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2008年03月24日

●今年度退職の長田先生より

黒猫クラス担当の長田です。

皆さん今年一年間、本当にお疲れ様でした。
私は24日をもって、すいどーばたでの講師生活に終止符を打つこととなりました。今、漸くとさみしい思いをひしひし感じています。
5月頃から今年で最後と決めていたので悔いが残らない様にと努めてきましたが、なかなか思ったようにはいかないものですね、自責の念ばかりが募ります。

どばたを辞める理由ですが……うーん、そろそろいいかなという漠然とした思いからです。しかし今、改めて思うところでは、講評などの際にほとんどの先生から昨今の美術の動向や、それに伴う彫刻の現状、大学、学生の作品、受験システム…等々について多くは批判交じりな発言を学生の皆さんはよく耳にしたことと思います(特に主任からかな、笑)。私も同様の思いがありました。しかしながら現実の生活の中心には未だ「芸大」がある。そんな自分のなかの矛盾に憤りを感じ、けりをつけなければ→だから辞める→旅にでる。うん、繋がりました。といったわけですのでリストラではありません。ご心配なく。

今年大学に受かった人も浪人する人も、もっと美術を勉強しましょう。日本の中の大学の彫刻科の中の彫刻なんて本当に狭すぎます。勉強すれば美術はもっと面白いし可能性の大きさも感じると思います。広い美術というジャンルの面白さを知らずして卒業していく美大生は山の様にいます。そしてやめてしまう人も。
彫刻以外の作品を沢山見て、いっぱい本を読みましょう(美○手帳は難しい風だからP○nやCA○Aの現代美術特集から入ろう)。そうすれば2年後3年後の自分の在り方が必ず変わるから。
「ものをつくる」だけが=彫刻ではないです。

皆さんお元気で。ありがとうございました。また会いましょう。

長田堅二郎