2012年2月アーカイブ

円盤投げデッサンと友人像

春巻クラスは円盤投げデッサンでした。
大きな動きやねじれ、重心などいろいろな要素が詰まったモチーフです。人としてどんなポーズをしているのかイメージしながら描いていけるといいですね。

A.S君のデッサンです。
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立ち位置正面、動きを捉えているかがはっきり出る位置からのデッサンです。正面から見たときの空間的な首の出方や、動いていく両肩の位置関係がすっきりとした炭の中で描けました。

K.O君のデッサンです。
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独自の明快な炭で、円盤投げの形を積極的に触りながら迫っていきました。顔面の印象や腹側筋の描写など光る内容があります。

M.Yさんの友人像です。
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肩の傾きから首への流れ、左右の伸び縮み、骨格の形から表情まで、大小の形がきれいにまとまりました。構造的理解から感覚的な表現まで仕事の厚みを感じます。

今日のひみつクラスの塑造は友人像でした!

今日は雪がすごかったですね。
そんななかで友人像を作りました。

数点ピックアップします。

現役生のK.Sくんの塑造
こちらは現役生の作品です!勢いがあって目立ちます。形が浮き上がってくる粘土付けができていますね。大きさと動きと表情が上手く絡んでいます!
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M.Mさんの塑造
ズバリ!似ています!影の使い方がとても綺麗です。髪の毛の処理も本人の髪の質を上手く拾って見ていて面白いです。動きにともなった左右の粘土にリズムが付くとさらに良いですね。
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N.Sくんの塑造
レスラーですか?と言いたくなるようなマッチョな作品です。男性像らしい猛々しい印象からエネルギーを感じます。このごつい頭部を支える首の仕事が実は大切なんです。
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Y.Mくんの塑造
ベースの仕事がしっかり見えてきますね。首もしっかり作れているので空間が良く見えてきます。生命感と表情の作り込みがマッチしています!

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H.S.さんの塑造
量感で見えて来る全体感が強いです。さすがです!表情の作り込みに走る仕事ではなく、潜在している形態感を感じれているのでしょう。
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明日はどんな実技が見られるのでしょうか?

楽しみです!!

塑造 友人像

今日春巻クラスは友人像を塑造です。対象を固くならず捉えていく事が大切になります。動きや骨格の意識を持ちながら、その人らしさをしっかり観察し言い切っていきたいですね。
作品1点を紹介です。

T.Hさん
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目の表情のハマりはやや弱いものの、首と頭部のつながりには安定感があり、対象が持つ形を固くならずに繋げていくことが出来ました。

円盤のデッサン

K.Nさんのデッサン
顔の印象がとても良いですね!脇へ締まっていく空間も見えてきました。
強い言い切りです!
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M.Mさんのデッサン
炭の雑味が消えて、形が浮き上がってきました。全体感も出てきましたね。元々持っていた強さがピリッとしてきました!
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Y.Mくんのデッサン
こういったデッサンは久しぶりに見ました!大きな形態感が先に見えてきて迫力があります!
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K.Mさんのデッサン
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顔の印象を粘って捉えにきました。難しい位置ですが、形態感が強く空気感もあるので、かなり強いデッサンが完成しました!

S.Iくんのデッサン

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粘っこい炭がしっかりと形に張り付いてきました。形の正確さも出てきて、円盤の動きによるねじれが気持ちいいですね。


そして
M.Kさんの骨の素描
なんとゾウの骨ですね!自分の集中力を高めていくために描きました。モチーフが持つ質や存在感に迫っていこうとする姿勢が形となって表れました。直に触れそうな存在感がとても面白いですね。
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明日もガンバロー!!

