うさぎ塑造

ドージョー・リポンクラスです。
課題はうさぎの塑造でした。

彫刻科で動物塑造を行うときは、剥製ではなく生きた動物をモチーフにして塑造を行います。
形やバランスを合わせるだけなら剥製でも良いはずですが、なぜわざわざ動き回る動物をモチーフにするのでしょうか?

それはきっと、動いている動物をよくよく観察することでしか見えてこない、知ることのできないことがあるからだと思います。
どこか動いて、どこは動かないのか。
体重が移動するときに、脚だけではなく胴体や首、頭がどのように連動しているのか。

目の前のモチーフをよく見ずに、自分勝手に作品にしようとしてもなかなか上手くいきません。
モチーフから観察したことを丁寧に積み上げて、彫刻として構成していく力が必要ですね。


2点紹介します。

Y.Mさん
2022_06_18_IMG_9003.jpg
うさぎらしいバランスをしっかりと捉え、動きを柔らかく組み立てられています。
地山との接点や質感表現は研究の余地がありますが、全体に気遣いができていて実力が窺えます。

S.Mさん
2022_06_18_IMG_9007.jpg
少し野暮ったいところがあるものの、地山をただの平らな地面として処理してしまわずに
塑像板上全体を作品として仕上げることができています。
じっくり見ていくうちに魅力が伝わる温かい塑像でした。

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このページは、彫刻科教員が2022年6月20日 10:10に書いた記事です。

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