2025年11月アーカイブ

第一回・ソ描王

こんにちは〜彫刻科講師の小野です。
2025年冬、ドバチョウに新たなコンクールが誕生しました!

その名も「ソ描王」
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勝負はシンプル。最も多くの人の心を掴む素描を描いた人が、ソ描王の称号を手にすることができます。これは授業課題ではないので有志コンクールとして参加希望者のみを対象に開催しました。


まずはみんなでモチーフ選び。ソ描王_IMG_8917.jpg

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モチーフは特撮作品に登場する怪獣や外星人のソフビです。実際の人間が着用して撮影に用いられていたスーツを精巧に再現したソフビは人体構造、重心理解、質感表現、生命感、等々の彫刻的要素がぎっしり詰まっています。
...決して個人的趣味の押し付けではありません。


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みんな相棒を真剣に選んでますね〜


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制作期間は約1週間。期間内の授業時間外ならどれだけ描いてもOK。
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自宅に持って帰ってコツコツ仕上げた人も多かったですね。孤独の中でこそ傑作が生まれるのです。

提出前のラストスパート!
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みんなで18枚のエントリー作品をすいどーばた一階の廊下に掲示しました。

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このソ描王は科の垣根を超えて、すいどーばたに通うあらゆる人に採点者として協力して頂きました。素描とは素直な眼差しを持って、モチーフのありのままを描く行為です。観察の手立ては彫刻的要素のみではありません。別の分野を学ぶ人達がどんな観点で作品を評価するのか、彫刻科以外にも多くの講師、助手さん、生徒の皆さんが採点に参加してくださったおかげで、違った視点から制作のヒントが得られる貴重な機会となりました。投票に協力してくださった皆様、本当にありがとうございました!









それでは一位の発表です〜





初代・ソ描王K.Kさん
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3種類ある初代ウルトラマンのスーツの中でも、もっとも初期に使用されていたAタイプスーツをモチーフに描いた作品です。初期スーツには独特なシワの質感や不気味さがあり、その魅力を見事にとらえています。正面からの堂々とした構図も高評価が集まったポイントです。あらゆる科から満遍なく、そしてどばたに潜む玄人ウルトラオタクからの熱い票を集めて圧勝しました。個人的には初代ソ描王のモチーフが初代Aタイプってのは激アツ...おめでとう〜!


2位S.Mさん
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ウルトラセブンを助けてくれる怪獣・ミクラスの素描です。少し見さげの視点から置かれたその空間を丸ごと捉えたような構図が"おもちゃっぽさ"を感じさせます。この作品は特に彫刻科以外からの票が多く集まっていた印象です。他科から見てもいい評価というのは嬉しいですね〜


3位E.Hさん
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こちらもセブンに登場する侵略者・ゴドラ星人です。元より鉛筆の扱いが抜群に上手い作者ですが、この作品はさらにその描写力に磨きがかかっている感じがします。モチーフに当たる光の現象、そして2本足で立っている絶妙な重心の揺らぎを見事にとらえています。彫刻科だけで採点していたら一位だったかも...。

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上位作品はどばたの廊下に掲示させて頂きました。2位と3位の点差は何とわずか1点!激戦でしたね〜。身の回りにあるものは何だって素描のモチーフになります。色んなもの描いて素描力を磨きましょう!

ではまた来年のソ描王でお会いしましょう〜
シュワッチ!

アリアスデッサンと友人像

こちらいつでもアツアゲどんクラスです。
少し前になりますがアリアスのデッサンを描きました。今回はいつもの視点と少し変わった状況で描いてもらいました。

M.Sさん
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何か一つ壁を乗り越えた感じがします。そういう手応えがとても大切です。この調子でいきましょう〜

こちらはT.Kさんが制作した友人像
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似てますね〜、イキイキした土の質感も相まって存在感たっぷりの空間になりました!

