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2009年09月30日

●基礎科 塑造実習 其の十一

今日は基礎科 月水金コースの講評でした。

実直な観察の積み重なった作品が多数並び、見応えがありました。

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講評風景。基礎科の築山先生です。

月水金コースも多数の優秀作品がでました。数点の作品の写真と本人のコメントがすいどーばた本館に掲示されます。
惜しくもそこに漏れてしまいましたが、良い作品が幾つもありましたので、彫刻科講師のチョイスで3点ご紹介します。
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モデルさんの特徴を素直にとらえ、バランスの良いものになりました。
終盤にデコボコが気になったようで、表面をならしてしまったのがとても残念ですが、それでも観察の形跡はしっかりと残っていると思います。

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こちらは、思い切りの良さと大胆なやりとりが魅力の作品です。
荒削りな表現の中に、重みのある存在感が表現されています。
彫刻的に見てとても良い作品です。

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非常に粘っこい観察の結果として表情が現れてきています。制作する姿も、低姿勢で食い入るようにモデルさんをみていました。そういった積み重ねは制作の基本だと思います。
大切にしてください。

失敗とか成功とかではなく、どれだけ実感することができたかということが、初めての塑造では大切だと思います。手を通して出来上がった形は、取り組みが素直に現れていると思います。この経験からものの見方や考え方に変化が生まれれば、とても素晴らしいことだと思います。
皆さんお疲れさまでした。