、どんな影響がありましたか？

佐藤：
まず、学生の立場からすると、合同で行う以前では、どばたと湘南の両方の公開コンクールに参加していたので、11月は休む暇も無く、大変だったのが一本化されて充実したことが良かったです。また、この交流をきっかけに、講習会にどばたの優秀な学生が来てくれたりして内部生にとって、すごくいい影響になっています。「あぁ、湘南ってどばたに比べるとゆるいなぁ」とか「もっとストイックにやらないとダメだぜ！」というような感情を持ち、そしてどばたに行きたがる・・・・。あれ？いい影響でしたっけ？そうですね、自分を見つめ直すことは重要ですし、そういった異なった文化にあこがれを持つ事も大切です。多感な年代の学生には情報は遮断せずオープンにした上で、これからどうすべきか、何を目指していくのかを考えることが本当の目的かもしれません。
<img alt="DSC_2566.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2566.jpg" width="400" height="318" />

中瀬：
そうですね、空気が通った感じはしますね。それよりも「きっかけ」としての合同コンクールをさらにどう「展開」していくかのほうに視点はすでに動いているんですね。当初から合同コンクールそのものが目的ではなく、そこから始められる様々な可能性への興味でしたから。例えば講習会や普段の授業の中でのコンクールなどでの交換留学的なやり方とか。一人一人の交換でも年間を通じてコミュニケーションすることで、さらに学生のモチベーション、いい意味での緊張感も生まれるのではと思いますから。ただ、こうした交流が単純に大きな組織として個々の特色を欠いていくことは避けなければとは思います。その意味でも僕は以前から湘南に関しては純血種というか土着的というか（笑）、そんな体質を感じてましたから、今後の交流に対してはかなり期待しているんですね。
<img alt="DSC_2567.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2567.jpg" width="400" height="472" />

西嶋：
現在の受験の状況ですが、受験者数の減少に伴い、倍率が低下して来ています。
そのあたりの影響をどうお考えでしょうか？

佐藤：
まず私大の倍率低下ですね。これによって多くの大学が自己推薦入試の導入をはじめました。
地方生や、やる気のある学生の受け皿を大きくという意図は理解できますが、
努力せずに簡単に大学生になれてしまうとしたら、その後、将来のことを考えても不安です。一般入試であっても充分受かり易くなっているので同じ事が言えると思います。

中瀬：
そうですね、学生数の減少に関しては大学にとっても死活問題ですから、どの大学も基本的には受験者数の確保の為に必死に取り組まざるをえない状況ではありますね。
この問題も二つの見方ができるのではないでしょうか。一つは「経営面での合理性」、そして二つ目は各大学の教育としての「理念と方向性」ですね。
ですから大学もどれだけ簡単な、あるいは自由な受験かをアピールすると同時に、大学の設備も含めその特色をアピールするという両方を求められているわけですから、試験内容にその整合性がある、というのがやはり学生には分かりやすいですね。その意味ではどの大学も非常に苦労しているのではないでしょうか。単純に人集め的な手法がいいということにはなりませんね。

佐藤：
来年は、多摩美、武蔵美、造形大など、入試内容に変化がありますが、果たして合格する学生の質が上がるのか不安ですよ。武蔵美に対しては今までの入試に疑問を持っていたので、塑造を加えるという事も含め期待しているのですが。