合同 手と紙袋

今回はクラス合同です。

「内と外」をテーマに手と紙袋を構成、塑造しました。
少し前の藝大の過去問ですね。

発想や構成自体はいい人が多いですが、そこにこだわるが故にスタートに時間をかけすぎてしまい
作り込みの時間が足りなくなっているような...
どんなに面白いアイディアでも造形で言い切れていなければ、作品としては弱くなってしまいます。
つべこべ言わずにとにかく作る、それができる力をつける、というのも大事です。

ぷてぷてプテラクラス

N.Nさん
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しっかりと言い切れています。
袋の中の処理など、突こうと思えば改善点はあるにはありますが
このくらい作れていればパッと見で目に入ってきますよね。

K.Hさん
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夢のような、遠い記憶のような、良い世界観でした。
さまざまな質感にもこだわって作れています。

Y.Iさん
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目立ちました!
流れ、量のバランス、影の見え方などに気遣いが感じられます。

アツアゲどんクラス

M.Nさん
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テーマに対するシンプルな打ち返しが良いですね。写ってませんが裏側にも対になった手があり、そういった物語性も作品の魅力になっていますね。

M.Sさん
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この構成は見えない内側の世界が主役になっており、そのためには見えている部分をしっかりと描写する力が必要です。実力をちゃんと発揮できていますね、目立ってました!

T.Kさん
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シルエットがかっこいい、それに尽きます。見た目がかっこ悪くては何も始まりませんからね。

Y.Hさん
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ホラーっぽさもあり、絵本のようなファンタジーな世界観もあり、他と被らない異色の言葉で目立ってました。強気に行きましょう!

アゲどん 鳥塑造

遅れましてすみません。アゲどんクラス鳥の塑造の優秀作品を掲載します。
正しいプロポーションに加え鳥の動きが作品の中で卒なく再構成されているか、見せ場となる場所に相応の作り込みが出来ているか。または作品内の粘土の抑揚、などが見るべきポイントでしょうか。
それに加え、ただ鳥を再現的につくる状態ではなく、物体として塑造板上に良い空間をつくる。ような視点も加えられるとより見応えのある作品に仕上がると思います。

2点紹介します。
T.Kさん
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良いレベルの作品だと思いました。どちらかというとプロポーションや動きといった作品の根幹を支える部分に秀でた作品だと思います。より柔らかい表現と固い表現の差は追求できそうですね。特に顔足はもう一段踏み込んだ表現をしたい。
A.Oさん
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動きの設定にアヒルらしさを感じます。それでいて破綻なく再構成されていたので見やすかったです。こちらも足はもう一段固く作れそうですし、逆に首周りはアヒルの稼動性の強い柔らかさをより取り入れたいですね。

アツアゲどんのアルミホイジェロ&自主練

アツアゲどんからもアルミホイジェロの秀作を紹介します〜!
最近、アトリエの緊張感もグッと高まり、良い集中力を感じています!
今回の講評では完成度の高い作品が多く並んだのですが・・・、その中でも目立っていた2点を紹介したいと思います!
観察して描いて、そして最後は伝えること。ちょっとした配慮が隅々まで行き渡ると洗練されたデッサンになるのかも?

K.Sさん
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アルミホイル越しの頭部を想像すると似てる気がしてきちゃう!ボケーっとずっと見てられるデッサンです。目立ってました!

K.Kさん
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アルミホイルのリアリティー!すごいの一言!布の表現はちょっとフワッとしてるかなと思いますが、それでも目を惹く一枚です。

そして、夜間の自主トレも紹介します!
M.Sさん
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このところ厚みにつながる表現がうまく噛み合ってきましたね。堂々としたかっこいいデッサンです!

ぷてぷてのグデアの模刻

もし「グデアの模刻を作って下さい!」と金銭が発生するオーダーがある人からあった時(そんなことあるわけないが)金額にもよりますが思い付く限りの手段で制作すると思います。自分だけではなく、他人が関わると責任の重さというか、信用問題など関わってくるためだと思います。そんな(もしも)を設定する必要はないのですが、基本モチーフをそっくりに作る模刻は非常にシンプルな課題ゆえ、表現の自由さよりも精度の高いシビアさが求められます。(当たり前か、、、)
その辺りのシビアさは求められなかったり、ほったらかすとあっという間に劣化します。溶け始めた氷のように角は丸く形は甘くなります。気をつけたいです。

さてぷてぷてクラスからグデアの紹介〜〜〜
全体的には模刻道なるものがあったなら、みんなその土俵には乗ったと感じました!平均値が上がりましたね〜その中でスッと目をひく2点をピックアップ!!

R.Tさんのグデア
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粘土の色味、発色が魅力的ですね〜丸顔と思いきや「気持ち面長な方だったのね」シビアな観察を通してそんな印象も出てきました〜

T.Tさんのグデア
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全体の印象を損なわないようにしっかり踏み込んだ描写の仕事が出来ています。影の落ち方も厳しいながら柔和な表情はグデアらしいですね〜T.Tさん実技に実感がこもってきましたね〜

夜間・鳥レクチャー!

