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2009年09月26日

●基礎科 塑造実習 其の九

基礎科塑造実習 火 木 土コースは今日が講評日でした。

皆さんの熱心に取り組んだ結晶を見ることができました。熱心な取り組みが経験の少なさをおぎなって、良い作品が幾つもでましたね。

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講評風景です。

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こんなにたくさん並びました。

総合的に優れていた作品は写真と本人のコメントをそえて、すいどーばた本館に掲示されます。これらの優秀作品は後日紹介しようと思います。

今回は惜しくも参作には漏れたが、ここはすごい!と彫刻科教員独自の視点で選んだ「こだわり参作」を紹介しようと思います。

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一つ一つの形態がはっきりと力強く表現されています。全体感の不安定さは否めませんが、それを吹き飛ばす表現の強さに魅力を感じました。作品に力がこもっています!

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変わってこちらは細部の作りはさっぱりとしていますが、首と頭部を大きくつかんでいる作品です。バランスの狂いはあるのですが、それがイヤな崩れ方ではなく、おおらかなユーモラスさをはらんだデフォルメに見えるところが面白かったです。量での表現にはいろいろな可能性があるのですね。

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こちらは、大きな面を思い切って捉え形のシャープさを引き出せた作品です。表情は平面的でやや硬いですが、形態を解釈して立体的に再構成するという、彫刻の一要素が、アンバランスながらも作品に現れています。立体を捉えるということの意味を考えさせらせました。

これらの作品は問題点もありながらも、キラリ、いやギラリと光る角度をもった原石のように感じられました。初めての塑造で立体としての魅力をそなえた作品が作れるなんて、素晴らしいですね。