中瀬：
現状、予備校に通う学生のターゲットはやはり東京芸大合格になるわけですね。以前は私立美大の合格さえ大変でしたが、すいどーばたで言えば一年勉強して私立美大に合格できない、というのはまずあり得ないわけですから、当然目指すのは学費のことも含めて東京芸大志向にならざるをえない。ですから、武蔵美の場合、東京芸大の試験内容とはまるでかぶらない試験内容、そして学科レベルの高さという特色から、プラス塑造試験を加えるというのは、自分達の特色を損なわずに広く学生を集めるという解釈で言えば、受験生にとっても今まで以上の選択肢にはなるのではないでしょうか。
　こうした変化からも大学はどういった学生がほしいのか？どういう教育をしていくのか？ということが試験に反映され、意思表示されることが大事な要素だと思いますね。
「うちの大学は入りやすいですよ〜」だけでは美術を志す人（特にすいどーばたの学生では）の資質には合わないようにも感じますね・・・・。塑造の芯棒も作れない、デッサンもしたことのない学生にどう対応していくのか心配にもなりますね・・・
ただ、私としては、いわゆるポートフォリオによる試験が、よりその学生の質を見極めるものとして採用されるのであれば、この試験制度も良い方向に向くのではと思います。


佐藤：
湘南では、学生に各大学の受験者数、合格者数、実技レベルなどの、今の受験の状況を包み隠さず伝えています。
その上で、自分がどのように志望校を選択していけばいいのかを考えるようにうながします。今は以前に比べて、しっかり実力をつければ芸大に受かる時代になってきましたから、簡単にあきらめずに本気で狙って欲しいと思っています。

中瀬：
受験倍率の低下ということは、単純に浪人する学生もかなり減ってきているわけですね。つまりそこそこの力で私立美大には合格するわけですから、受験生として力のある学生が少なくなって来てますね。トップレベルは昔も今も変わらず力があるのですが、その数が減っている。だからあきらめずにやれば以前より確実に芸大に合格できる時代にはなりましたね。昔の２浪３浪は当たり前とか、僕らの時代の５浪〜１０浪なんていうのはまずあり得ない時代になりましたね。粘った者勝ち！みたいなそんな感じがします（笑）

佐藤：
そうなんですよ。実際ここ数年は湘南でも力をつけた学生が一次試験を通過するようになりました。受験生が500人以上いたときには、ちょっとしたミスで落とされてしまっていたからなぁ。だからガッツがあって実力をつければ、以前より芸大は遠い存在ではなくなった。でも中瀬さんの言うようにトップレベルは下がっていないと僕も思います。
<img alt="DSC_2563.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2563.jpg" width="400" height="287" />

西嶋：
そうですね。がんばる学生には良い時代になりましたね。
さて、予備校のあり方が今後変わってくることが予想されます。
そのあたりについて何かお考えがありましたら聞かせてください。

佐藤：
放っておけば、彫刻をやろうという人数はどんどん減っていくだろうと思います。学校でも美術の授業時間は少なくなっていますし、何となく絵が好きだからという学生はいても「彫刻やるぞ！」といきなり門をたたく学生などまずいないのが現状です。そこで予備校のあり方として、入試課題のみを指導するだけでなく、OBや作家などとの交流をどんどん増やし「いい出会いを造る場」にしなければいけないと思います。
実際学生に聞くと「彫刻作品に感動した」という人もいますが、「あの人みたいになりたい！」とか「この人に誘われた」なんていう動機も多いからです。しかし、どんな気持ちで始めてもそこには奥深い楽しみが待っているので後悔はしないと思うのです。またそうなるように常に努力する責任があるのではないですかね。

西嶋：
では、大学と予備校の関係について考えたいのですが、その間にある垣根のようなものを取っ払って、彫刻界をよくしていくことはできませんかね？
<img alt="DSC_2568.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2568.jpg" width="400" height="515" />

中瀬：
全ての学生が予備校を通過していくわけではないし、全国には数多くの優秀な美術系高校が存在しますから、とりわけ予備校だけが大学と対峙するわけではありませんね。普通に考えても予備校は多様なニーズの一つに過ぎないとは考えます。それでも、現実には東京芸大の合格者の殆どが私達予備校で学んだ学生なわけですから、私達の教育現場の重要性は決して低くはありません。初心者の学生の基礎訓練の場、そして多くの人間関係の中で培われる社会性や美術全般に対する知識や教養も、予備校で培われていくことを多くの大学の指導者は知っているわけですから、その意味での壁というものはあまり無いのではと考えています。
　逆にそれぞれの大学が個別化され相互交流が無いことを考えると、予備校こそそうした垣根を越えた存在であるという考え方もできるわけです。予備校で学んだ学生も様々な大学に散っていきますから、なおさらその意味は大きいですね。

