2011年02月21日

●組石膏とモデル首像

今日の組石膏は、フォーンと馬頭、ミロののヴィーナスでした。
まずは構図をしっかり選びたいですね。そして描く前に自分のデッサンの仕上がりイメージを想像してみて下さい!自分の座った位置から感じた臨場感を、表現出来ると良いですね。

A.S君のデッサン
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逆光側で、上手く光を利用した迫力のあるデッサンですね。

N.Nさんのデッサン
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逆光側に積極的に挑んでいますね。形を描きつつ空気が感じれています。

R.M君のデッサン
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光が綺麗です。視点が明快で厚みも出てきましたね。

M.Hさん(現役生)のデッサン
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まだまだ行けそうですが、モノとモノの関係性が明快で良いですね。

R.T君のデッサン
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出だしからスッキリ空間が見えていました。この言い切りが良いですね。

S.A君のデッサン
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フォーンとミロのヴィーナス、馬頭の間に流れる空気感が面白いですね。

H.Gさんのデッサン
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単調になりがちな構図のチョイスですが、実直にモチーフの関係性を追えています。


今日こちらのクラスはモデル首像でした。試験までの通常カリキュラムでは首像や動物などの生もの系は最後になりますね。首像の場合は骨格的な繋がりを捉えつつ、モデルさんの持つ佇まいや特徴をしっかり見ていきましょう。

Y.Uくんの塑造
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塑造には、やはり安定感のあるY.Uくんですね。体から首、頭部へかけての流れが奇麗に出せています。

A.Mさんの塑造
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こちらも頭部と首の繋がりが奇麗に出ていますね。粘土の色味にも幅があって、作者のやりとりの視点の広さを感じます。

M.Kさん(現役生)の塑造
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最初の作り出しに不安定さがあるものの、最終的にはガッツリとした強さのある塑造になりました。後頭部をもっと見ましょうね。

M.Aくんの塑造
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全体に手が行き届き、勢いを感じる首像になりました。これまでになく一つの作品として言い切れましたね。

2011年02月19日

●OPENコンクール「塑造」手

今日はオープンコンクールの2日目。塑造です。課題は「手を自由に彫刻しなさい。」でした。新たに今日から参加してくださった学生もいて、全体のレベルも高くなってきて盛り上がりました。採点する方も真剣に悩み、すべての先生がみんな違う作品にトップを。学生みんなががんばった証拠ですね。
それでは今日の上位作品を紹介します。

S.Tさん:1位おめでとう!構成、手のバランス、粘土の扱いと3拍子そろって、素晴らしいですね。手の動きと構成から空間の緊張感もあり、何かを包み込む温かい形を感じます。質感と空間のバランスが良かったですね。
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K.Tさん:2位!柔らかな手の組み合わせが本当に自然で目を引きました。手のねじれや動きを確実に理解できているいい作品ですね。
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Y.Uくん:3位!上へ向かう形の流れが正面から見てとても美しく感じました。ねじれもあり、立体的でありながら、手の繊細な表情が物語性さえ表現できた彫刻になりました。
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K.Nさん:4位!手以外のモチーフを創造し工夫して使い、さらに手のリアリティーもしっかり表現できて来ましたね。全体の持つ量感も魅力に見えました。
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N.Nさん:5位!少し小さめでしたが、手の観察力が見事に感じられる自然でやわらかな表現です。バランス力がしっかりついてきた学生ですね。この調子!
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S.Aくん:6位!インパクトがあり、他にはそうそうない構成で目を引きました!見る側にいろいろ想像させる素晴らしい作品になりました。手を自由に彫刻しなさい。という課題文をじっくり考えている作品になりましたね。
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芸大まで残すところ二週間弱となりました。
まだまだこれからです。今日上手くいった人も悔しい思いをした人も、さらにいいものを目指し集中力を増してください。
明日はしっかり休み、直前に備えましょう。

2011年02月17日

●石膏像いろいろと構成

今日こちらのクラスは昨日のクラスと入れ替えで石膏各種を描きました。昨日のクラスのコメントにもあったように彫刻科ではあまりお目見えしないマイナーモチーフですが、マイナーだからといって侮る無かれです。彫刻的な要素は普段のモチーフに比べれば低いですが、その分、バランスをしっかり捉えていくことや印象を合わせていくこと、画面の完成度がより求められたりもします。また、気を付ける要素が少ないだけに、何かきっかけを掴むにはいい課題だと思います。

