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2010年05月28日

●種は待っている

梅雨に入る前のこの時期、きれいな太陽のひかりは、歩きなれたいつもの道がやけにクッキリと見えるように射し込んでくれる。足は自然と外へと向かい、ありふれたいつもの景色に何か発見だったり、ヨロコビだったり、はたまた作品のキッカケになるのでは?と赤瀬川原平ではないが、感度ビンビンに上や横を眺めつつ怪しくも近所をウロウロしたりする。そんな時出会うのが家屋が取り壊されてできた空き地。その場所には元どんな建物があったのか?と記憶をたどることがある。何日かするとそこにはやっぱり自然と雑草が生えてきて、あたかも別の景色になろうとしているようだ。
そこである疑問を感じてしまった。

この雑草の種はいったいどこから?

風に乗り他所からやってきた種がほとんどだと思うが、それすべてではないハズ。それでは元あった建物の縁の下にずっと前からあった種なのか?永い築年数の間、日がさすのをそれらは待っていたのでは?

やがて芽が出て花が咲く

よしんば結果を求め、実際とのギャップに不安になることもしばしばありますが、彫刻の勉強は必要に時間がかかるのです。こと作品となれば言葉にできない領域を表現するために時間は必然とかかるもの。兎に角みなさん!日がさす条件の揃うまで、まずは色々な種を見つけておきましょう!そして来たる時の為に今はあせらずその種を蒔けばいいと思うのです。

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ネタのモト 空き地です               阿部光成