佐藤：
大学と予備校の関係ということでは、大学側は入って来た学生を０からスタートで見るのではなく予備校がどのように学生を育てているのかを、もう少し知ってほしいところがありますね。まぁ、そういいながら、芸大の教授陣にお会いすると、どうも僕なんかはペコペコしてしまうのですが（笑）。逆に中瀬さんが言うように、予備校関係の垣根を越えていくという意味では、いろいろな予備校に湘南のOBも関わっていますから、少しずつでも可能にしていけそうです。

西嶋：
結構突っ込んだ話になってきましたが、ここで少し公開コンクールに話題を戻します。受験生にとっては、採点の基準が気になる点ではないかと思うのですが、これまで２回やった合同コンクールの採点の中で、お互いの採点基準の違いについて具体的に傾向など、お気づきの点がありましたらお話しください。

中瀬：
採点については各先生の個性が反映されて、バリエーションがあったと思います。しかしトップにくるものは好みの部分ではなく、やはり優等生的なバランスのとれたものになりますね。まぁ、よほど自由なテーマが設定されていない限り予備校を問わず、そのあたりは変わらないような気がしますね。
これまで見て来た湘南のデッサンのイメージは、割と素朴で力強いという感じがしましたね。形の正確さに対して徹底して訓練し、それを洗練させて行く感じでしょうか。それと生命感なども重要な要素として大切にされているようにも見えますので、全体的にすいどーばたのものより「逞しさ」とか「息吹」みたいなものを強く感じますね。でもここ最近は情緒的なデッサンも多く見受けらるようになってきたようにも思いますから、何かそれなりの変化や推移というものもあるのでしょうね？

　　　＜湘南のデッサン＞
<img alt="syounan1.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syounan1.jpg" width="383" height="459" />

佐藤：
まず採点基準に関しては、中瀬さんと同感です。上位にくる作品は好き嫌い関係なく、バランスの取れたものに点が集まりますが、次に選ぶものとして観念的な癖が見えると嫌う傾向がありますね。
すいどーばたのデッサンは、オーソドックスな力強さがあると思います。形態の強さや触覚的な描写が特徴と言えるのかな。湘南が情緒的ですか？それは多分、海の近くに住んでいる学生が多いからかもしれません。（笑）

中瀬：
なんと言うか、ある種の純粋さとか初々しさがありますね。やはり海の影響でしたか（笑）

　　　＜すいどーばたのデッサン＞
<img alt="dobataenban.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/dobataenban.jpg" width="383" height="459" />　　

西嶋：
中瀬さんから見てすいどーばたを分析するとどうですか？

中瀬：
個人としては優等生的でないもの、自分の我をガンガン出していくようなものを求めたいのですが、どうしても多浪生の減少や初心者の増大で基礎訓練に力を注ぎ込まざるをえない状況が現実にありますね。そして確実な合格レベルというのも予備校の使命ではありますから、優等生的な作品がトップグループを形成していることは確かですね。
ただ、私としては基礎力をつけるためにオーソドックスなカリキュラムは当然ながら、もっとカリキュラムを幅広く振って行きたいと思っているんです。
そんな中でも強烈に個性が出ているような作品がたまに出てきます。受験に関係なく、良い作品は学生の同意を得て個人的にコレクションさせてもらっています。昔からやっているのですが、本当に宝物です（笑）。
今はこういった作品がでてくるのは突然変異的な感じですが、本当は授業の中で普通に出てくるようなカリキュラムを組みたいですね。
ここに若干ジレンマもありますね。

