2010年05月26日

●アヒル ミロビ

きょうはこちらチームはアヒルの塑造でした。

動物レクチャーの効果か、全体的に動きに対するアプローチは強く感じました。足と上体の関係はまだ追い切れていない作品が多かったかもしれません。


Y.Uくんの塑造です。全身を柔らかく追いながら、リズム感に変化をつけてきました。遊脚の落ち着き場所やより重心の乗り方を追っていけると、良いですね。
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R.Mさんの塑造です。動きの流れを上手に捉えることができています。空間に奥行きが出ています。首の軸に対して遊脚と立脚の関係が見えてくると、さらにgoodです。
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こちらはミロのビーナスのデッサンです。カリキュラムでは半身像でしたが、それでは物足りない学生何名かがアトリエに全身像を運び込んでデッサンしていました。

その中でK.Sさんのデッサンを紹介します。
ビーナスの印象がでていますね。仕事の内容も客観的に見ながら観察を通した描写がされていて充実感があります。光のあいまいさがちょこっと気になります。

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2010年05月22日

●自画像あずかり作品と友人像

こちらのクラスは自画像でした。アルシュ全版から木炭紙倍版二枚の等身サイズまでいろいろなサイズで学生はアプローチしていました。

N.S君の自画像です。等身サイズの自画像ですね。顔面の仕事はまだまだですが、足回りの空間、立ち姿などは自然に捉えて来ました。
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Y.U君の自画像です。若干首に硬さは残りますが、ポーズ全体を通しての自然さ、関節の位置などの安定感がありますね。

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A.Mさんの自画像です。細部をひろっていく仕事から、全体のハリや光、空間に意識が向かってきました。いい雰囲気が出て来ましたね。
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S.A君の自画像です。がつんとした描写が持ち味のS.A君ですが、首の周りの空間や形態のつながりが少しずつ意識できてきました。
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K.Tさんの自画像です。体周りの空間などまだ課題はありますが、絵全体のイメージやメリハリが上手く組み立てられています。
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K.Yくんの自画像です。全体に行き渡る空間の質がとても独特で、面白い空気感が表現されています。柔らかくていいですね。
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つぎに塑造(友人像)各自の良い所と抱えている課題が浮き彫りになりました。今は完成度を目指しているわけではないので色々模索して下さい。

K.Sさんの塑造 二日目にしてもうあらかた出来ていましたね。手数よりも作品を吟味する時間を大切にしながら新鮮さを最後まで持ち続ける事ができました。良い次元での仕事です。
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S.H君の塑造 形態感が強くなりました。そのため形がしっかりはっきり見えますね!おさえる仕事により安心してみられる作品になりました。
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H.Gさんの塑造 自然さにとても好感がもてます。やりとりの良さにまず目がいきますが、骨格や組み立てのベースの仕事がまずしっかりしている所がこの塑造のポイントです。
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S.Sさんの塑造 一番ビッグな作品でした!サイズを大きく設定すると、モニュメンタル、間のび感が付きまといますが、仕事量の豊富さでそれはかえってスケール感につながりました。よい仕事です。
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2010年05月19日

●素描、塑造、彫刻論

今日は三時より、彫刻論がありました。アルカイック期から近代までの彫刻の流れを画像にコメントを入れながら解説してくれました。

カリキュラムは友人像と自画像でした。数点紹介します。
K.Tさんの塑造です。後頭部の量感や首の意識など、まだまだ弱い部分はありますが、顔面に対する柔らかい仕事は来れまでの仕事からの変化を感じます。
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N.Sくんの塑造です。骨格的な押さえどころにまだ弱さはありますが、作品全体を通して感じる生命感は目を引きました。
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K.Yくんの塑造です。顔面に表面的に向かう学生が多い中、柔らかなつながり感や、全体の雰囲気など違った視点で仕事を重ねてきました。
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A.Mさんの塑造です。側頭部など量の足りない部分はありますが、形を良く観察してつなげていくことで大きなハリが生まれてきました。
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こちらは自画像でした。
K.Sさんの素描です。
背景を取り込んで、光を感じさせてくれます。肩幅のサイズが少し小さいですが、イメージがしっかりとあり、視点を感じる1枚です。
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R.K君の素描。
鉛筆特有の反射光が広範囲に渡り、撮影不可能でした。アルシュ紙を超えるパワー、凄まじいです。残念ながら画像は使えず。。コメントのみとさせてもらいます。
目に力があり、かっこ良い自画像です。彫刻的な捉え方に力がついてきました!
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↑ライティング調整してなんとか撮影してみました。

