名人コンクール2026

先日、ついに!約1ヶ月続いたW杯の決勝戦がありましたね。神の2連覇か、新時代の天才か。実力が拮抗した両者の戦いは、やはり予断を許さない緊張感を生みましたね〜。そこまで積み上げてきたものが最終的にほんの僅かの差を生み勝敗が決します。もちろん両者素晴らしい実力があることを誰もが認めた上で、それでも勝者と敗者が決まってしまう、それが勝負の厳しさですね。

そんなサッカー界の歴史に残る戦いの2日前、実はすいどーばたでも熱い戦いが開催されていました。それが「すいどーばた名人コンクール2026」です!
東京藝大の試験で石膏像が出題されている彫刻・日本画・デザイン・工芸科の4科が合同で行うコンクールです。各科有志で浪人生と講師が参加し、各科を代表する講師によって採点が行われます。早い話が「今年のどばたで一番石膏デッサンが上手いやつを決めよう!」というコンクールです。
今年で3回目となったこのコンクールですが、今回からなんと採点風景を見学することができるようになりました。もちろん受験生は複数の専攻を受験することはありませんが、他の観点を持った人たちが何を指針としてデッサンを評価しているのかを知ることで、自分の専攻が持つ強み、そして見落としがちな弱みを知ることができますね。

4科合同で制作された作品の中から上位に食い込むことはそう簡単なことではないですが、今年は最終選考に残った4枚のうちなんと3点が彫刻科の作品でした!すばらしい!ですが、残念ながら名人の座は取れませんでした〜。あと一歩でしたね、この伸び代をさらに磨いていきましょう!

今回健闘した作品を紹介します!
まずはしゃくしゃくヒゴロクラスのH.Oさん
最終選考には残れませんでしたが秀作としてピックアップされていたうちの一枚です。
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首と頭部の繋がりが少しぎこちなく見えてしまう点や、若干身体が平坦に感じてしまう点は気になります。元々この作者は先日の1学期末コンクールでも一位を取るほどの実力者ではあります。しかしながら、描けてしまうがゆえに炭をいじりすぎて調子が鈍くなってしまったり単調になってしまう課題を抱えていました。ですが、この最後の大舞台で一つ違った変化が絵に現れましたね。その辺りが評価された結果だったのではないでしょうか!

ここからは最終選考に残った、名人まであと一歩の3点を紹介します。
GJLDクラスのK.Kさん
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魅力のある絵面と炭が評価されていましたが、同時にその癖っぽさが違和感だとも言われていましたね。見る人によって長所と短所が入れ替わる、そういうことって往々にしてあります。

GJLDクラスのM.Hさん
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今回提出された作品の中で、制度面に関して最も正確性が高いと評されていました。確かに、手前の肩からねじれを伴って目線まで昇っていく流れは見事ですね。しかし、その先にある顔面の印象が実に勿体無い!

GJLDクラスのK.Kさん
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こちらが最終的に名人の作品との一騎打ちにまで残った作品です。ジョルジョは元々甲冑の宣伝広告としてドナテロに発注されたという逸話があります。見事な肉体とそこに纏った煌びやかな甲冑。強大な敵を倒さんとする若き勇姿を力強い造形で捉えた見事な彫刻です。石膏像を単なる白い物体としてではなく、目の前に置かれた彫刻作品として観察しながら、そこに込められた背景までも感じられるように表現を試みることは、彫刻科がデッサンを描く上で何よりも大切にしている"空間の再構成"においてとても重要です。若干縦に伸びてしまった狂いは看過できませんが、それでもこのデッサンは無の空間に形を用いて空間を認識していく彫刻科の観察の強みを備えた良い作品といえます。
ですが、他科からの意見は厳しかったですね〜。端的にいえば強引で嘘に見えてしまうようです。この意見の不一致こそが名人コンクールの醍醐味です。作者がどう見えたかだけではなく、鑑賞者にどう見えるのか、その観点も大切にしていく。まさに主観と客観ですね、両方を兼ね備えた強い受験生になってください!

そしてこちらが2026年の名人に輝いた工芸科講師の作品です!
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同じモチーフですが彫刻科とは違った観察の視点を感じますね〜。絵を真似する必要はないですが、観察の視点が多くあるほどに作品を精査する目は養われます。彫刻の強みと弱みの両面をこの作品から学ばせてもらいましょう!

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この記事について

このページは、彫刻科教員が2026年7月21日 12:34に書いた記事です。

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