佐藤：
受験は不条理の固まりですからね。でも文句ばかり言っても仕方がない。湘南ではよく講師間で課題などの話をしますが、最近では１人の講師が「これをやると絶対学生にとっていいぜ！」となれば、まずやってみようと反映しています。気が付けばしばらく石膏デッサンを描いてない！というときがあったりしますが、必ず為になると確信しています。

西嶋：
採点基準に話を戻しますが、やはりオーソドックスなものに票が集まるんですよね。

中瀬：
そうですね。「オーソドックス」というよりも「正確さ」といった方がいいかもしれませんね。課題が「石膏デッサン」ということもありますから、そこに求められることは矢張り奇抜さよりも正確さや徹底した観察力、そうした事がバックボーンとなった安定感ということになるでしょうね。

佐藤：
不器用でも形を合わせて自然に見えることが大切です。

西嶋：
その辺りは、すいどーばたも湘南も大きなズレはないようですね。

中瀬：
この公開コンクールの面白いところは、採点結果が見られるところですね。
各先生が「持ち点制」で、相談することなく採点し、その結果をシールで貼っていきます。だからどの先生が誰にどんな点を入れているのかがわかるんですね。当然トップクラスには、大きくブレることなく平均的に良い点が入るのですが、下位になるにつれ、それぞれの先生の価値基準の違いも見えてくる。そうした違いの中に逆に面白さが隠れているんですね。コンクールの講評会ではこうしたことも話し合われますから、おおいに参考になるのではないでしょうか。
佐藤：
なりますね。全てにおいてオープンなことが学生にとって信憑性も高いと感じますし、次につながる明快なビジョンを持てるのではないでしょうか。

西嶋：
今後の公開コンクールの展望について何かありましたら、お聞かせください。

中瀬：
基本コンセプトは、やはりどうしたらもっと美術界が面白くなるか、そして彫刻を志す学生にとっての予備校に何ができるか、ということなんですね。そうしたことを考えると必然的に壁を取り払って行くという考えに行き着く訳です。
これを手がかりに、希望としては、さらに予備校間の交流を目指して行きたいと考えていますし、様々な大学の先生に集まって頂いての彫刻の魅力や可能性について大いに語って頂けるような「彫刻サミット」的なものを企画できたらと思いますね。
予備校だけでなく大学も交えて、それぞれのいろいろな問題をまずはテーブルの上に上げたい。そうして出た問題を共有した上で、それぞれが彫刻にとって何ができるのか？を考えていく場にできたら理想ですね。
　考えてもみて下さい、彫刻を志す若き学生がここには１５０人以上も集結するんですよ。これは本当に大きなパワーであり、そうした学生に対して単純に一般的な競争原理だけで時間が過ぎて行くよりも、何か積極的に働きかけて行くことの方がアクティブで元気になりますよね。

佐藤：
同感です。アクティブで元気になる。そうじゃないとね。
中瀬さんには感謝しています。夢を現実にしていく実行力、パワーがすごい。
今回も芸大の教授を講演会にお呼びしたり、今まででは考えられないことですよ。
今後の展望としては、規模の維持です。
大学の志願者は減っていてもこのコンクールは減らない。そういうものにしていきたいです。その為にも受講する学生にとって、何が必要なのかを考えながら取り組んでいきたいです。受験に必要だから公開コンクールに来る。でも帰る時には何か大きなものを得られるイベントにしていきたいですね。
<img alt="DSC_2571.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/DSC_2571.jpg" width="400" height="329" />

西嶋：
話は尽きないのですが・・・。続きは１１月の１０日１１日のすいどーばた美術学院・湘南美術学院合同公開実技コンクールの当日にしましょう。
今年は講演会になんと東京芸術大学彫刻科の教授 「彫刻家 深井隆氏」をお迎えしております。かなりの充実したイベントになると思います。どんな展開になるのか楽しみですね。今日はお忙しい中ありがとうございました。