投稿前後しますが、先週の夜間部では様々な鳥を塑造する前に、講師嶋田による「鳥レクチャー」が行われました!
鳩やアヒルや鶏など、そこまで珍しい鳥ではないのですが、粘土に置き換えて塑造するとなると、人体とは違う骨格の理解や、2本脚での自立の仕方、生命感の表現などかなり難しいんです。。。
そんな鳥の課題を楽しんで突破してもらうため、鳥の構造的な解説や、「立つ・自立する」という感覚的な部分まで、嶋田先生が丁寧にレクチャーをしてくれました。
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頭部だけでもシルエットや目のつき方まで、こんな違いがあるんですね〜
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Y.Uさんが代表で前に立ち、参考作品の鳥塑造と同じポーズを取りながら、みんなと「鳥の立ち方」の感覚を共有しました!
動きや立ち方が分からなくなったら、実際にモチーフになりきってみる。
体を動かして物事を考えるのは彫刻科の基本ですね!生き物は楽しんで作りましょう!
体が大きくて見やすかったです!Y.Uさんモデルありがとう〜!


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レクチャー後は嶋田先生による出だしのデモンストレーション。大きな量を扱いながら、確実に印象を掴んでいってますね〜。


夜間部としては最後のレクチャーでした!今までのレクチャーを糧にして、これからの実技にも活かしていってください!

2026・入試直前コースのお知らせ

彫刻科教員室よりお知らせ。

入試直前コースの申し込みを受け付けています。

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講座は一番早くて1月9日から始まります。
大体の方は大学入学共通テスト明けから本格的に実技対策をしていく感じでしょうか。
各高校の自由登校に合わせ、一週間単位で開始時期を選べます。

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入試直前講座の詳細や申し込みはこちらです。↓↓↓↓↓↓
https://suidobata.ac.jp/traningsession/nyuuchoku-choukoku

芸大、私大、その他公立大学の入試に合わせて対応しています。
奮ってお申し込みください!

アルミホイジェロとグデア

まずは、ぷてぷてのデッサン秀作を紹介します!
ミケランジェロにアルミを巻いた通称"アルミホイジェロ"!!
顔が隠れている分、ミケランジェロの動きが捉えづらい、頭部の傾きを出しづらいなど難しい点がある一方で、アルミホイルの繊細なディティールや、石膏との固有色の差を追っていけば自然と充実したかっこいい絵になるモチーフだと思います。
空間としての自然さにうまく反応できると良いですね〜

5点紹介します!
D.Tさん
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繊細な描写によって、空間の抜けが気持ちよく見えます!特に頭部と奥の肩の響き合い良いですね〜

R.Tさん
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見上げの印象がかっこいい一枚です!もう少しだけ手前にピリッと感は欲しいのですが、魅せ場が豊富で良い感じです!

Y.Iさん
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アルミホイルの張り付いた表情いいですね〜!アルミホイルをしっかり描写すると頭部の面性が説明しやすくなりますね!

R.Hさん
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ぱっと見でカッコいい!!固有色の差が魅力的です!!良いデッサンです!

N.Nさん
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安定した実力を感じます!リラックスしてゆったりと画面に向かってる感じがしますね!貫禄出てきました!

続いてアゲどんよりグデアの模刻を1点紹介します!
R.Wさん
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結局、雰囲気を似せられるって大事ですよね〜!瑞々しい良い観察です!

夜間部鳥塑造!

夜間部でも鳥塑造を行いました。
2足で自立しているというのは人間と一緒です。
重心はなんとしても意識できるようになりたいですね、まだまだ足元に不安が残る作品が多かったので
注意していきましょう!

今回は4点ご紹介します!

H.Oさん
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抑えるべきポイントをしっかり抑えられています。good!

C.Mさん
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派手さの中に冷静な仕事が入っています!

S.Kさん
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かなり動きをつけていますが、一定レベルまで違和感をなくすことができていると思います。

少し延長のM.Mさん
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鳩らしさがしっかり出ましたね!!なかなか良い印象です。

ダーシマデモスト
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2時間ないくらいでこの印象は、さすがダーシマです。とにかく色々盗んじゃいましょう!

秋の延長・自主トレ!

寒さが一段と増してきた今日この頃ですが、自主トレには気合が入り、課題延長戦は沸々と燃え上がっています!