T.N君の素描。
自然なたたずまいから内面性を感じさせる柔らかくかつ魅力のある1枚です。体の骨格がよりしっかり表現出来ると良いですね。
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2010年05月08日

●模刻 

ジョルジョ
K.Nさんの作品です。ジョルジョの動きを意識した仕事が出来始めています。クロッキー力をより活かしながら動きの中で出来る形の質を捉えられると質の高い作品になると思います。
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A.Aさんの作品です。ジョルジョの印象からすると、頭部、首、顔面の量感のバランスにバラつきはあるものの、こちらも動きを意識した良い仕事ができています。対象との距離を時間をかけて捉える姿勢がうかがえます。
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K.Tさんの作品です。印象を大切にした仕事ができています。頭部や首への意識はまだ弱いものの全体の繋がりは見え始めているので冷静な仕事を心がけましょう。
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N.Nさんの作品です。印象と動きを大切にすることでアバタの持つ柔らかさを捉えることができています。自分に足りない部分が何かを確認する作業が形になり始めている証拠だと思います。
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S.Iくんの作品です。初めてのアバタ模刻です。粘土の経験は少ないものの確実に対象に迫る仕事が出来始めています。これから覚えることもまだまだありますが、この調子で頑張っていきましょう!
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2010年04月24日

●自刻像、いくつか

今日はAクラスが自刻像でした。
いくつか紹介します。

M.Mさんの塑造です。大きく体を入れて、意欲的に取り組んでいますね。顔面の表情、ハリの種類などより追っていけると良いですね。
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E.Tさんの塑造です。まだ荒さはありますが、生命感に小気味良く迫っていますね。
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A.Aさんの塑造です。首を粘り強く追うことで、動きのつながり感や生命感が出て来ました。髪の毛や頭部の量がより合ってくると良いですね。
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S.Hくんの塑造です。中盤から表現のポイント、ピントがはまってきました。髪の毛の質感や粘土の表現力がより、広がっていくと良いですね。
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2010年04月21日

●自刻像!頑張っています。

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Tさんの作品です。
手をつけた事によって空間を広く取り込めて面白い表現につながっています。
力強い粘土の存在感が光ります。

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U君の作品です。
楽しんで仕事ができていますね!存在感と表現力が噛み合った力のある作品です。
生命感が光ります。

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Hさんの作品です。
実直に観察して行く所から、自分の表現が入ってきましたね。どの角度から見ても、自然な表現が出来ています。
自然さが光ります。

2010年04月17日

●ブルータスデッサンと模刻

K.Tさんのデッサンです。

正面からの難しい位置ですが良いデッサンが描けました。空間と光、回り込みの仕事をより意識することで木炭のくすみが消え、シャープなデッサンになります。20100417DSC_0023.jpg

M.Mさんの模刻です。

新しい表現力を模索しながら、がっちり形態感をつかまえてこれています。進歩すべく、色々なことに挑戦していく姿勢が良いですね。
みなさん、斜めからもしっかり観察しましょう。
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2010年04月14日

●新年度 初のあずかり作品!

新年度、あらたまって初めての課題はデッサン、塑造ともにブルータスでした。

デッサンのあずかり作品を紹介します。

M.Mさんのデッサンです。光や空間性から、新たな課題に立ち向い始めています。頭部の印象など、粘って合わせて来れました。首周りの空間や体前面の炭の消化がより詰めていけると良いですね。
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S.Hくんのデッサンです。描写の焦点の合わせ方や、形態感の種類など格段にレベルが上がりました。新年度の決意のようなものを感じます。向かって右側の頬骨をよりクリアに掴んだり、大きな光線を取り込めると更に良いデッサンになると思います。
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こちらは模刻のブルータスです。
Y.Uくんの模刻 安定した力を見せつけてくれました。年度始めの模刻としては良い仕事ができたと思います。
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N.Nさん 固さはまだありますが模刻としての仕事はよくできていました。色々な課題をこなしより高いレベルへ飛躍していきましょう。
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