自主課題

自主課題で樹根の素描をしました。
M.Fさん
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樹根が持っている表情をしかっり追っていく仕事が、樹根の立体感を出す仕事と上手く絡んできています。粘りのある素描となりました。

最終コンクール

今日は入直最後のコンクールの採点講評会でした。

石膏デッサンは「奴隷」6時間素描コンクール
塑造は「鳩」6時間
素描は「自画像」3時間の3種目でした。

優秀作品を一部紹介します。

奴隷の素描コンクール1位
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A.Sくん:のびのびした木炭と空間表現でぱっと見て心地よさもありました。印象や形の観察力が確実になってきて良かったですね。

2位
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K.Nさん:逆光で見えにくい場所でしたが、形をしっかり探って、自然に描けたと思います。周り込みや抵抗感もあるとても良いデッサンになりました。光も美しいですね。

3位
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S.Aくん:頭部の印象が奴隷らしくてよく似ています。また石膏の白さや光の方向など、明快に描けています。明るい方の周り込みの形をさらに精度を上げてみたらもっと良いでしょう。


鳩の塑造コンクール優秀作品 
Y.Uくん:立ち方やバランスなど、基本的な所がしっかり出来ている作品で安定感もあります。鳩らしい印象で佇まいがピカイチ!目立っていました。
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自画像の素描コンクール 
1位
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表情と頭部の迫力とが噛み合った魅力ある1枚です。表現力の豊富さや鉛筆の線の魅力が強みですね。肩の形から首へのつながりは気をつけましょう。

2位
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大きめな構図ですが周りの空間も美しく、どきっとする緊張感も表現され作者の真剣な表情が説得力になっています。

3位
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繊細な表現が魅力なっています。形の理解度が高く、丁寧な描き込みが武器ですね。質感表現も出てきて実力を感じる1枚になりました。

今日は、知る人ぞ知るスペシャルゲストが登場してくれました!
その名をキットカットお父さん!!!(元教務のMさん)
赤いジャージで、キットカットを合格祈願として、かけ声と共に、生徒一人ずつに配ってくれました。
みんな喜んでいましたよー
ありがとうございました!!
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こちらは、自主課題の自画像です。
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時間をかけてピリッと仕上げてきました!表情や空気感がとても魅力的です。

私立大学入試速報2012

私立大学入試速報

多摩美術大学  美術学部 彫刻学科 31名合格
不合格者はいませんでした。

合格者数は補欠、センター方式を含みます。合格者数は現時点で確認できているものです。
今後、講習会生などの結果により変更になる可能性があります。

ブルータスの模刻

ひみつクラスです。

今日はブルータスの模刻をしました。

H.Gさんの模刻
前半から組み立て、首まわりの仕事をよくやっていたことで、顔の印象を合わす仕事が余裕をもってできたと思います。ペース配分大事です。組み立てが出来ていると強みになりますね。
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こちらは友人像です。
K.Mさんの作品
完成度が高い作品ですね。まずは塑造板からの空間が綺麗です。少しだけひねりのあるポーズと切り口の配慮が効いていますね。内在する張りや顔の表現もとても綺麗です。画像では見えませんが後頭部まで意識して仕事ができていました!
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S.Tさんの作品
一度かたちを煮詰めた先で、硬軟の抑揚を出すために柔らかい形態感をおいてこれました。顔面の粘土のリズムが心地良く、人のかたちを自然に感じさせてくれます。特に口回りのかたちは厚みを感じさせながら肉薄しています。大きな流れから仕上げまで見応えのある作品になりました。
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良い作品が出てきましたね。盛り上がっていきましょう。

St.ジョセフのデッサン

今日の春巻クラスはジョセフのデッサンでした。6時間課題をこなすごとに6時間の時間量を覆し始める実技が見られるようになってきました。
3点預かりを紹介です。

A.Sくんのデッサン
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調子の幅が広く明快で、それが色味で終わることなく、ジョセフの形態と上手く絡みながら画面作りが出来ていました。密度としては他の実技より一つ抜きに出たものがありました。

R.Mくんのデッサン
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やや形態感という点では怪しさもありますが、それを押し切るパチっとした画面の強さがありますね。勝負を仕掛けてきてる感じがします。

N.Nさんのデッサン
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木炭の調子に柔らかさがあり、全体像が自然に目に入ってくる良さが見られます。作者はうまく画面に入り込めなかったようですが、それでも最後はまとめ上げました。

st.ジョセフ

本日のひみつクラスはジョセフを描きました。

E.Iさんのデッサン
ジョセフの肩と頭部の関係性の大事な部分を、素直に描けていますね。視点が明快です!
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Y.Dさんのデッサン
現役生のデッサンです。顔の印象が良いですね。ジョセフの重たさや面性の強さなど、臆せず描けていますね。
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K.Sさんのデッサン
St.ジョセフの持つ大きな構成がつかめていて、スケール感があります。顔の印象も良く存在感のあるデッサンになりました。
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ジョルジョのデッサン

