●ジパング展 吉田朗の作品を観て。
先日、日本橋高島屋で開催中のジパング展を観て来た。
ミヅマアートギャラリーのディレクター三潴末雄さんが中心となって企画されたこの「ジパング展」。
今、注目されている現代美術作家の作品が多数出品されている。
日本のアート市場を知る上で見逃す訳にはいかない展示である。
選ばれた31人の作家の中には、まだ若い30代の作家も何人か含まれている。
その中に、すいどーばたの講師である吉田朗が選ばれている。
私は、吉田の作品が好きで、「連載彫刻シリーズ」をすべて観た数少ないファンの一人である。
個人的には、「犬張り子シリーズ」のほうが、見た目とメッセージのギャップがあり面白いと思うのだが、今回は吉田のメッセージがストレートに一番強く含まれている「ボサツX、ボサツZ」が展示されている。どちらの作品にしても、完成度、メッセージ性、彫刻的な形態、すべての質の高さは目を見張るものがある。売れっ子作家の中にあっても決して見劣りすることのない作品である。
内輪で褒めてばかりで気持ち悪い感じもするが、私の率直な感想である。
皆さんも是非、足を運んでみてください。
オフィシャルHPジパング展
詳しい情報は展覧会情報
日本橋高島屋の8階ホールでこういった現代美術の展示をするのは初めてだそうだ。
ミュージアムショップ並みに展覧会グッズが並んでいたあたりにも高島屋の意気込みを感じる。20日まで。
西嶋雄志