2010年11月11日

●いよいよ明後日!公開コンクール!

いよいよ公開コンクールが明後日に迫ってきました!
体調を整えて、全力を出し切ってください。そのための準備は皆さん大丈夫ですか?
そういった意味では、受験を想定して気持ちのコントロールもシュミレーションしてみてください。テンションあげていきましょう。

さて、公開コンクールの楽しみの一つに参作展示があります。
今年はピロティーではなく、一つ教室を使い展示を行います。
湘南美術学院とすいどーばた美術学院の優秀なデッサンと塑造作品写真を大量にみることができる年一度だけのチャンスです。
両校の特徴の違いをみつけ価値観を拡げたり、共通点をみつけて合格ラインを探ってみるのも良いでしょう。
是非、有意義に活用してください。
今回はちょうど画像の円盤投げ全身の模刻が残っておりますので、こちらも展示してみようと思います。
お見逃しなく!
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2010年11月09日

●粘土クロッキー 友人像

昨日に引き続き、粘土クロッキー。
短時間で形にするというよりは、形のポイントを探ったり、大きな形の関係をシビアにつかんだりすることに時間を使う課題です。必要なら大きく粘土を動かすことも求められます。
モデルの特徴をどのように掴み、構造とどう関係しているかを観察し、必要に応じて解剖学的な研究も積極的にしていきましょう。
昨日に比べ、全体に形に締まりが出てきたと思います。
面白さの裏に、確実な形態が見えてきました。
数点ご紹介します。

K.Tさん
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S.Tさん
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K.Nさん
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Y.Yくん
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H.Gさん
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K.Mさん
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2010年11月08日

●友人像(粘土クロッキー)

本日は今日と明日の二日間で友人像をクラス合同で造る課題です。普段と違うのは、一日で一体制作します。

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完成度を求めるのではなく、遠目からでもその人とわかる要素、量のバランス、よくするポーズ、佇まいなど、細かな顔の造作で本人らしさを表現するのではなく、もっと大きな単位でその人を捉える事を目的としています。目鼻口を造り込んで密度が上がる喜びはありますが、今回はそうではない所でモチーフに迫れる仕事をしっかり覚えたいところです。語らずして語るとでも言いましょうか?表面だけに頼らないように出来るといいですね。

2010年11月06日

●鳩の塑造

鳩は、小さいのでより観察力が必要です。大きなフォルムや輪郭に反応する部分と、骨格や筋肉を追っていきながら細かくなって行く部分とのバランスが大事ですね。
動物を作る上で必要な、頭ー肩ー腰ー足の連動する動きなど、再構成に対しては、以前より意識出来てきています。
見せ場になる頭部や足も、もっと言い切って行きましょう!

H.Gさんの鳩
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肩から頭部にかけてのフォルムが鳩らしいです。バランスやフォルムの印象をまずつかまえた事が良かったですね。

M.Yさんの鳩
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やわらかく包み込むように形を捉えるM.Yさんですが、どうしてもつめる仕事もやさしくなりがちでした。が、今回の鳩は形をしっかり造り込む事ができましたね。

M.Mさんの鳩
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スッとした立ち姿がとても鳩らしかったです。肩まわりを中心にしっかりと形をおさえる事で安定感がうまれました。

R.Kくんの塑造
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素直に観察をしながらかつ構造を意識し、こう魅せたい!という意思を感じます。攻めていく姿勢が大事ですね!

2010年11月03日

●「円盤投げ全身像」の模刻

Y.Uくんが取り組んでいた大型模刻「円盤投げ全身像」が
とうとう完成しました。
普通は受験生がここまでの作品を制作することはないので
全国の受験生は安心してください。
Y.Uくんは既にしっかりとした塑造力を身につけていて、
繰り返しの受験勉強とは違った視点で作品制作をする必要性があり
今回思い切ってチャレンジしてみました。
彫刻の世界はまだまだ奥が深いです。
今回の作品から「でかい」「すごい」というところばかりではなく
繊細で微妙なやり取りや形を与える仕事、積み重ねられた基礎力に目を向けてみてください。
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Y.Uくんお疲れさまでした。

2010年10月30日

●円盤、手と水の入ったビニール袋のコンクール

台風の暴雨に負けず本日はコンクールの講評でした。
全体的にはまあまあといった印象です。レベルの底上げは感じますが、上位グループに突出した学生はいなく、横並びの印象を受けます。みなさんそんなに横を気にしなくても良いですよ!!ねらっていきましょー。

デッサンは円盤投げでした。彫刻科ならではのモチーフですね。表面描写だけでは表現は難しく、目で見える以外に、彫刻的に構造や空間を感じ取る仕事がデッサンの内容につながります。では上位のデッサンを紹介します。
S.Tさんのデッサン

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K.Tさんのデッサン
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S.Hくんのデッサン
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塑造は手と水の入ったビニール袋の構成でした。こちらは作品に色々なパターンが生まれ採点が難しかったです。結果、講師がそれぞれの基準で採点する形となりました。様々なパターンのなかで無視できないのは、プロポーションを含めた手ならではの動きによって生まれる美しさではないでしょうか?そこを踏まえつつビニール袋とからめていきたいです。
T.Hさんの塑造
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K.Sさんの塑造
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T.Aくんの塑造
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A.Mさんの塑造
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Y.Uくんの塑造
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K.Nさんの塑造
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来週はクラス合同で手の素描です。今日の手の構成の反省をふまえて取り組んで下さい。

2010年10月26日

●今日のあずかりデッサンと塑造!