自刻像自主練!
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頭部、体、首のねじれの構成がよく、頭部の軸の傾斜もよいでしょう。
フレッシュな肌感は粘土の鮮度を大事にしている証拠です。
色々と研究が身を結んできています!

H.Iさん
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今回は頭部、足、尾羽に時間をさいて、完成度をグッと高められました。
自己ベスト更新!粘り強くいこう!

R.Tさん
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独特な炭の質感で、逆光の空間とアリアスの情緒を表現しています。
張りと凹みのカタチに迫ったことで彫刻のリアリティーが増しました。

ぷてぷてとりとり

コーチン、アヒル、鳩の3種の鳥さんたちをお呼びして塑造をしました。
歩く鳥、浮かぶ鳥、飛ぶ鳥、一緒に観察することでそれぞれの特徴がわかりやすかったと思います。
彫刻を学んでいく上で大切な形や面、構造、さまざまな要素がぎゅっと詰まったモチーフですね。

5点紹介します!

N.Nさん
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途中はやや観念的な仕事が目立ちましたが、丁寧に観察し、自然な佇まいがつかめましたね!

D.Tさん
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瑞々しい粘土づけで、しっかりと言い切ることができました。
全体がもっと連動していくよう、細やかな気遣いができると尚良し!

R.Tさん
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とても自然に、鳩らしさを捉えられています!
粘土の表情はもっと遊んでも良いですよ〜

N.Yさん
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粗密の差を意識しながら、見せ場をコントロールできていますね
中間の形はまだシンプルなところがあるので、見える形を増やしていきましょう!

T.Tさん
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力強い塑造で、遠目でも目立っていました〜
やや締めすぎているように見える形もあるので、力強さとおおらかさが両立できると良さそうですね

デザ彫刻合同デッサン

先週、デザイン科彫刻科合同でデッサン課題を行いました!
毎年6月に行っている恒例行事ですが、今年は2学期に変更しました。
彫刻的な視点や基礎が固まった上で、スパイスとして取り入れられる部分を吸収して欲しいという狙いがあります!
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彫刻科の初日は、今年もデザイン科の吉田有作先生にレクチャーとデモンストレーションをしていただきました〜

有作先生のデモストを紹介します!約1.5時間の制作です!
開始から20分〜30分時点
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45分時点
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1時間時点
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1時間半時点
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最初の構図どりやプロポーションをかなりシビアに合わせ、明暗で印象を似せていく。参考になります!この描き出しができたら一次試験も余裕で通っちゃいそうです

レクチャーを踏まえて、みんなには4日間の中で2枚描いてもらいました。
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こちらは全体講評の様子です!科関係なくごちゃ混ぜに並んだ中から、ピカッと目立つデッサンをピックアップ!大勢の中で目立つデッサンってなんだろう?考えましょう!
いつもと違うアトリエでいつもと違うメンバーで、良い緊張感の中で制作できました。自分を見つめ直すきっかけになったと思います!

学生の作品から秀作を紹介します
まずはあつあげどんから
A.Kさん
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顔の印象がとても良いです!顔が似てるだけで雰囲気良く見えます!体にはまだ形の狂いを抱えていますが全体の中でもとても目立っていました〜
K.Kさん
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彫刻科的にはついつい色味のところに目がいってしまいますが、デザイン科の先生に姿勢の部分を褒められていましたね!モチーフ自体の姿勢も作者の姿勢もキリッといています!
T.Kさん
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少し誇張しすぎな感じも若干しますが見上げの印象がダイナミックに表現されています!良い色味〜
A.Oさん
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すごく自然さのあるデッサンです。全体を満遍なく観察して1枚の絵としての雰囲気を作っています!

そしてぷてぷてクラスです!

こちらもデザイン科との合同デッサンで良い刺激を受けました〜
その刺激の結果をどうぞ〜〜

K.Kさん
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明快な炭使い!目を引きますね〜モチーフのジョルジョにピッタリです!!

R.Tさん
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顔面カッコいい〜手前の肩も見上げの感じが魅力的!!

