2010年08月16日

●構成課題

今日の藝大コースAクラスでの優秀な塑造作品を紹介します。

藝大コースBクラス、デッサンコースは預かりがありませんでした〜

K.Nさん
床面から上に向かって広がりの心地良さのある作品です。紙袋の質感も出てきて完成度のある作品になりました!(^_^)/
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M.Yさん(現役生)
課題ごとにどんどん伸びていますね。良く観察しているので、丁寧な造り込みが魅力になりました。軍手の縫い目まで頑張りました。
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S.Gくん(現役生)
自分で選んだモチーフなので、他のとは一味違った構成課題になり、個性を感じる作品になりました。人を感じさせる表現ですね。粘土のリズムをもう少し付けていけると更に良いですね。
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A.Aさん
構成がスッキリ見えて、かつ、力強さも感じます。構成課題が好きというのも作品から感じます。それぞれの密度やメリハリをもう少し上げていけるといいね。
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S.Gくん
大きさのある作品で目立ちましたね! レンガのリズム感が面白く、センスを感じます。3次元的な動きを、もう少しあるといいですね。
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2010年08月14日

●芸大コースは構成課題と組石膏、デッサンコースは静物です

こちらは芸大コースBです。
レンガ、ロープ、りんご、軍手、布、などなど沢山のモチーフの中から自分で3つ選び、構成をしました。それぞれの素材の特性を構成の軸としながら進めると内容がしっくりとします。リズム、テンポを大切にしながら、つくられた空間を大切にしましょう。

S.Hくんの構成
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あえての静かな構成。近寄ったときのモチーフそれぞれの比率を含めたクオリティー、ねらいがしっかりと伝わります。cool!!

U.Pさんの構成
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上に位置する紙袋の影が効いてます! 各素材の特性もいかされてます。ロープの太さなど気になりますが、気持ちよい構成がそれをカバーしてます。nice!

S.Aくんの構成
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当初の予定通りに終わらせるのではなく、しっくりくるまで動かした結果、それぞれの形が連動しました。good job!

K.Kさんの構成
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現役生の作品です。塑造板の空間を有効に使えていて目線が自然と奥に流れて行きますね!シンプルですが、モチーフのチョイスと構成がマッチしています。beautiful!

T.Aさんの構成
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こちらも現役生です。とても綺麗な流れとしっかりした造り込みが魅力的です。芯棒も作品の一部に組み込まれていて気になりません。excellent!

N.Nさんの構成
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3点で構成していく空間が、心をくすぐります。少し小割りが大きいですが、アイディアも面白いですね!good idea!


こちらは芸大コースAです。
コレー、フォーン、ミロヴィ、3つの大きなモチーフの組石膏デッサンです。モチーフが大きいのでどうトリミングをするかが大切になります。また静物デッサンとして床への意識も大切になってきます。

M.Mさんのデッサンです。預かりです。
中盤にパースでやや苦戦はしたものの手前のフォーンから描写の密度を上げていくことで、調子と空間が繋がり、絵としての冴えが出ました。手が止まってしまった時にどう見方を変えていくかというのも大切です。自分の実力に自信を持って行きましょう!
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R.Mくんのデッサンです。
安定した構図です。一つ一つのモチーフを捕まえていく感じには説得力を感じますが、モチーフとモチーフの関係から出来る空間表現にはもう一歩攻めが欲しいです。絵を造りながら完成のイメージが持てると手を入れるべきところが見えて来るでしょう。
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K.Sさんのデッサンです。
狙いをもった構図です。手前を大きく切り、視点を奥のコレーに合わせることで空間の表現に成功してます。描写がもう少し詰まると密度のある空間表現が出来るでしょう。
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デッサンコースです。
武装する女神と牛骨の組石膏を9時間で描きました。
今回の課題では、牛骨の質感と武装の質感の違いをバシバシ出していけると良かったですね。
そして、組石膏で気をつけたいのが二つの物の置かれている状況と、空間です。それが描けることによって同じ木炭紙で描いていても何倍も大きく見えます。

K.Oさんのデッサン(現役生)
最近、木炭の質が変化してきて、木炭紙に張り付くようになってきました。それによって、描いたものに立体感と空気感がまとうようになっています。
描き込みの技術も発達してきたので、牛骨の設置面から角にかけてなんかは、見ていてゾクゾクしてきます。
武装の首から上も、同じ様な執着心が欲しかったですね。
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T.Aくんのデッサン
この位置が得意そうなので、画面に入り込みやすそうでした。
最近描き込み技術が半端なく上達しました。そのお陰で単調に見えなくなりましたね。
言われたことをしっかりこなせるので、これからは、自分のデッサンを冷静に見て、今自分に何が足りないのかを見極められると良いですね。
最後の仕事をする時に、手癖のせいで空間が死んでしまうのが勿体ないかな。
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A.Nさんのデッサン(現役生)
描き出しから調子が良かったです。
武装の印象や、牛骨の角の質感を上手く拾えています。
言い切りが強いデッサンなので、並べた際に一際目立っていましたね。
この調子で、更に突っ込んだ細部の形を描いていきましょう。かなり力強いです。
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2010年08月12日