今日はクラスチェンジの友人素描と自刻像でした!

自刻像。
骨格の確かさはもとより、塑造板からの空間を意識しながら、さらに自分なりの表現まで探る。
そこまで完成度のある作品を目指して、この時期はクオリティーを上げて行きたいですね。

K.Sさんの塑造
斜めのカタチが大変よく追えました。あとは粘土付けが適所に馴染めばなお良いです。
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T.Mくんの塑造
顔面をグイッと前に出し迫力がありますね。カタチの繋がりを出てきた為リズムが生まれました。
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K.Oくんの塑造
面白い作品がでました。髪の毛と顔面のコントラストが印象的です。癖っぽくなる傾向がありましたが、今回はデリケートに進め、粘土もイキイキしてきました。
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M.Sさんの塑造
描写に頼らずゆったりとした形態に魅力を感じます。この柔らかさをもっと出す為に鋭い形を設けてもよいかと思います。
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K.Hさんの塑造
しっかりと積み上げた仕事から実直さを感じます。出来てきた形から自然さを感じとても好感が持てますね。
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友人像
彫刻的な見方ももちろんの事ですが、画面の中に、どう見せたいかを意識し、狙いをもった構図を決めていくことが大切になります。体、頭部、肩の関係性をしっかり見ていきましょう。

S.Aくんのデッサン
堂々とした構図と、首と頭部の組み立てがしっかりとしていますね。コンテの素材も活かされて、ダイナミックな素描になりました。
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K.Nさんのデッサン
手前の腕からの奥行きが綺麗に表現出来てきました。冷静さを感じます。頭部の回り込みと眼鏡の質感、目の周りの形態にもう一歩迫りたいですね。
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N.Nさんのデッサン
調子に冴えがあり、目を引くデッサンです。調子の響きが上手く空間を表現できています。肩や体の厚みや形態がやや弱いのと、首奥側の形態がもう少し欲しいですね。
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2010年10月23日

●今日の塑造とデッサンー自刻像と友人像

今日のデッサンは、アルシュ紙全版を使っての友人像でした。
じっくりと自分の画面に向き合い、こう仕上げたい!と言う意思が感じられるデッサンが増えてきました!
幾つか紹介します。

K.Tさんの素描
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M.Sさんの素描
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T.Aくんの素描
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A.Sさんの素描
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K.Mさんの素描
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K.Sさんの素描
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H.Gさんの素描
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今日は塑造チームは自刻像でした。

頭部の形態感や首の流れ動きなどが大切になる課題です。

S.Tさんの塑造です。
体の傾きと首のつながりはまだ違和感がありますが、頭部の塑造表現が以前に比べ格段に良くなりました。形態を追うだけではなく、粘土付け1タッチ1タッチを表現にしにいけたので、形が張り付き表現の幅が広がりました。
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M.Mさんの素描です。
タイヤにすこし違和感がありますが、床の広がりなど綺麗にとらえていますね。
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T.Hさんのデッサンです。
継続して授業外での時間を使って仕上げてきました!光は弱いですがベルベデーレの持つ形の強さに反応出来ています。
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2010年10月21日

●にわとりとフォーン

本日は名古屋コーチンのメスをつくりました。二本のすねでしっかりと立つ姿、動きに対して連動する足の運び。塑造板をぐるりと一周まわしてカタチに違和感がないか?ふまえるポイントは多くあります。全体的にはまだ立ち姿や骨格の不安定さはありますが、イメージに近づくための積極的な姿勢は感じられました。

E.Tさんの塑造
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造り込みなどまだ弱いですが、動きに対しての反応が抜群でした。感覚を開放した仕事は見ていてとても面白みを感じます。上手さよりも良さが先に目に入ってきました。

S.Hくんの塑造
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仕事に充実感がありますね。積み重ねのやりとりにマンネリ感はなく新鮮な印象を受けます。フワリと形を捉える傾向がありましたが、今回は逆に少し形を絞り過ぎた印象を受けました。ですがそれは課題に対して積極的な仕事の結果だと思います。粘土を取る仕事と付ける仕事のバランスですね。

そしてこちらはデッサンです。
全体的にフォーンの動きと量感を意識できたデッサンが多く見受けられました。フォーンは個々の形それぞれに強さがありますが、腰部分から上体、両肩にかけてのねじれを上手く捉えることがポイントになります。

K.Tさんのデッサン
柔らかい木炭の調子を上手に使い、腰部分のねじれから首周りまでの空間を綺麗に表現することができています。
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S.Aくんのデッサン
やや強引さはあるものの、手前から形を引っ張っていこうとする意識によって。この位置から見た時のフォーンの迫力に迫ることが出来ました。
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こちらは時間外制作、友人像です。
S.Aくんのデッサン
コンテで丁寧にタッチを重ねながら、モデルさんに迫っています。顔面の骨格から頭部の張りへの繋がりや表情など、繊細に描き込めていますね。両肩のつながりなどもより観察していけると良いですね。
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2010年10月19日

●名古屋コーチン雌鳥塑造

R.Mさんの塑造です。
大きなアクションをつけながらも、柔らかく動きをつないできましたね。
頭部の作り込み、印象やポーズの決まり具合はばっちりですね。あとは足の質感、強さがピタッとはまると良かったですね。
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顔アップです。
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