↓画像をクリックすると拡大します。
<a href="http://www.dobachou.net/fukaitirashi.jpg" target="_blank"><img alt="fukaitirashi.jpg" src="http://www.dobachou.net/fukaitirashi-thumb.jpg" width="350" height="496" /></a>

<a href="http://www.suidobata.ac.jp/pc/koukai/index.html" target="_blank">＜公開コンクール案内ページへ＞</a>



〜おまけ〜
公開コンクール裏話1
ちょうど20年前の公開コンクールで、講師の西嶋（当時18歳）が1位を取りました！（自慢です）
湘南美術学院（当時は金沢アトリエという名称でした）の学生だった西嶋は、広い世界で腕試しをしようと思い参加しました。すいどーばたのアトリエは現在の建物ではなく木造の天井の高いきれいな自然光の入るアトリエで、そのあまりにきれいな光に映し出された円盤投げの存在感は今でも思い出せます。　実はそのとき隣の席でデッサンをしていたのが、どばた講師の立花さん（当時20歳）だったんです。特に何か話したわけでもなかったのですが、お互いにお互いのことをよく覚えていましたね。ちなみにこのときに湘南講師の東儀さん（当時20歳）はB''だったそうです（笑）
その年に立花さんは芸大に合格したのですが、あいにく西嶋と東儀さんはもう一年勉強することになり、次の年の合格となったのです。

　　　＜88年トップをとった西嶋デッサン＞
<img alt="1988nishijima.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/1988nishijima.jpg" width="383" height="459" />
　　　（aで1位でした）

公開コンクール裏話2
ずいぶん前になりますが公開コンクールの1位を湘南がとり続けていた時期がありました。たしか4年か5年連続だったと記憶しています。
実はその中の一人が、現在湘南の講師をしている斉藤くん（当時一浪）なんです。割とおとなしめのデッサンですが、カチッとしていてムダな仕事のないしっかりしたデッサンでしたね。マルスの印象をしっかりと表現していました。
結果的に三浪してしまいましたが、造形、多摩、武蔵、芸大の全てを合格した優れた学生でした。

　　　＜91年トップをとったU君のデッサン＞
<img alt="syounan2.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syounan2.jpg" width="383" height="459" />
　　　（公開コンクールのデッサンではありません）


　　　＜92年トップをとった湘南講師斉藤くんのデッサン＞
<img alt="syounan3.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syounan3.jpg" width="383" height="459" />
　　　（公開コンクールのデッサンではありません）


　　　＜94年トップをとったSくんのデッサン＞
<img alt="syounan4.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syounan4.jpg" width="383" height="459" />
　　　（A'で1位でした）


　　　＜96年トップをとったIさんのデッサン＞
<img alt="syounan5.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/syounan5.jpg" width="383" height="459" />
　　　（aで1位でした）



公開コンクール裏話3
このインタビューコーナーで紹介した人たちも公開コンクールで活躍しています。ロンドンに旅立った藤原くんも1位、今年合格した市川さんも1位、現役合格した大石さんは高校2年の時に、3年生を押さえ高校生トップを獲得。その他では、講習会講師で来てくれている虫本くんも1位を取りました。

　　　＜04年トップをとった虫本くんのデッサン＞
<img alt="mushimoto.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/mushimoto.jpg" width="383" height="459" />
　　　（公開コンクールのデッサンではありません）


　　　＜05年トップをとった市川さんのデッサン＞
<img alt="2007ichikawa.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/2007ichikawa.jpg" width="383" height="459" />
　　　（aで1位でした）


　　　＜05年高校生トップをとった大石さんのデッサン＞
<img alt="ooishi.jpg" src="http://www.dobachou.net/interview/ooishi.jpg" width="383" height="459" />
　　　（公開コンクールのデッサンではありません）


皆さんも記憶に残る一枚になるようにがんばってください！]]>
      
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