時間外に粘って完成させたジョルジョのデッサンです。

K.Oくんのデッサンです。調子をつなげながら臨場感をもって描写して仕上げてきました。独特の炭のリズムで顔面などよく雰囲気をとらえています。対象に迫っていく熱気を強く感じるデッサンです。
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よいきっかけになりそうですね。

ひみつクラスの構成

ひみつクラスです。

今日は構成をしました。
見た事もない構成が出て、バリエーションがぐわっと増えました。良い事です!!
そうなってくると、どこで差がつくのでしょうか?
良いのが何点も出ましたのでその中で選りすぐりを紹介します。

K.Mさんの構成
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最下部に配置した小さな小割りが利いてますね!! アングルが中心ある事を感じさせない構成は力を感じます。パッと見た時の簡潔な感じがいいですね!

K.Nさんの構成
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部材をかなり大量に使っているのですが、バラバラにみえない構成がいいですね。影のするどい骨、下回りは空間を空ける、いろいろ気が利いてますね。

S.Aくんの構成
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マッスの強さに上部の軽やかさ、重と軽のコントラストがいいですね。ロープにねじれを加えた事で螺旋が発生しました。豊かな空間に心地よさを感じます。

ラオコーンと白布の組デッサン

今日、春巻きクラスはラオコーンに白布を巻いたモチーフをデッサンです。
全体的に盛り上がりのあるデッサンが多かったですね。その中で、ラオコーンの動き、量感をちゃんと合わせつつ、白布との質感の違いや光を綺麗に捉えた実技が目立って見えました。
預かり2点紹介です。

S.Mさん(現役生)のデッサン
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現役生です。横位置からの迫力と調子の明快さがとても力強く見えるデッサンです。作者の視点がこちら側へしっかりと伝わってきますね。

S.Tさんのデッサン
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実技途中で見られた浮き炭やタッチが形態に沿って消化されることで光や空間が綺麗に表現されています。

彫刻をはじめたばかり! これから彫刻をはじめたい! そんなみなさんに向けて すいどーばた彫刻科タイムズ編集部が毎月おおくりする彫刻科タイムズ!

校内掲示も注目の的、毎月楽しみにしている方も多いと思います。入試直前特別号では東京芸大合格に向けて様々なポイントをまとめています。また彫刻科合格速報や講師ブログからの記事もあります。今回も内容満載でお送りします。

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構成塑造とラオコーン白布巻き

春巻きクラスは構成塑造でした。動物の骨とロープと小割を組み合わせてどのような空間を作るか、完成のイメージをしっかりもって言い切りたい課題ですね。

K.O君の作品です。
骨をロープで支えながら空間の上部に配置する難しい構成に挑みながら、質の違いまで徹底して作り込んでいます。作品全体の見え方に配慮しながら作り込めたので構成に必然性を感じます。
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N.Nさんの作品です。
こちらは接点を徹底的に追い込んだ作品です。シンメトリーに近い静かな構成の中に、張りの強さ、接点の緊張感、末端への細やかな配慮など内容の詰まった作品になったと思います。
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S.Tさんの作品です。
比較的落ち着いた構成の中に、ロープの質と重力の両方を感じさせる微妙な曲線や、粘土に落ちる微妙な影をコントロールして三つの質の違いを示すなど、しっかりとした安心感のある仕事を置いてきています。
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こちらはひみつクラスです。

ラオコーンに白い布を巻き付けた組石膏を描きました。

現役生のK.Wくんのデッサン
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このような顔が見えない位置は本番でもあります。場所としては絵になる箇所が少なく盛り上げるのがやや大変です。だがしかし、細かな現象をしっかり追う事や自分の出来る仕事を丁寧にすることで場所のハンデを克服できます。
あご辺りのヒゲが少し弱いですが、全体が明快さがいいですね。スコーンと見えます。

いいですよ〜戦えますよ〜!!