M.Yさんのデッサン
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このところデッサンに対するアプローチに勢いがあります。画面全体を使った臨場感・空間表現とその中で立ち現れてくる個々の形に対しての食い付きが勢いと柔らかさを持って繋がってきています。額から前頭部の明快さと奥側の胸の回り込みがもう少し欲しいところです。

T.Aくんのデッサン
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前回のパジャントのデッサンから比べるとグラデーションに幅があり、かつ明快さもあります。強引な描き込みはなく、座った位置から見えてくるモチーフの全体像を大事にしながらも画面に対しての言い切りが出せています。ハーフトーンにも幅がありますね。後頭部側のヘルメットの形態感と全体に回り込みの仕事がもう一歩。

K.Mさんのデッサン
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逆光の中でできる木炭の調子に柔らかさがあり、その場にあった空間が綺麗に表現されています。課題としていた描写にも硬さが無くなってきていますね。欲を言えば、ワントーン、木炭の調子に幅が出ると画面に対して迫力と広がりが更に出ると思います。

M.Mさんのデッサン
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画面に冴えと迫力があり、絵が大きく見えますね。ジョセフに続き良い一枚が描けました。このところの実技には安定感と勢いを感じます。特に言うことはないのでこのままいって下さい!!

R.Mさんのデッサン
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描き出しから良い捉え方をしていました。途中、仕事が顔面に集中してしまい頭部とのズレなどが見えましたが、そこから再度、全体に目を配らせることで狂いがなくなりました。まだ途中感はありますが、こちらも良い一枚ですね。

K.Oくんのデッサン
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メリハリのある調子が魅力的です。逆光ならではという感じですね。表情を描き込もうとすると形を無視したところで線的に処理しがちですが、今回はそういったところもなく、調子に色味と厚みがあっていいですね。

こちらは石膏各種ではなく、奴隷です。
H.Sさんのデッサン
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こちらは現役生のデッサンです。メリハリと抵抗感のあるデッサンですね。前回のジョセフのデッサンでも画面に明快さがあり全体像をカチッと捉えていましたが、今回はその精度がより高いものとなり、奴隷から生み出される質に近づけました。重心が乗る側の脇腹・腰回り・肩と額・前髪はもっと迫りたいですね。


今日の塑造は、様々なモチーフから1つ以上選択して自刻像と構成する課題でした。
自刻像とモチーフとの関係性や扱い方のバリエーションや粘土の表情の付け方に変化を求めたいところです。

S.Hくんの作品。積み重ねたレンガの上の手と自刻像の関係が見せ場になる構成です。見る位置によっては心棒が気になってしまいますが、面白い表現になったと思います。こういった課題ではどんどんチャレンジして欲しいので積極的なところを買いました。
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K.Nさんの作品。布や自刻像への作り込みが偏ることなく手が入っています。布のいい切りが目を引きます。布で隠れている首へのアプローチもしっかりと!
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N.Nさんの作品。空間を広く使い、動きと流れを上手く表情にからませて表現していると思います。この調子で行きましょう。
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K.Tさんの作品。首の動きを強調するようにロープを使って螺旋の流れを造り、空間を創り出しています。完成度が高く時間の中でしっかりと仕事ができていますね。全体の距離感にもう少し変化が出せれば、空間に余裕ができたと思います。
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R.Kくんの作品。自刻像の扱いをマスクに収め、全体の構成を優先して空間構成しました。バランスが良いですね。もう少し表情に突っ込んで言葉を発したいところです。
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H.Gさんの作品。自刻像の動きとロープの動きを、上手く意味合いを持たせながら絡めてきています。目線が顔から奥のロープのへと自然と誘導され、綺麗な空間が感じられます。ロープの造り込みがもう一歩!
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R.Iくん(現役生)の作品。布で、微妙に芯棒を隠しながら空間を見せれています。目線の先と布の先に何かを感じさせるションプルで意味のある構成ができました。表情にも力があります。
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2011年02月16日

●与えられたモチーフと自刻像

リンゴ、ロープ、レンガ、布などなど色々なモチーフを一つ以上選び自刻像と構成する課題をしました。ドキッとする構成を考えつつ骨格を意識した仕事をキチンと見せていきたいです。

U.Pさんの塑造
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かっちりとした構成がいいですね。点んで接しているところなど緊張感を感じます。

M.Yさんの塑造
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眩しい表情と目の前を通過する針金の関係によい絡み具合を感じます。

K.Mさんの塑造
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布を使い情景をうまく表現できたと思います。作品性が強く良いですね!

