ヘルメスとブルータス

クラス別の課題としては本日が最後となりました。ヘルメスとブルータス模刻です。
昨日の暖かな晴天とは打って変わり今日は冷たい雨でした。両クラスともみんな熱気を内に込めながら淡々とモチーフに向かっていましたね。寡黙な雰囲気よかったです。
描き出し、つくり出しでやや不安定になった学生もいましたが、雨降って地固まる、最後はピリッと仕事が出来たと思います。

K.Hさんのデッサン
ヘルメスらしい光と影です。イメージを持ちながら描き続けるのは集中力がいります。シビアな仕事に共感を覚えました。
2011_02_28DSC_5378.jpg


M.Kさん(現役生)のデッサン
四肢の伸びやかさ、頭部の印象がよいですね。求めるならば影の部分に手前奥の空間がほしいです!!
2011_02_28DSC_5391.jpg


A.Aさんのデッサン
いっぺんに見える全体感、彫刻科らしい組み立ての意識、まるで模刻のような全体を覆う仕事。A.Aさん確実にあがってきてます!
2011_2_28_DSC_5412.jpg

Y.Uくんのデッサン
動きをともなったスケール感、いいですね!頭部も空気をまとい始めました。ナチュラルですよ。
2011_2_28_DSC_5407.jpg

U.Pさんのデッサン
正面という難しい位置ですが、ヘルメスが持つゆったりとした動きと量感を自然に捉えました。色が色としてだけ独立することなく、量感・形態・空間を表現するためのものして見えてきます。
2011_2_28_DSC_5411.jpg


K.Mさんのデッサン
スケール感を感じるデッサンです。調子の柔らかさがそれを見せてくれていますね。制作過程でのやり取りが多角面から絡みあい、それが一枚の紙の中で結実されてきた証拠です。そのやり取りを作者自身が実感出来たというのは良かったです。
2011_02_28DSC_5405.jpg


A.Wさん(現役生)のデッサン
現役生です。やや構図は小さいものの、この位置からから見えるヘルメスの印象を上手に引き出しました。調子には厚みがあり、かつ明快で木炭ならではという魅力的なデッサンですね。この調子で行って下さい。
2011_2_28_DSC_5379.jpg


こちらはブルータス模刻、最後の塑造課題でした。
最後は、かなりレベルが上がりました。
撮影になった4点は抱えている課題をも超えて、言い切りが爽快でした。
他にも、もう一歩の所で惜しい塑造がありました。
最終的には、全体感と印象を詰めて行くバランスを意識しながら、完成イメージに向かってやり切って行きましょう!!
全力で楽しんできてください!!!

K.Tさんの塑造
ハイレベルな作品です!印象が合っていますね。影の落ち方や粘土の色味まで表現が乗ってきていて素敵です。
DSC_5347.jpg

K.Nさんの塑造
影の落ち方がかっこ良いです。造り込みのリズムが安定してきました。作品に反映されていますね。
DSC_5357.jpg

T.Aくんの塑造
360度、物を意識しながら全体的に仕事ができてきました。頭部を早い段階から捉えてこれたのが良かったですね。
DSC_5353.jpg

R.Mくんの塑造
得意の造り込みが活きる、押さえ方が出来てきました。始めから感じた印象を最後まで大切に出来たのが良かったですね。
DSC_5349.jpg


こちらは、メヂチの模刻です。コンクールのリベンジ!気合いが入っています。
安定したレベルで仕上がってきました。

K.Sさんの塑造
完成度が高く、かなり似ています!頭部のはまりや、バランス、動きなど様々な要素を漏れなく意識出来ています。
DSC_5362.jpg

A.Sさんの塑造
クオリティーがあります!バランスを常に意識しながら造り込みを責めているので、良い切りが強いですね。
DSC_5361.jpg

カテゴリ

月別 アーカイブ

ウェブページ

この記事について

このページは、彫刻科教員が2011年2月28日 14:25に書いた記事です。

ひとつ前の記事は「ヘルメスデッサン、ブルータス模刻」です。

次の記事は「あと3日!!」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。