武蔵野美術大学 入試結果速報2012

私立大学入試速報
武蔵野美術大学 造形学部 彫刻学科 40名合格
日本大学芸術学部 彫刻コース 3名合格

合格者数は補欠、センター方式を含みます。合格者数は現時点で確認できているものです。
今後、講習会生などの結果により変更になる可能性があります。

デッサンコンクール

今日もコンクール、課題はジョルジョのデッサンでした。

全体的には形の狂いが目立つ内容でした。うーん残念。

トップのA.Sくんのデッサン
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炭の響きや細部の描き込みなど、密度があがってきましたね。奥の肩や首がやや詰まっているのがおしいところです。


本番に向けて気合いの入るこの時期、確実にしっかりと完成を目指していたはずですが、結果が振るわなかった人が多数だったと思います。明日はちゃんと休んで、月曜日から気持ちを入れ替えて頑張っていきましょう!! ぜひ一皮むけてください。

塑造コンクールと多摩美対策

本日は一日で塑造コンクールをしました。

モチーフはジョルジョ。相手に不足なしです!!

模刻ですので、改めて解説は不要ですね。

トップはY.Uくんでした。
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しっかりとした軸、ジョルジョらしい動き、密度のある作り込み、良い仕事だと思いました。
今日の結果におごらず、自分の仕事に自信をもって明日からまた実技をして下さい。

今日の採点結果は結果として受け止めて、明日はまた精一杯頑張って下さい!

一日を大切にして下さいね!!


こちらは先日の多摩美対策です。
視点と構図に工夫がありおもしろいデッサンになっています。
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ヘルメス デッサン

今日、春巻きクラスはヘルメスのデッサンでした。入直生の伸びがかなりいいですね。盛り上がってきています。そんな中、浪人生が力を見せてくれました。
預かり1点紹介です。

N.Nさんのデッサン
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前回のデッサンから木炭の扱いに変化が出てきました。以前までは黒い調子にバサつきが見られましたが、全光の中で見られるグラデーションを自然に捉えられるようになり、空間と形が明快かつ柔らかに見えるデッサンとなりました。

自主課題・自画像とヘルメスのデッサン

通常のカリキュラムとは別で描いた自画像です。5時間で描きました。
構図の入りから画面作りが自然なリズムで表現されています。服の処理の仕方も上手く、コンテの扱いも巧みさを感じます。無理なく自然に素材や画面に入り込める力が本当に高くなりました。
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こちらひみつクラスです。
ゆったりとした動きのヘルメスを描きました。

全体的には描き出しで少しうわずっている印象を受けました。
もっとドーンと構えていいですよ!!

現役生のY.Sくんのヘルメス
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神経の行き届いた仕事です。目立った違和感もなく、完成度も高いですね。首が少し弱いですが、目に留まる一枚でした。

T.Aくんのヘルメス
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明快な画面です。このデッサンも目立っていました。いいと思います。

こういった仕事は言い切りが強いため些細なごまかしも目立ちやすいので、モチーフから目を離さない事がポイントになります。しかしそれはどのタイプにも共通する話しです。
観察をやめたら臨場感が薄まってしまいます。

けどT.Aくんは言われなくても分かっているよね!!

アヒルの塑造とベルベデーレのデッサン

冷たい雨でしたが、アトリエは熱気を帯びていました。
本日はアヒルの塑造です。

時間を考えての無駄な仕事を省く意識、それが強すぎると粘土の付ける量がやや弱くなります。
または熱くパワフルに行き過ぎるとこれまた強引になりがちです。

双方のバランスが大切ですね。

Y.Uくんのアヒル
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アヒルの印象から外れる事なくピントの合った言い切りが出来たと思います。安定感アリ!!

M.Mさんのアヒル

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量感、スケール感を静かに感じます。丁寧な仕事いいと思います。それでもまだ消化不十分な形がありますので、気を付けたいところです。

明日はヘルメスです。おなじみのモチーフですが、強敵ですよー。しまっていこー!!