N.Nさん
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石膏の触り心地がわかるデッサンですね〜良い感触です
そしてもう一枚!
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連続webアップ!この位置は、決して映える場所では無いのですが、流石ですね〜豊富な炭の発色!魅力たっぷりの画面です〜

合同課題の期間中には2人のデッサン名人による対談イベントも行われました。
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2024年から始まった「すいどーばた名人コンクール」(7月開催)
デザイン・彫刻・日本画・工芸の4科から参加した学生&講師の中から最も優れたデッサン、名人を決めるコンクールです。
その初代名人であるデザイン科講師 堀口先生と、二代目名人の彫刻科 小野先生のスペシャル対談でした。デッサンについて語り合える相手がいる、そんな環境こそがどばたに通っている学生にとっては何よりの強みです。今回はデッサンのエキスパートである両雄の浪人時代やデッサン論を聞ける貴重な会となりました。浪人生たるもの、二人のように小一時間平気で語りあえるぐらいデッサンと向き合いましょう!

空間素描

あつあげどんからも空間素描の秀作を紹介します〜
3点です!!
M.Nさん
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地下のじっとりした空気感を感じさせるデッサンです!ポツンと置かれた風船から哀愁が漂っていますね〜

I.Tさん
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すずらんテープの線の選び方が秀逸です!風の強さや方向まで感じられます!
ただ、紙がヨレヨレすぎる!何事にも丁寧さをお願いします!!

K.Sさん
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ずーっと見てられる絵ですね!空は一切描かれていないですが、この向こう側の天気まで想像できます!

空間素描

数年前までは藝大の2次試験にも素描がありました。
試験では1次試験の素描のみとなり、そこでは主に石膏をモチーフとした出題がされています。

しかし、募集要項には「石膏デッサン」とは書かれていません。「素描」の試験です。
いざ会場に行ってみるとモチーフが石膏ではないという可能性もあります。
そうでなくても、石膏デッサンは素描の中の1つのジャンルでしかありません。
目に映る景色をどのように画面に表現するか、そこを忘れてしまってはどんなモチーフでも描くことはできません。
石膏デッサンの書き方をマスターしたいわけではないのです。見る力、表現する力をつけていきたいですよね。

今回は「3つのモチーフの中から1種類選び、それを学院内の任意の空間に設置または構成した状況を素描しなさい。」という課題でした。
配布されたモチーフは風船、スズランテープ、コピー用紙です。

ぷてぷてから4点紹介します。

R.Tさん
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リアリティのある描写で、味わい深い良い素描になりました。
ドアの寂しげな佇まい、じわっと広がる影、画面の隅々まで丁寧に仕事がされていて
ずーっと見ていられるような1枚でした。

M.Nさん
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とにかく狙いが明快で良いです。
じっとりとした空気感と、差し込んだ光に照らされるコピー用紙の対比が効いています。
深みのある良い色味でした。

H.Yさん
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普段よりも柔らかく捉えられていてますね。
ピントが合うところと合わないところ、手触りや現象などがおおらかに描写されていて、優しい空気が漂う良い素描になりました。

T.Tさん
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スッキリと空間の抜ける良い構図と丁寧な描写が魅力的でした。
なんだか夢の中のような、ほんのり暖かい風が吹いている感じが良い。
狙いがしっかりと持てたので、密度もバッチリです。

構成塑造〜ぷてぷて

構成レクチャーを行いました!
芯棒の注意点や、構成の狙いの絞り方など基本的な内容です。


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基本中の基本ですが、1学期ではなく2学期に行った理由の1つは、みんなの発想を狭めたくないからです。
習ったことだけをやるのではなく、自由な発想で取り組んでほしい、その上でより良くしていくために知識を使ってほしいと思います。

それからもう1つは、まずは自分で考えて試行錯誤をしてほしいからです。
人から聞くのも大切なことではありますが、自分でひとつひとつ考えることで判断力や問題に向き合う力が培われていきます。

レクチャーを経て、約15時間たっぷりと時間をかけて構成塑造を行いました。
ぷてぷてから3点紹介します!

T.Tさん
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普段以上に迫力のあるボリュームで目を引きました!
布の表情の柔らかさや、カブの瑞々しい質感をもう一歩表現できるとさらによかったですね。

Y.Iさん
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カブの形にぽっかりとあいた空洞が面白いですね。
この影の色と響き合うようなピリッとした影が骨の方にもあるとよかった。

N.Nさん
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並んだ時に粘土の色味が締まっていて目立ちました。
総合的にとても良いです。布の表情はまだまだ遊べる余地あり!

ぷてぷて 静物素描

めちゃくちゃ遅くなってしまいました、ごめんなさい...
ぷてぷてクラスから静物素描を紹介します!

