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2010年05月28日

●種は待っている

梅雨に入る前のこの時期、きれいな太陽のひかりは、歩きなれたいつもの道がやけにクッキリと見えるように射し込んでくれる。足は自然と外へと向かい、ありふれたいつもの景色に何か発見だったり、ヨロコビだったり、はたまた作品のキッカケになるのでは?と赤瀬川原平ではないが、感度ビンビンに上や横を眺めつつ怪しくも近所をウロウロしたりする。そんな時出会うのが家屋が取り壊されてできた空き地。その場所には元どんな建物があったのか?と記憶をたどることがある。何日かするとそこにはやっぱり自然と雑草が生えてきて、あたかも別の景色になろうとしているようだ。
そこである疑問を感じてしまった。

この雑草の種はいったいどこから?

風に乗り他所からやってきた種がほとんどだと思うが、それすべてではないハズ。それでは元あった建物の縁の下にずっと前からあった種なのか?永い築年数の間、日がさすのをそれらは待っていたのでは?

やがて芽が出て花が咲く

よしんば結果を求め、実際とのギャップに不安になることもしばしばありますが、彫刻の勉強は必要に時間がかかるのです。こと作品となれば言葉にできない領域を表現するために時間は必然とかかるもの。兎に角みなさん!日がさす条件の揃うまで、まずは色々な種を見つけておきましょう!そして来たる時の為に今はあせらずその種を蒔けばいいと思うのです。

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ネタのモト 空き地です               阿部光成

2010年05月23日

●街で見かけたおもしろいもの

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駅のとぼけた番人

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ハートに育ったトマト

だから何っていう訳じゃないけど、街にはおもしろいものがいっぱいある。
みんなの自由制作が楽しみだ。
                       西嶋雄志

2010年05月20日

●特別展「佐藤忠良展」

川越市美術館にて日本を代表する具象彫刻家、御歳98歳の佐藤忠良さんの彫刻展が開催されています。
彫刻をやるなら一度はまとめて観ておきたい作家さんです。巨匠です。
興味をもったらすぐ行動!行ってみよう!

平成22年度市町村立美術館活性化事業
第11回共同巡回展
宮城県美術館 佐藤忠良記念館所蔵
佐藤忠良展

2010.4.17(土)ー 6.6(日)

詳しくは
特別展「佐藤忠良展」まで

                        西嶋雄志

2010年05月17日

●場との呼吸

 僕は栃木県益子町という焼き物の盛んな町で主に彫刻をしています。その中でも30年以上も景色の変わらない(地元のおじちゃん談)山本地区という所です。
 基本的にズボラな僕は田舎くらしで重要な草刈の類をナチュラリストを気取ってサボってしまいます。結果隣のおじちゃんや大家さんに迷惑をかけています。しかし一度やりだすと人が変わったように徹底的にやってしまい、そうやって気持ちよくなった家の周りや庭に親しみを覚え寝転びながら草花、虫を眺めたり、食事をしたりと実に家の外とのキョリが近くなるのです。
 今僕は今年7月の海の日に向けて野外展を企画、運営をしていて隣町の茂木町にあるキャンプ場を借りてやっています。(赤ちゃんみたいな小さな規模の野外展です!)会場はもともと草はボウボウ、竹害はあり、ゴミの不法投棄もありました。そこを参加メンバーで整備をしています。のちのち自分の作品を展開する場なだけに、みんなイメージを膨らませながら真剣に場所つくりをします。そうやって展示スペース自体から作り上げるトコロにねらいがあります。
 場所のよしあしを含め、作品は作家とその展示される場との関係でそれ相当に輝きをもたらします。ギャラリー、美術館など、そして僕がやっているようなおよそ不向きな場所でも展示できる場は無限です。大切なのはキャリア関係なく、その時その時の自分のリアリティーに耳を傾けながら作品と展示スペースのシンクロを感じる事だと思います。
 来月に迫った自由制作。みんなの自由にそしてシビアな作品に期待します!

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切り取られ、並んだ、篠竹たち              阿部光成

2010年05月16日

●テラコッタで作品を!

 講師ブログ初書き込み致します。竹花です。
私は主にテラコッタで、彫刻作品を制作しています。
素材の魅力に魅かれて塑造的な感覚で制作出来るおもしろさを感じます。

6月6日の日曜日から始まるテラコッタコースがあります。
 テラコッタの粘土を使って、テーマやコンセプトも、自由に作品を制作します。
完成後には、すいどーばたの本-B前ギャラリーにて、展示会を行います。
毎年、良い作品が並んで楽しい展示になっていますよ。
 講師には、東京藝大大学院修了の足立哲史さんと私の2人で担当します。
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*(6月20日は彫刻科のOpenデッサンコンクールがあり、お休みです)

時間は日曜日の11:00〜15:00まで。コース修了後には、ゆっくり日曜日を過ごせますね。
楽しくテラコッタで作品を造るチャンスです。
(^0^)/詳しくはこちらへ→http://homepage.mac.com/takehana2/koukaikouza2007t.html
参加自由ですので、皆さんぜひどうぞ!!   竹花 哲

2010年05月15日

●アクティブ

昨年、講習会でどばたに来ていた南村遊くんが遊びに来ました。
現役で愛知県立芸術大学に入学した、ホカホカの1年生。
土日を利用して東京まで出て来たのは、別に予備校に用事があった訳ではなく、自身の企画する展示のためです。
行政が町づくりのために行っている助成制度に目を付け、企画を立てた南村くんは、東京で活躍する現代作家を企画の中に取り込みたいとのこと。
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「大きな失敗ができるのも3年生くらいまでだと思うので、とりあえず思いっきりやりたいことやってみます」とのこと。
受験生時代から、講師や友達と積極的に関わりを持って関係を作り上げていた南村くん。
そのアクティブな姿勢は、見習うところ。
失敗を恐れずどんどん突進してください。
                    西嶋雄志

2010年05月06日

●春のうちに

ゴールデンウィーク中に蓮と睡蓮の植え替えをしました。
昨年は睡蓮のきれいな花が咲きすごく感動したので、是非今年もと思っています。

蓮や睡蓮は鉢の中で、根が増え過ぎて巻き付いてしまい根が腐ってくるのだそうです。
なので毎年花を咲かせるには、品種にもよるのですが毎年古い根は切り落とし、しっかりと養分のある土を準備して植え替えなければならないのだそうです。
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浪人生にとっても同じように、春のうちにやらなければならないことがあります。
つけた力を客観的に分析し、問題点をあぶり出し、対策を立てて、夏頃までにはきっかけをつかんでおきたいものです。
ここで踏ん張った人は、年明けに大きな花を咲かせることができるでしょう。
焦らずじっくりと取り組んでいきましょう!
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(↑こちらは昨年咲いた睡蓮の花)
                              西嶋雄志