粘土のかたさ

Nendo-1

こんにちは!白ヘビ教員です。

ラーメン屋に行くと、皆さん麺の堅さでメンカタ、バリカタ、ハリガネと様々な嗜好でラーメンライフを楽しんでいると思います。

そこで、今日は「粘土のかたさ」についてお話ししようと思います。僕は浪人時代、柔らかめ、普通、硬めと三種類粘土を練り分けて用意していました。しかもモチーフの倍ぐらいの量を練るという迷惑な活動をしていました。

でも大事なんですよね、いろんなかたさでふんだんに粘土があるというのは。

たとえば模刻でブルータスをやるとします、まずは心棒の周辺に硬めの粘土で粘土の心棒をつけます。コレをしっかりやっていれば、粘土は落ちづらくなります。

その後、

大きく粘土をやりとりしながら量を合わせるので、普通か少し柔らかめで粘土を動かしやすい状況を作り、作業のストレスを減らします。

そこから形を決めていくのに従って、だんだんと粘土を硬い方にコントロールしていきます。

そして、最終的に表情を決めていく時には光らせたいところはかなり硬めを使っていきます。質感表現などは、はじめはシンプルに硬いところは硬い粘土、柔らかい所は柔らかい粘土を使っていくと感じが出しやすいと思います。

形を直す時に粘土が硬いと、どうしても手が痛くなり形を直すのをためらってしまいます。狂っている人の粘土は硬いことが多く、作り込めない人は粘土が柔らかすぎることが多いです(あくまで傾向)。

あと、当たり前ですが、削った粘土は意図的に硬いのを使う以外は基本的には、もう使わないですね。粘土を練る手間を省くと、やはり作りづらい作品になってしまうと思います。

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このページは、彫刻科教員が2007年7月 2日 16:38に書いた記事です。

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