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2011年05月26日

●自由制作によせて

6月のどばた彫刻科は恒例の自由制作ウィークとなります。学生が通常カリキュラムの枠を超えて熱心に作品制作をします。もともとは実材実習というタイトルで普段の受験勉強で粘土を使ったモデリング(盛る、プラス要素)の実技に対し、木や人工大理石を使ってカービング(削る、マイナス要素)をすることで立体感覚に逆のアプローチで刺激を与え、さらに造形力を高めることが目的でした。やがて、それだけではという事で、コンセプトをそれぞれ学生が立ち上げながら多種な素材を使い作品として成立させるまでに移り変わってきました。近年では学院内の様々な場所に特性を見出し、意味合いを持たせながらその場でしか成り立たない作品も出現するようになりました。
※実材実習から自由制作への詳しい経緯は過去の講師ブログで参照できます。
過去の講師ブログ
毎回僕が面白いなあと思うのは、作品そのものの造形の魅力もさることながら、講評時に各学生が自身の作品をプレゼンテーションする内容です。なかには誇大妄想のあれもあるけれど、それは当たり前であって、「うんうん!なるほどねー」と思わずうなずいてしまう時もあり素直に拍手してしまいます。そういった素晴しいパチパチ作品に出会えるのがなんとも面白いのです。逆に厳しい?見かたをする時もあり「語らずに作品だけで感じさせろー!!」と思ったりもします。
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                        過去の講評風景

さて、今年は例年よりもさらに基礎に絞ったカリキュラムを用意しました。地味だけど奥深い課題たちです。現在は(通称昭和カリキュラム)自然光メインのラボルトのデッサンや握りこぶしを造りなさいといったクラシカルでプリミティブなものです。さら自宅課題でティッシュ箱と缶を素描をする(浪人生には屈辱的ですが下地が大切)宿題を出しました。「あーカリキュラムは禅問答みたいだし、バイトがあって宿題は進まないし、提出してもハードル高いし、もー!!」っとバタバタしているかと思います。そんな時は覚悟を決めて下さい。腹をくくって一つ一つ丁寧に仕事していくしかありません。キッパリ!はたまたは自由制作の作品のことなど考えると少し落ち着くのでは?と思います。
ー原点を改めて考えてみることー
なぜ彫刻をえらんだのか?作りたい彫刻とは?自分にとって彫刻とは?彫刻とは?自分とは?大学に入った後にもずっと付き合っていく頭の中の作業です。僕はモヤモヤしたり空回りを感じて不健康な時はこの作業をして一度スッキリさせます。仕切りなおしですね。
今、自分が選んでここにいることを自覚して、漠然とした不安を抱えつつも、日常の一つ一つに意味合いを持たせられればと思います。そんな中で日々成長するみんなの実技、自由制作に今年も拍手したいです。


                               阿部光成

●ソフトボール大会お疲れさま〜!

先週、順延になっていたソフトボール大会が無事行われました。
絶好の晴天の中、日頃の鬱憤をはらすかのごとく皆生き生きとプレーしていました。
今年は学生4チーム+教員チームの5チームで総当り戦。
各チーム接戦でさよならゲームもあり盛り上がったようです。
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