●メディチの模刻と、円盤投げ、ヘルメス、デッサン

藝大コースAクラスは、メディチの模刻です。
優秀作品が出ましたので紹介します。(^O^)/

T.Mくん
個人的な課題をしっかり持って時間をかけて制作しました。観察からの作り込みの密度が増して説得力が出てきました。Good!
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K.Nさん
粘土の扱いがとても良く、リズム感もありますね。素材の魅力を活かせるセンスを感じます。
これからさらに、骨格的な正確さなどに注意していこう!
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R.Kくん
構造的な見方がしっかりしてきて、本人の自信さえ感じる作品になってきました!これからさらに、繊細な表情まで丁寧に作ってみて欲しいですね。
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M.Mさん
アバタの自然な流れがつかめた作品です。派手さはありませんが安心してみることができますね。
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藝大コースBクラスは、円盤のデッサンでした。

Y.U君のデッサンです。
終始イメージをクリアに仕事が出来ています。ここから動きと形に対してもう一歩シビアに踏み込んで行きながら仕上がりのビジョンをコントロールして行きましょう!
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S.H君のデッサンです。
少々うるさかった色味やタッチが消化され、面と形がしっかり見えて来ました。光が綺麗で柔らかな炭が好印象です。髪の毛がもう一歩!
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M.Sさんのデッサンです。
全体的に力強さが目を引くデッサンです。伸びて来ましたね!肩のひっぱりが少し弱いのでもっと像全体の動きを感覚で感じて行けると良いですね。
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こちらはデッサンコース、みんなでヘルメスを描きました。
N.Sくんのデッサンです。
絵的な冴えが最近安定していたN.Sくん。今回は人体のポイントや顔面の印象も捉えながら描写出来ました。胸の手前の形などもう一つ引っ張り出したい部分もありますが、木炭の新鮮な発色や勢い、説得力が気持ちいいですね。
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A.Sくんのデッサンです。
顔面の印象は、もうひとつ似せきれなかったですが。体の左右の動きや量の流れなど、彫刻的な部分をよく観察して描けてきました。炭にゆとりが出てきましたね。
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2010年08月10日

●模刻 メヂチとアバタ

芸大コースBクラスは模刻の講評でした。はじめての学生も何人かいましたが、みんな食い付いて頑張ってました。勢い余って離れて見ることを忘れずに!

Y.Uくんの塑造

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動きをしっかりとらえていますね。粘土付けに遊びがありいきいきとしています。カッチリとした形態感と造り込みのバランスをよく見ながら仕事、レベル高いです。

こちらは高校2年生S.Uさんの塑造

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はじめてのアバタ、すごいですね、バランスもしっかりとれました。粘土付けもいい感じです!!

2010年08月07日

●外国人モデルの首像

夜間塑造コースでは毎年恒例となった外国人モデル首像を造りました。
日本人との違いを感じ、新たな発見が多かったのではないでしょうか。

数点秀作をご紹介します。
K.Yくんの塑造。
芯からしっかりと存在感が出せた作品ですね。表情にも厚みがあり生命感があります。
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S.Tさんの塑造。
組み立てが安定していて落ち着きがあります。白人の骨格をうまくとらえていますね。
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N.Nさんの塑造。
インドの男性らしいやさしい表情が表現できています。服の表現に工夫がほしいです。
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K.Nさんの塑造。
インド女性の雰囲気がでています。柔らかい表情が生命感につながっています。
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●今日の課題は、組石膏、ジョセフのデッサンと構成の塑造でした。

こちらは芸大コースBクラスです。ジョセフのデッサンです。 
構図が大事ですね。首の出方と肩の関係性もしっかり感じながら、大きな面性と細部への描き込みのバランスを追って行けると良いですね。印象も似せて行きましょう!

Y.U君のデッサン
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視点の場所がしっかりわかることで臨場感が伝わります。描写と大きな仕事のバランスを意識していた為に安定をとても感じます。リクエストとしては帽子のかぶり具合がもう少ししっくりしたいです。

T.N君のデッッサン
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未消化な炭がいつも残っていましたが、今回はキレイな調子にしっかりとなってきました。背中側の丁寧な仕事もいいです。ドンドンいこう!