A.Mさんの塑造
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振り向き様でリンゴを保持するあたりに気品を感じます。伸びやかなタッチに生き生きとしたやり取りを感じます。のってきました!!


M.Aくんの塑造
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リズミカルに上へ向かう構成、目を引きます。目の表現が少し安易に感じるのは厳しすぎるでしょうか?もっといけるぞ!!


M.Sさんの塑造
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布を上手く使い、装飾的な要素がこの塑造に華やかさをもたらせたと思います。自分からの積極的姿勢が見るものに興味と好感を覚えさせます。良い仕事になりました。

今回は全体的に欲張った仕事が目につきました。自分の実技に注文をつけるくらいがこの時期ちょうどいいのではないでしょうか!!盛り上がって参りましょう!!

こちらのクラスは、少し気分を変えて、彫刻科ではややマイナーな石膏像各種を描きました。ねじれや量感は弱めの像たちですが、画面の完成度、空間の状況などに迫るには良いモチーフです。アリアスなど、なにげに量感や動きがA級の像もありますし、バラエティーに富んだ楽しめる課題でしたね。

彫刻的アプローチを高めたい学生は奴隷やブルータスを運び込んで描いていました。

A.Sくんのデッサン。
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木炭の幅と光線状態をギリギリで噛み合わせて描いているので、鮮やかに強さを持って石膏の白さを表現出来ています。

S.Aくんのデッサン。
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熱気を持って胸の形態感に挑んでいます。印象や細部の描写など、しっかりと積み上げた総合的なデッサンになっています。


N.Nさんのデッサン。
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大きな光線や状況、印象などを熱気を持ちながらも丁寧に描写しています。立体ひとつひとつの張りに反応できたので形の強さを感じます。

こちらは時間外、セントジョセフの模刻です。S.Hくんの作品。
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粘土の表現力の幅を広げたいとセントジョセフに挑んだS.Hくん。動きや印象など、しっかりと捉えられたと思います。これだけ大きな量をブレずに掴んでいるのが良いです。


2011年02月15日

●Stジョセフのデッサンと鶏の塑造

本日はStジョセフでした。圧倒的なスケール感にどう対応するか?インパクトのままで捉えると顔面が巨大になりがちです。動きに伴う両肩の関係、体からの頭部の出かた、首周りの空間、光の移り変わりに気を配りながら密度を上げられたでしょうか?


M.Mさんのデッサン
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ジョセフのスケール感を引っ張り出せました。個々の形の質に対しては、まだまだ迫れると思う ので貪欲に行ってください。この調子で!


M.Yさんのデッサン
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集中力を感じますね。自己の課題と向き合い、何かを掴まえていこうとする意志がデッサンから ひしひしと伝わってきます。良いデッサンですね。


コチラのクラスは鶏の塑造です。骨格、構造、動きをよく理解し、再構成できるのが動物塑造の面白いところです。積極的にアプローチしたいですね。


R.Mくんの鶏。
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強い表情とボリュームが魅力ですね。このところ集中力が増してきて、作品に冴えがあります。このリアリティーに加えてゆったりとした自然な表情も探って欲しいですね。


K.Tさんの鶏。
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バランスがよく安定していますね。頭部の骨格から尻尾にまで神経が行き届いています。胸の張りと表情にもう一工夫欲しいところですが、5.5時間の中でよく造っていると思います。


H.Gさんの鶏。
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形態に厚みがあり存在感が良いですね。頭部の形態が弱く少し表面的になってしまったのは残念ですが、制作が終始安定していたので実力がついてきた感じがします。

N.Sくんの鶏。
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攻めの姿勢が、最近の実技につながって来ていますね。意識の元にしっかり動きを再構成出来ています。表現も格好良さが出てきました。骨格的に締める所は締めていきましょう。

