今日の優秀作品紹介 12/17

奴隷はまず腰、胸、両肩両腕から頭部へのねじれとその量感の流れを上手く掴まえてくることが大切ですね。また細部の形も表面的に見るのではなく、動きの流れを意識した上で捉えていくことも大事です。光を上手く扱えると印象も出しやすいですね。

M.Yさんのデッサン
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途中、体のバランスに狂いは見られましたが、こらえながら直してきました。また描写には粗さが残りますが、この位置から見える奴隷の印象と迫力を上手く掴まえられました。自信を持ち、この調子でさらに上を目指していきましょう。

塑造強化コースの課題は「グデア」模刻です。基本を押さえながらも、どこまで造り切れるかが勝負と言った所です。構造理解と骨格理解を意識しながら、左右の微妙な違いまで動きとの関係を見ながら、流れを感じて細部まで造り切るといいですね。

M.Aくん:柔らかな粘土で良いリズムでモチーフとの対話が出来ましたね。グデアの印象を大切に、構造を正確に捉えてきました。まだ完成までには荒さもありますが、どこから見てもグデアらしい印象が出てきていましたよ。次は完成させたいね。^^
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こちらは芸大コースBクラスです。本日は6hで鶏を塑造しました。生命感が大切です。そのためには、二本足で立っていること、バランス、鶏らしい動き、それによって起こる体の各部位の連動性。複雑な要素が絡み合って一つの作品ができます。

T.Hさんの鶏
こういった量感の強い印象は鶏らしいと言えます。ただ安易にモチーフと比べながら粘土を付けただけでは、このスケール感は出しづらいでしょう。組み立ての仕事は正直まだ甘いですが、足回りをしっかりと造ったことで安定感が生まれました。『勢いもあるし、なおかつしっかりとしているな』と言わせたいところです。グッド!!
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H.Gさんの鶏
静かなポーズながら形をしっかりと押さえることで鶏らしさが表現出来たと思います。もっと攻めて密度を上げていきましょう!!ファイト!!
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R.Mさんの鶏
スケール感、自然なポージング、柔らかい粘土付け、良い作品が生まれました。ぐるりと回してみると、色々な形が見えてきます。そしてそこに落ちる光と影が心地良いリズムを感じさせてくれました。パチパチ
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このページは、彫刻科教員が2010年12月17日 16:26に書いた記事です。

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