講習会生のR.Nさんのデッサン
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少し頭が小さかったりと狂いはありますが、それを上回る内容が目に飛び込んできます。見ていて飽きないデッサンですね。魅力的です。


こちらは芸大コース Aクラスの塑造「手と任意の形態」構成課題での、優秀作品をいくつか紹介します。

高校2年生の、Y.Fくん
大きな手の力強い作品になりました。観察する力がついて、手から腕のねじれを理解し、粘土付けも、リズム感あり、質感表現も出来ました。
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K.Nさん
両手の印象や造り込みの良さと、空間と力の流れが両サイドに広がり、布に包まれた立方体の存在もバランスの変化にいっそう強みを増して良い効果です。高さの違いや、設置面の緊張感もさらに、気をつけるとバッチリですね。
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A.Aさん
駆け出して遠くへ行ってしまう、手がまるで人間の様な動きに感じさせる、ストーリー性のある作品になりましたね。こういったアイデアも大切ですよね。指先などもっと作り込むと良いですね。
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K.Sさん
大きな輪を想像させ、空間を大きく見せる効果があり、手もしっかり出来ているので良かったです。芯棒の強度が心配でしたが、そういう点は、みなさん気をつけて下さいね。^^
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R.Mくん
手の表情や布の流れまで、自然に素直に感じられる良い作品になりましたね。観察力がとてもあって良いですね。解剖学的な手の理解がしっかりしている証ですね。
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S.Tさん
こちらは、クラゲのイメージ(任意の形態)と手の構成作品。空気がまるで、海の中のようです。
浮遊感あるクラゲとやさしくふれる手の表情が、とてもよく出来ていました。スケール感もあり、バランスが良いですね。Good!
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2010年07月31日

●夜間塑造コース「アヒル」

夜間塑造コースではアヒルを造りました。
まだまだ表面的な仕事に偏っていますが、バランスのとれてきた作品を2点紹介します。

A.Sくんの塑造。
全体の流れをつかみバランスをとりながら表情を追えています。
もう少し粘土付けに変化が欲しいところです。
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K.Nさんの塑造。
動きを積極的に付け、バランスをとろうとしています。
即物的な観察にならず中身をコントロールできると良いでしょう。
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●ニワトリと組み石膏

こちらは芸大コースのBクラスです。動物塑造です。
Y.Uくんのニワトリ
しっかりとしたバランス、立ち姿も決まってますね。粘土付けの工夫が作品の豊かさにつながっています。
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講習会生のR.Tくんのニワトリ
はじめてニワトリを作ったとは思えない出来です。まだまだな所はもちろんありますが、生命感と温かさをとても感じます。よい作品です。
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M.Aくんのニワトリ
かたちに対して積極的な仕事を感じます。大きな稜線が作品をシンプルにダイナミックに見せています。粘土付けのバリエーションをもっと増やせればいいですね。
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R.Mさんのニワトリ
苦戦しながらも自然な存在感を追求できています。足や表情もしっかり作り込みができていて、完成度の高い作品です。
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こちらは芸大コースのAクラスです。組石膏のデッサンです。
R.Kくんのデッサンです。
これまでにない仕事が出来始めてきました。丁寧な観察と空間を意識した仕事によって、調子に広がりが増え、臨場感のあるデッサンになりました。良い自信がついたのではないでしょうか。
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こちらはデッサンコースです。馬頭の組みモチーフ。
Y.Y君のデッサンです。最近メキメキと頭角をあらわしているY.Y君。細かな描写と大きなトーンの仕事が噛み合い始めて、画面上で細部を引き出してくる仕事と柔らかく光をつかむ仕事が出来るようになってきました。
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2010年07月28日

●夜間塑造クラスの奴隷

夜間塑造クラスでは奴隷の模刻をしました。
全体にまだまだ出来が甘いですが、熱気を持って皆さん後半頑張っていました。

その中で、S.Tさんの作品は作り急がず、全体像を丁寧に合わせていきました。
表情など詰めはまだまだですが、この時期はこういった仕事が大事ですね。
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明日はアヒルの塑造です。
バランスをしっかり確認しましょう。

2010年07月24日

●夏季 初あずかり!!

出ました!! 夏季講習で初のあずかりです。
T.Aくんのデッサン 盛り上がりを感じますね。本人の課題としていた観察を通してのリアリティーが出てきました。この調子でガンガンいきましょう!!

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夜間は一週間かけてつくった人体塑造です。どんな作品が出来たでしょうか?
Y.Uくんの塑造です。一番大きくつくり、粘土がいきいきとしています。充実した仕事で、骨格的、構造的にも優れていました。
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M.Mさんの塑造です。しっかり観察していてリアルでした。再構成もされていて立ち姿に安定感がありました。
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K.Tさんの塑造です。全体感がよく、末端の仕事、手、足の仕事も見応えがありました。カタチの流れがもう少しつながっているとなお良いです。
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こちらは夜間女性首像です。
T.Aくんの塑造です。今日はデッサン、塑造と大暴れです。
生命感が出てきました。自分がどんな塑造をしているのか客観的に仕事ができました。いいですね!
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短期が本日で終了しました。たった4課題でしたが、キッカケをつかみ伸びた学生もいました!みなさん日増しに集中していました。この勢いで前期に突入!!