2011年02月14日

●ラオコーンのデッサン 鶏の塑像

こちらは自主課題のラオコーン。夜な夜な二人で競い合い高め合った二枚です。

S.Aくんのデッサン。勢いだけではなく、技術的にも洗練されてきました。形の張りや頭部の空間など、丁寧に描き重ねていっていますね。
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R.Mくんのデッサンです。いろいろなデッサンの幅を見せてくれるR.Mくん。逆光側では形の厚みを、全光側では空間の広がりを感じる豊かなデッサンになっています。
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この時期特有の熱気を感じるデッサンが出てくると、みていてワクワクします。どんどん良い作品を制作して行って下さい。


こちらのクラスはニワトリの塑像をしました。全体的には積極的でいきいきとした仕事内容でした。良い雰囲気です。

K.Oくんの塑像
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インパクトのある細かな表情が魅力的ですね。ニワトリのバランスを損なわずに進められたのがよかったと思います。


T.Hさんの塑像
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迫力のある塑像ですね。形態の繋がりに弱さはあるものの粘土でこそ表現できる見せ方を感じます。頭部と脚の形の繋がりと作り込みがもう少しでるといいですね。

R.Mさんの塑像
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動きに対してのアプローチが面白いですね。塑造板に対しての広がりがでました。こういう見方ができるというのは勉強になりますね。

K.Mさんの塑像
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粘土の表現に軟らかさが出せるようになりました。鶏の立ち姿も綺麗に出せています。自信が持てたのではないでしょうか。

2011年02月12日

●友人像とミロのヴィーナス

今日こちらのクラスはミロのヴィーナスのデッサンでした。
トルソですが、せっかく全身像も地下に置いてあるので全体の動きの流れをしっかり見ましょう。
立脚と遊脚の関係・足先から頭頂部へかけての背骨の流れ・上体の傾きが綺麗な関係性を持っています。

さて今回のデッサンはその動き、それによってできる空間をもう少しで掴めそうなデッサンが多かったように思います。トルソになるので、まずは腰回り・立脚・遊脚と頭部が画面の中でどのような位置、ピントの合方になるかをしっかり捉えましょう。

R.Mさんのデッサン
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光の状況が上手く捉えられ、木炭の調子には柔らかさがありますね。無理に描き込みはせずに、全体感を気にしながら作者の視点と状況設定が見えてくるデッサンですね。

ここからは友人像。体、首、頭部の形をしっかり捉えながら、表情に一段迫っていきたいですね。

R.Mくんの友人像です。
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形を選ぶ仕事が入ってきて、形のシャープさ、密着感が増した気がします。メリハリが出ましたね。

N.Nさんの友人像です。
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動きや傾きのつながり感が、ゆったりと安定しています。再構成しながら量を置いてきていますね。

K.Sさんの友人像です。
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首から頭部の空間をフワッとやわらかくつかまえてきました。大きく空気を動かしていく仕事が気持ちがよいですね。

K.Tさんの友人像です。
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粘土付けや表情へのアプローチを楽しみながら作れています。迫っていくリアリティーが良いですね。粘土が喜んでいる感じがしますね。

N.Sくんの友人像です。
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最近実技に熱気を盛り込めているN.Sくん。顔面の生き生きとした仕事が作品全体に広がってきました。強い生命感を感じる作品です。

Y.Uくんの塑像
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全体をそつなく捉えてきてますね。派手さはありませんが、安定はしています。でも、もっとグイグイ攻めていっても良いと思います。

T.Aくんの塑像
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攻め気がいいですね。形がバラけるぎりぎりのラインで踏ん張れるようになってきました。
次回はぐるりと形が一周つながるように頑張りましょう!!

2011年02月10日

●ジョルジョの模刻とパジャント 其の二

こちらのクラスはジョルジョの模刻でした。武蔵美受験者で人数は少なかったものの、アトリエには覇気が満ちているように感じました。日々限界に挑戦しつづけて昨日の自分を超えて行って下さい。

K.Tさんの塑造です。
大きな流れをしっかりと確認し、ゆったりとつなげてきた先で、印象や表情も生き生きとつかみに行っています。向かって右の目がまだしっくりと来てはいないですが、限界に挑みに行く姿勢を感じますね。
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A.Sくんの塑造です。
普段よりも一段高いレベルを目指すべく、作り込みにいったA.Sくん。作り込んだ形がまだ完全にはまり切ってはいないので、印象が完璧という訳ではありませんが、形態感がシャープになり見応えがある塑造になりました。
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今日こちらのクラスはパジャントでした。