こちらの春巻きクラスはベルベデーレ、うずくまるビーナス、円盤全身など大型石膏像いろいろでした。ベルベデーレのデッサンを紹介します。

N.Nさんのデッサンです。

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調子の美しい流れの中に形態感を閉じ込めてきました。腹部に入った逆光の調子や空間はドキリとする美しさがあります。

こちらは現役生、H.Yさんのデッサンです。

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調子の曇りが晴れて形がクリアになってきました。上半身の描写は非常に良いリアリティーが宿ってきました。

R.Mくんのデッサンです。

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柔らかい光を感じる自然な調子の中で、像の持つ空間性や量の傾きなど正確に捉えてきています。手前にくる足への触っていく仕事や、像の上半身のねじれへの観察が良いですね。

この時期らしい盛り上り、リアル感のあるデッサンが出てきだしましたね。

先日のムーヴィングデッサン

先日おこなった武蔵野美術大学の対策で描いたムーヴィングのデッサンで秀作が多数出ましたのでご紹介します。
なかなかクオリティが高く、良いデッサンが多かったですね。
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明日からは多摩美の試験です。
がんばりましょう!

S.Aくんのガッタメラータ

パチンと印象をとらえられるS.Aくん。それだけでもスカっと目立ちます。

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今回は時間の延長は多少ありましたが、黒色の中での階調、白い形への触覚的な仕事、全体感を気にしながら内容を深めることが出来ました。「全体感を気にしながら‥」口では簡単に言えてしまいますがなかなか難しい仕事を始めていると思います。欲を言いますと、奥の肩と手前の胸に抵抗感が欲しいです。
さらなる高みへ、形の探求のスタートです!!

本日のひみつクラス

ひみつクラスの構成課題です。

持つ、つまむ、握るなど動作によって生まれる手の形、
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用途のハッキリした紙袋。
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トリッキーな構成は出ないかわりに、少しの気の使い方が明暗をわけます。そんな中、今回は密度の高い実技が出ましたね。 good!!

最近
一日課題になってから、講評後に加筆する学生が増えてきました。6hといっても講評のために30分削られていますので、そういうことでもあるのでしょう。
K.Sさんのデッサン
パジャントの正面見上げは難しい位置ですが、顔や一つ一つの形など、印象を捉えながら良く詰めれたと思います!
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そして、自刻像です。
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一目見て素直な印象を受けました。形を作ることよりも、形を追うによって出てくる形が本人自身のの歪みをはらみ、それがかえって自然な表情につながったと思います。

石膏いろいろ画像

今日はモリエール、ゲタ、などいろいろな石膏像を描きました。動きや厚みなどが強い像ではないですが、印象、描写、表情と繊細に仕事を積み重ねたいモチーフです。

R.Tくん。最近のってますね。あたりが出た時の質が高いですね。素直にモチーフと対峙して、大きな空間性と印象を獲得しています。
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R.Mくん。安定感のあるデッサンですね。正面位置から印象や描写などバランス良く仕上げたデッサンです。
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集中力も高まり、時間にもなれてきているので自分の限界をどんどん伸ばしていきたいですね。

東京造形大学 入試結果速報2012

私立大学入試速報
東京造形大学 美術学科 彫刻専攻領域 19名合格
東北芸術工科大学 彫刻科 1名合格
合格者数は補欠を含みます。合格者数は現時点で確認できているものです。
今後、講習会生などの結果により変更になる可能性があります。

手と紙袋の構成

こちらのクラスは手と紙袋の構成でした。

R.Iくんの作品です。物量のある紙袋を傾け、手の位置に高さを与えて手と紙袋との接点に仕事を集中してぶつけてきてバランス良くまとめた作品です。おさえるべきポイントをしっかりおさえていますね。
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T.Sくんの作品です。正面からのシルエットが綺麗にまとまって見えました。紙袋と塑造版の接点にも影のリズムがつくれ細やかなところにも気配りを感じます。実技の質が変わってきましたね。
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春巻きクラスのM.Kさんが昨日の課題を夜粘って続きをやりました。
構図がやや上になってしまいましたが、描写の説得力が強くなりました。個々の質感や固有色に反応しながら光も綺麗に捉えてます。色調の幅の広さがとても魅力的な素描となりました。
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ひみつクラスの素描と模刻

タイヤ、ガラス、牛骨の素描をしました。
なぜ?この時期に春のようなベーシックな課題なのでしょう?

描き込みへの意識、つくり込みへの執着、どんどん実技に凄みが出てきます!!