N.Nさん
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とても自然に全体を捉えられていますね。
並んだ時に封筒の質感が目立っていました〜!

A.Sさん
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爽やかな空気感と不思議な構成。
作者のやりたいことが見えてくる画面でよかったです!

K.Hさん
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攻めの姿勢がいいですね〜
早めから狙いを持って取り組んでいるのが画面から伝わっていました。
どんどんいきましょう!

夜間部・自由制作2025!

どばちょう夜間部では自由制作展を行います。
実力の付いてきたこの時期だからこそ望んだ造形が出来るはずです。
今の精一杯の実力を作品にぶつけてください!

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日程:11月15日(土)19時〜21時 19時からアーティストトーク
16日(日)10時〜16時

会場:すいどーばた美術学院本館地下(本B1、本B2、他)

いつもよりも少し大きな作品に挑み、楽しそうに制作しています。
是非ご高覧ください!

輪切りを考える!

夜間部です!今回は小柳監修のもと、石膏像にマスキングテープを貼って『正中線』と『輪切り』を可視化してもらうワークを行いました。
輪切りと明暗は表裏一体であること、そして思ってたより正中線が大事だと気づいたのは小柳が2浪してからでした。結構遅めで、個人的に早めに気づきたかったことランキング1位です。

現役生自身の力で石膏像にテープを貼っていっていきます。
正確に合ってなくてもいいので、こうなんじゃないか?と考えることが目当てです。
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まずは正中線からですね!

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伸び縮みや捩れが可視化されました!

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大切なポイントがわかりやすい!

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そのままクロッキーに突入〜。

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流れでアニキも乱入〜。

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20分で1枚のペースでクロッキーしてもらいました。いつもと違う意識を持てたでしょうか?

たくさんのクロッキーの中から今回は3点だけご紹介します!

Y.Mさん
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A.Kさん
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A.Kさん
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モチーフを疑うこと!今後も継続して下さいね!

自主トレ!自刻像

あつあげどんからカッコいい自主トレが出たので紹介したいと思います!
自刻像なのでイニシャルは伏せます!
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じっくり自分と向き合いながらひとつひとつ問題点をクリアしていくことで、彫刻として強い存在感のある作品になったと思います!繊細な動きの構成がとても自然です!
よくがんばりました〜!

ぷてぷて牛骨

今回は生き物の骨格となる頭骸骨を2日間かけ骨の髄まで観察し模刻しました。
骨休めにも骨を観察し、骨を折りながら制作しなくては骨身にしみる程の骨にはなりません。

R.Tさん
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終始観察を怠らない骨のある方です。
反りや張り、ねじれの特徴を表面的にではなく、粘土の表情に神経を注ぎました!

素描特訓

偏った見方や技術を払拭するためには色々なモチーフを描くことが大切です。今回は素描課題を2連発で行いました。どちらも違ったタイプのモチーフですが、共通して大切になるのは"狙い"の設定ですね。

こちは鉄フレームと樹根の組モチーフです。質感、重み、隙間など何を狙いとするのか、それによる構図選びと描写が重要ですね。

R.Tさん
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質感描写に振り切った絵作りに説得力があります。うねる様な木目がかっこいいです!

E.Hさん
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基礎的な力を十分感じられる上で、隙間や質感など惹きつけられるような細かな描写に見どころがあります。総合的に高い水準の素描です。

こちらは紙袋、ピンコロ、針金、胡桃の構成素描です。
まずどんなふうに組みあわせるのか、それぞれの特性を見極めた上での絵作りが大切です。

こちらもE.Hさん
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ユーモラスに組んだ構成を美しい光線状況の空間として絵に出来ています。素晴らしい出来だと思います。

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この胡桃のコロンっと感がたまらんです
K.Kさん
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物が置かれて出来た大小の空間や、物それ自体の質感が卒なく表現されていると思います。

夜間部構成課題!

夜間部です!今回は石膏マスク&薪の王道モチーフで構成塑造を行いました。
実力が試される模刻要素、+で空間構成もしなきゃいけません。大変です。
中々なバリエーションが出たのでご紹介します!

C.Mさん
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A.Kさん
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I.Sさん
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M.Tさん
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K.Oさん
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K.Kさん
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別人のK.Kさん
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S.Kさん
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アイデアはかなり生まれてきてますね。ここから差をつけるにはやはり模刻力・描写力ですね!もっと磨いていきましょう〜

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