A.Wさんのデッサン
現役生のデッサンです。構図はやや不安定ですが、パジャントの全体感を掴みにいこうとしてますね。粗さはありますが勢いがあります。
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T.Aくんのデッサン
調子の繋がりに強引さはあるものの、個人の課題と向き合いながらのやりとりで全体感が捉えられてきました。印象がもう少し。
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S.Tさんのデッサン
逆光の中でできる光を上手く捉えました。浮いた調子もなく、デッサンのピントの合い方が格段に上がってきましたね。
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K.Tさんのデッサンです。
光の流れをゆったりと捉えながら、空間的な仕事もしっかりと入れ込んできています。向かって右の髪の毛から首もとの空間などちいさな空間の仕事ももう一つ魅力に出来ると良いですね。
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追加の一枚。
N.Nさんのデッサン。
ピリッとしたメリハリのある描写がパジャントの表情を良くとらえています。
正面から丁寧に奥行きを観察し空気感の漂うデッサンとなりました。とても良いですね。
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2011年02月09日

●ジョルジョの模刻とパジャント

朝起きたら雪が降っていてびっくりしましたね!どうりで寒いわけです。
そんな天候に負けじとこちらのクラスはジョルジョorアバタの模刻をしました。

K.Mさんの模刻
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階段を登るように360度しっかりとした仕事を感じます。そのため破綻の少ない実技になったと思います。これからのリクエストとしてはカタチをあわせる仕事からカタチの質をあわせる仕事を入れたいですね。

Y.Uくんの模刻
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安定した印象をまず受けます。髪の毛と目の造り込みにやや額がついてこられなかった所が惜しいのですが、構造をしっかりみせるところにチカラを感じます。

K.Yくんの模刻
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たっぷりとした量に柔らかく粘土を付けながら仕事を進められました。表面を単純に追うのではなく、動きを理解しながら制作できたのが良い印象に繋がったと思います。いい仕事ですね。


今日は、パジャントでした。
動きの少ない像ですが、位置によっては印象が出し辛いモチーフです。
最低限の構図やプロポーションは確実に固めていきたいですね。
その中で印象の良かったデッサンを紹介します。

A.Sくんのデッサン
全体感、空気感があります。石膏の白さと質感が感じられる1枚です。
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Y.Yくんのデッサン
以前から持っている形への執着心、描写力に大きな空間性が入ってきましたね。画面下の切り口が惜しい!
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良い塑像が出ました!空いた時間を使って自主的に取り組んだ課題です。
一つは自刻像で、もう一つは互いに作り合った友人像です。

友人像
K.Mさんの塑像
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全体に手が行き届いており、粘土にも力強さがありますね。これまで課題だった硬さもなくなり、作品としての迫力が出ました。
 
N.Sくんの塑像
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これまでになく安定した塑像になりました。骨格的にもしっかり見ることが出来てますね。目の表現がもう一歩ですが、佇まいや空間がよく表現できました。

K.Tさんの塑像
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秀作ですね。後頭部の捉え方はやや観念的ですが、それ以外はよくできています。

2011年02月08日

●フォーンとロープ 奴隷とグデアの模刻

こちらのクラス本日はフォーンとロープでした。
石膏像にロープなど別要素が絡んでくると、ついついプロポーションが甘くなりがちですが、そこをしっかり直しながら進められると一歩抜きに出たデッサンになります。さあ今回はどうだったんでしょうか?

K.Hさんのデッサン
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フォーンらしいカタチの張りにパッと目を引きますね。炭が気持ちよく消化されてきてボリューム感や重量感を感じます。ロープもうまく絡み空気を感じさせるのに一役買いました!!なかなかいいですよー!!

T.Aくんのデッサン
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いけいけgogo!?のT.Aくんにとっては相性の良いモチーフでしたね。プロポーションを合わせにいきながらの描写がよかったのではないでしょうか?ナイスです!!

今回は奴隷の模刻は一長一短の作品が多く、もう一歩突き抜けて欲しい希望を込め預かりの作品はありません。ですが、グデアの模刻を1点。

N.Nさんの塑像
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形への追求心、表現への探求心、ともに良いレベルの仕事が出来ています。強いですね。