その時に大切なのが、見た物を自然に捉える目です。観察を通した仕事を大切にして下さいね!

M.Mさんの素描
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K.Sさんの素描
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K.Nさんの素描
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E.Iさんの素描
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Y.Uくんの素描
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メヂチの模刻

K.Mさんの模刻
模刻は感覚や勢いだけでは通用しない面もあります。
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ひとつひとつの仕事の積み重ねが形の確かさに繋がっていますね。リズム良く丁寧な意識、やはり大切ですね。

T.Mくんの模刻
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印象がいいですね!! 首や頭部を後回しにせず、早めにおさえられたのが良かったのだと思います。ぱっと見て「似ているなっ」と思える実技、いいですよ!!

そして自刻像をひとつ

講評では並べて見られることで、自分の仕事を客観的に見直せます。その後での手直しはあと一歩足りない、その一歩を掘り下げる仕事ができます。
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時間をかけると密度は上がりますが、表面を整えるだけの仕事では粘土が固くなってしまいます。この自刻像では目元や口元など形をしっかり追う事で、リアリティーが出てきました。踏み込んだ仕事が本人の強い意思を感じさせてくれます。

メジチ模刻

今日は春巻きクラスはメジチ模刻でした。ルネッサンス期の大型肖像彫刻の頭部模刻です。柔らかい動きや骨格に基づいた面の構成など、模刻していって楽しめる彫刻だと思います。

R.Mくんの模刻です。6時間という短い制作時間のなか、前半から積極的に形にしていけました。髪の毛の形にもしっかり手がはいって見応えのある模刻になったと思います。集中力を高めていけば、時間の長短に関わりなく充実した仕事ができると感じさせてくれる作品でした。

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ひみつクラスの自刻像

ひみつクラスです。

自刻像を一日で作りました。
これからの時期、日増しに集中力がグワッと上がります。そして描写の密度は自然と高くなります。

それは良い!良いのですが‥… 構造、組み立てをどうしても軽視してしまう傾向に注意が必要です。
近くで見ると、「うわー」と思わずうなってしまう作品もあります。しかし離れると構造がギクシャク。これでは集中したせっかくの仕事が報われません。盛り上がるこの時期だからこそ、ベースの仕事を大切にしていきましょう!!

そんな中で秀作がでました。
自刻像ですので、イニシャルはひかえてます。

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小物を上手く使い装飾的に華やかになりました。シンプルな組み立てに顔の歪みなど、取り入れて臨場感も感じる実技になりました。光と影のバランスを取りながら、作品性の高い仕事だと思います。

こちらは、自主的に家で取り組んできた自画像です。
2次試験には素描があります。
時間内でどこまでイメージに近づけるのか?
難しいアングルを深く追う部分も盛り込みながら軽やかに表現出来ています。
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こちらは手の素描です。
実は手をじっくり描く課題というのは、やっている様でやっていないんですね。
構図、空間の扱い方、描き込みなどバランスが良い仕事ですね。
K.Sさんの素描です。
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マルスデッサン

今日は春巻きクラスはマルスのデッサンでした。
一日描きなので、6時間のデッサンです。像の持つ強さや動きなどガッチリ掴みたいモチーフです。

N.Nさんのデッサンです。真っ向勝負の位置で動きをつなげてきました。体の前面から脇の下への奥行きを出すために描写に変化をつけたり、頭部から肩への空間性などよく考えられた描写になっていると思います。
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彫刻科タイムズ 2月号 をアップしました

彫刻をはじめたばかり! これから彫刻をはじめたい! そんなみなさんに向けて すいどーばた彫刻科タイムズ編集部が毎月おおくりする彫刻科タイムズ!

校内掲示も注目の的、毎月楽しみにしている方も多いと思います。今回は一大特集 東京藝術大学合格する実技について考える をメインにお送りします。アドミッションポリシーや教育研究理念などから分析的に実技について考えてみます!今回も内容満載でお送りします。

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自刻像

春巻きクラスは自刻像でした。今日から6時間課題となりました。時間は短くなりましたが、その中でも完成へのイメージを持って仕事に取り組んでいけました。6時間での仕事のリズムをこれからどんどん掴んでいきたいですね。

作品1点紹介です。
良い作品がでました。全体の佇まいを柔らかく捉えた秀作だと思います。顔の表情も含め見る側を惹き付ける作品になっています。作者本人も何か手応えを掴んだようですね。

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コンクール

今日はデッサン、塑造、素描の3種目のコンクールの採点・講評でした。
デッサンはフォーンとミロヴィを背中合わせに白布で関係性を持たせた組石膏デッサン、塑造は手とアバタの構成課題、素描はアトリエの中に風船を幾つか吊り下げた空間デッサンです。
全体的に大きく振った課題となりました。モチーフに対する視点をどう持っていくかをそれぞれの課題でしっかり持つことが大切になりますね。
各課題の上位者を紹介です。

組石膏デッサン
1位 K.Kさん
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ミロヴィをメインに逆光の状況に喰い付いていく描写はとても魅力的です。地力が確実に安定してきています。

2位 M.Mさん
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少し引いた位置から全体像を客観的に捉えたデッサンです。調子の見え方も自然で綺麗です。ピントの合った実技が増えてきましたね。

塑造
1位 S.Aくん
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そつのない構成でアバタ、手と全体的にしっかりと造り込んで見せています。ここまで造り込んでいけると見る側を納得させられますね。

空間素描
1位 N.Nさん
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風船の固有色を付けながらも、バックの色味と上手く噛み合わせながら空間を表現しています。難易度が高い素描となりましたが上手くまとめてきています。

2位 H.Sさん
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こちらもバックなしです。風船の描写が少し物足りないのですが、空間が上手く表現されました。

3位 S.Aくん
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バックは付けずに風船に的を絞って空間を綺麗に表現しました。空間の広がりをよく表現出来ています。

造形大試験&節分

今日は季節の変わり目、節分です。春が近付いて来ています。

そして、今日からいよいよ東京造形大の試験が始まりました。
受験している学生諸君!全力を出し切ってください。

どばたではコンクールが行われています。
そんな中、いつもがんばっている学生のために、豆を撒かれるために、今年も鬼がやってきてくれました。ありがとう。
悪いものをみんな持っていってくださいね〜!
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高校生コンクールのお知らせ!

すいどーばた美術学院では、4月から新たに1・2・3年生になる高校生を対象に、デッサンコンクールを行います。
我こそはと思う人、現在の自分の実力を知りたい人、これから始める人、みんな集まれ!
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実施日 2012年3月20日(祝)9:30〜15:30(1時間休憩/制作可)
受講料 無 料 (木炭紙/画用紙は支給します)
持参物 描画材料、道具類は用意してありますが、使い慣れた自分の用具のある人は持参してください。(デッサン用具一式、カルトン、木炭、鉛筆、消し具、定着液など。)
     当日は昼食を用意してください。

詳細はこちら!クリック!

新高校1・2・3生なら誰でも参加OK。彫刻でも絵画でもデザインでも工芸でも、その他どのジャンル志望でもOK。すいどーばたに来たことない人でもOK、地方からの参加もOK!
この賞品は欲しいな〜!私が欲しい!!!デジイチですよ!!
これは是非彫刻科志望の学生が取って欲しいですね。
自分の作品撮影に使えます!
入賞目指してがんばってください!

夜間部 人体デッサン

今日は夜間部でも人体デッサン。優秀作品を3点紹介します。

夜間部Y.Dさん(現役生):のびのびした木炭の扱いで人体の柔らかさ、力強さが良く描けました。堂々とした構図やスケール感も魅力ですね。(^G^ )
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夜間部H.Yさん(現役生):始めはくすみがちな調子がありましたが、すっきりして明快さも出てきました。最後には空間性も美しくなりました。重心や動きにも反応していて彫刻的にもしっかり理解出来たレベルの高いデッサンになりましたね。(^V ^ )
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入試直前夜間部M.Yさん(現役生):すっきりした光と量感の分かりやすい表現が素直で良い印象です。丁寧な質感表現やクロッキー的な強弱のある線を上手く使って描けましたね。(^0 ^ )
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明日2/3は節分ですが、東京造形大学の入試が始まりますね。みなさん豆まき気分で元気よく、描いてきて下さい!ファイトー!

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